《「福島」を本当に1つにするために。相互理解の努力の提案》

自己ツイートをまとめました。 未来のために、過去を確認しよう、という提案です。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

方言を使って看板作るのも良いのですが、 例えば「福島県全体で通じる方言」なんてものは、そもそも存在しません。 作られた「東北弁」で2時間ドラマの容疑者が話すことはありえても。 「会津ことば」だって、会津地方全域で同じなどという「粗雑なことば」はありません。 方言を舐めてませんか?

2014-10-26 19:46:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

思い出して欲しい。 「猪苗代湖ズ」の歌を。 確かにあのメンバーは、震災と原発事故が発生したときには、福島県内にいなかったけれど。 あの歌の歌詞は全部、標準語でつづられていたじゃないか? 方言を使うと、全県平等に愛する歌は作れないんだよ。 単一のイメージでは表現できないんだ。

2014-10-26 19:52:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「福島って、雪が沢山降るんでしょ?」 違う。いわき地区沿岸部では、殆ど雪が降らないし、つもらない。 「福島って、海があるんだから、年に何度でも海水浴行くんでしょ?」 違う。中通りと会津地方に住む人は、行っても年に数回だ。 「福島って果物が・・・」 違う。果樹が多いのは、一部の地域

2014-10-26 19:54:31
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「福島って、農業と漁業が盛んで、自然豊かな場所なんでしょ?」 違う。周りに田畑が見えない市街地もあるし、やせこけた土地だってあちこちにある。 肥沃な土地も多いけど、杉の木を40年育てても、売り物になる太さに育たない場所もある。 まあ、それは私が山屋の息子だから知ってる話だが。

2014-10-26 19:57:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

何よりも、福島県に生まれ、福島県の中だけで生活してる人たちは、 福島県内の他の地域の生活のことなど知らないし、基本的に興味もない。 生活圏の外のことなど気にもしないのは、日本の首都圏生活者も同じだろうし、 国外の人も同じだ。 東京と京都の区別ができない外国人は珍しくないし。

2014-10-26 20:00:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「福島」とか「福島県」とか 原発事故発生後から特に、 様々な立場の人々が、 様々な方向に向かって、 様々な思惑で、 だけど一斉に、 安易に一括りにして語っている。

2014-10-26 21:01:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県知事選挙も終わったことだし、 色々と溜め込んできたことを書いても良いだろう。 一括りにできないものを、 明治政府が強引に一括りにして統治してきた無理を そろそろ正面から問い直しても良いのではないか? 無理にまとめず、それぞれの地域性を認め合いながら、で良いのではないか?

2014-10-26 21:04:47
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県だけではなく、 日本の中には、 どうしても一まとめで語るのが無理な都道府県はあるじゃないか? 例えば、青森県だって、大阪府だって、かなり内部の違いはある。 千葉県だって、内房と外房では相当違う。 それぞれの違いを認め合いながら、1つの地方公共団体であっても良いじゃないか?

2014-10-26 21:10:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

別に、 方言が違ったって、 生活環境が違ったって、 季節感が違ったって、良いじゃないか? 無理に1つの感覚を強要しなくたって、共用しなくたって、良いじゃないか? 青森市と鹿児島市が違うのは当たり前だけど、 どちらも日本の中の県庁所在地じゃないか?

2014-10-26 21:20:20
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県は、それを無理に1つに押し込めてきた。 それぞれの地域の特色をそれぞれに展開するのではなく、 内部の様々な要素を外部に向けて、 無理やり1つにパッケージングしてきた。 当たり前だけど、 会津地方に海はないし、 いわき地区にはスキー場はない。 ないものはないで良いじゃないか?

2014-10-26 21:24:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「会津磐梯山」と「相馬流れ山」は、違う統治者の元で広がった民謡だし、 「じゃんがら念仏踊り」も違う。 平安時代からの地名が残る場所もあれば、 戦後になってから開墾された場所もある。 南北朝時代の古戦場もあるし、 松川事件の現場もある。 会津白虎隊と二本松少年隊は、死に方が違う。

2014-10-26 21:32:28
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

これまで、福島県関係者は、 官公庁も民間の人々も、 県外の人々に向かって、 「福島県と言っても1つの言葉では括れない」と説明するのを 避けてきたのではないか? 県外の人が勝手に抱くイメージを訂正することを さまざまな理由から(または面倒だから) 回避してきたのではないか?

2014-10-26 21:35:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

言うまでもなく、 福島県庁は、住民全ての福祉と生活向上に向かって、努力しなければならない。 それは、誰が県知事になっても、どの政治勢力が与党になっても同じだ。 だけど、福島県には沿岸部もあるし、内陸の山間部もある。 沿岸部で有効な政策は、山間部では不要な政策かも知れない。

2014-10-26 21:41:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

県の予算を、 面積ごとに割って予算化すれば、人口ごとに割った予算とは異なってしまうし、 人口ごとに割って予算化すれば、面積ごとに割った予算とは異なってしまう。 何を基準に分配しても、不公平感をぬぐうことはできない。 どう予算を組んで、どう説明しでも、全地域を納得させることは難しい

2014-10-26 21:46:40
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県の予算配分の正当性を説明することの難しさは、 福島県の多様性を県外の人に理解してもらう難しさにも似ていて、 どこまで意を尽くしても報われないような、徒労感を伴うものだろう。 だから、これまでは、「適度」と思われる所で説明を諦めてきたのではないか? それぞれ予算を追加して。

2014-10-26 21:52:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

結果、どの地域も満足しないままで、 だけど、とりあえず次年度の予算に「妥協」を繰り返してきたのではないか? 「私達の地域は、県庁から不当に冷遇されている」という感覚は残ったままで。 「仕方がないから今回は我慢する」と思いながら。 いずれ、その分のツケを払わせるつもりで。

2014-10-26 22:01:29
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

細かい説明など聞いていないし、聞き入れるつもりもないのに、 「不当な待遇を受けている」という不満感だけを累積させていく。 隣接する地域との違いを許容するのではなく、認識するのでもなく。 「隣接する地域よりも私達は不当に悪い処遇を受けている」 という感情だけを残してきたのではないか

2014-10-26 22:06:05
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

災害が起きれば、それなりに被災者への同情は感じる。 「ああ、私は災害に遭わなくて良かった」と確認する。 だから 「今こそ、心をひとつに」と災害発生直後に言われたら それなりに被災者には優しくできる。 短時間であれば。 だけど、 蓄積された不満感を消せるわけではない。

2014-10-26 22:10:01
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

災害発生からある程度の時間が経過すれば、 蓄積されてきた不満感を思い出してくる。 そもそも「被災者にならなかった」悪くない「私たち」が いつまでも被災者に同情していられるわけではない。 幸運の確認は、1年も過ぎれば効果がなくなってくる。 3年半は効果がなくなるには充分すぎる時間だ

2014-10-26 22:13:08
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

次は、被災者に優しくしたという「善行」の分も含めて、 「被災者」ではない、報われるべき「私達」に良いことが来るはずの順番だ。 そう思うのは、別に福島県内の人々だけではないだろう。 ここではもう一度「不当な処遇を受けている私達」という感情が重みを増してくる。

2014-10-26 22:15:51
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もし、隣接している地域の人が抱えている悩みが似ているものならば、 同じ政策を同じ金額で実施すれば、不公平感は薄まるだろう。 だけど、福島県は、あまりにも様々な条件の地域が混在しているのだ。 いわき市に除雪費用はいらない。 会津若松市に海岸の堤防工事費はいらない。

2014-10-26 22:25:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そして、福島市や郡山市には、 阿武隈川の治水費用も必要だし、 真冬の除雪費用も必要だ。 浜通り、中通り、会津。 3つの地域がそれぞれ異なる条件を持っているのに、 お互いの地域が抱える良さにも問題にも、 あまり興味がない。 そこには共感も抱けない。

2014-10-26 22:29:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

明治以後は1つの区分として固められた福島県は、 江戸時代までは大きさも立場もバラバラな地域だったものを、 強引に1つにした、人為的な区分だ。 共通する記憶も歴史も持たない。 その直前の戊辰戦争のときも、様々な立場でバラバラに対応したのだ。 それを無理やり、1つに押し込めてきた。

2014-10-26 22:32:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ならば最初に行うべきことは、 それぞれのバラバラな事情を 語り合い、説明しあい、理解し合うことだったのではないか? 敗戦まではできなかった、戦後は放置したままにしてきた、 江戸時代からこれまでの、対立も含む歴史を、感情を、 お互いに分かり合おうとすることが必要だったのではないか?

2014-10-26 22:35:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もちろん、分かり合おうとすれば、 自らに都合が悪いことも出てくるだろう。 直近のことで言えば、原発事故発生の時。 事前に計画があったのでバスで比較的遠距離まで避難できた人がいる地域もあれば、 その少し外側で、自力で避難することになった地域も。 避難指示が出なかった地域もある。

2014-10-26 22:38:36