- sk_2_sakyo
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「いいにおいがするね」「それは私が兎だからじゃないの?」「ううん。いままでのどんな兎からも由良みたいなにおいは感じなかったよ」「…どんなにおい?」「うーん」「どんなの?」「…おいしそう? あっ待って違うからそういうんじゃないから!!おいてかないで由良!」
2014-10-27 08:24:19狩りがへったくそなオオカミばりは近所の球磨ちゃん(熊)に「お前またかクマ!仕方ねークマなー!」ってサケとかお裾分けしてもらう
2014-10-27 08:29:04「ウサギくらい狩れねーとだめクマ」って言われてそっかと思ったオオカミばりが見かけたウサギを追いかけるけど小回りの利くウサギに翻弄されて川に落ちる
2014-10-27 08:35:18「あんたのろまね、この辺りオオカミが出るからって妹を避難させてたけど、あんたみたいなのなら大丈夫そうね」ってウサギに笑われる
2014-10-27 08:37:35「一回も狩りに成功したことないんだ」ってずぶ濡れのオオカミばりが川から上がってきて言うもんだから「群れで狩るとか」って狩られる側なのにアドバイスするウサギにオオカミばりは変な子だなぁと思いながら「私、ひとりぼっちなの」って
2014-10-27 08:41:05「ウサギさんは、家族は?」「いっぱい。ウサギだから」「ウサギだから?」「…この話やめ」「私も家族がほしいな、近所の球磨ちゃんも妹が四人もいて」「熊?」「球磨」「ふーん。それは気をつけないと」とかオオカミとウサギが話してる様は相当シュール
2014-10-27 08:43:26「ウサギさん、変わってるね、逃げないんだ」「だってあなたのろまだし」「演技かもしれないじゃない」「川に落ちた時のあのぎゃあ!ってやつも演技なら、あなたは相当な役者だわ」「うー」
2014-10-27 08:51:16「じゃあ私が川からこう、向かうから、ウサギさんは反対から獲物を追い込んで」「なんで私があなたの狩りに協力するのよ」「だめかー」「だめよ」
2014-10-27 08:58:40ゆら「ゆうばり、顔ぐちゃぐちゃだけどそれなに?涙?よだれ?」 ゆうばり「どっちも…」 pic.twitter.com/ghbpC72qzN
2014-10-27 12:01:41家族にもご飯にもなれないけど友達になってあげるってウサギの由良がいうから後ろをついて回るようになるオオカミばりください、フリー素材ですから
2014-10-27 12:09:38ゆらのおうちのちかくでばいばいするおおかみばり。おうち帰ってお姉ちゃんに「……なんか、狼の匂いがする」って言われて「最近出るらしいから、匂いのするところに行ったのかも」って嘘をつくゆら。ひとりぼっちの寝床で明日もうさぎさんに会えるかなって思うおおかみばりはそれを願って眠りにつく
2014-10-27 12:13:09狐のてんるちゃんがオオカミばりを引き連れるウサギの由良に「おや、オオカミの威を借るウサギかい」と笑うもんだから「こいつに威なんてあるわけないでしょ」って
2014-10-27 12:14:14「あなた普段は何を食べてるのよ」「魚食べてるよ」「魚は取れるのね」「球磨ちゃんがお裾分けしてくれる」「…あなたの野生はどこにあるの?」「あっちょうちょ!」「話聞きなさいよ」
2014-10-27 12:17:25「ゆらからおいしそうなにおいがする」そう言ってへたれでびびりでさみしがりやな狼は兎の首筋をほんの少し触れる程度に歯を立てた。軽く触れただけでも狼のそれの硬さと力強さを感じる兎は今自分が接しているこいつは本当に狼で、今すぐ自分の喉笛を食いちぎることだってできるんだと。それを。
2014-10-27 12:18:20「ゆらを食べたいの?」「たべたいけど、そういうんじゃない」「じゃあどういうの?」わかんない、でも、がぶーって食べたらゆらはいなくなっちゃうからそれはしたくないなぁと困った顔でお腹を押さえて言う狼のその食べたいが何であるかを、二匹ともわからないまま、今日もお腹はすくのだった。
2014-10-27 12:27:16「これ食べられる?」 「食べられるけど苦いわよ」 「じゃあこれは?」 「それはダメ」 「…どれなら食べられる?」 「今までどうやって生きてきたの」
2014-10-27 15:02:35