『悪魔のリドル ~暗殺者たちのハロウィン~ 兎角と鳰の場合』
- Nio__Hashiri
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他人と関わればその思いを背負うことになり、他人と関わればそれだけ得る「呪い」も重く苦しいものになる。ならば。ならば既に他人と関わることが決まったその時、どうすればいいのだろうか? #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:00:22いつだって『問題《リドル》』には、解答が求められる。例えその道が、『誤り《フェイク》』であったとしても。そう―― #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:00:50――「黒組でハロウィンパーティをするので、何らかの役柄を担わねばならない」。 そんなどうしようもなく“気持ち悪い”状況であっても、わたしは最もマシな選択肢を選ぶ必要があった。これは、必然的な結果なのだ。 #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:01:22――ミョウジョウ学園 家庭科室にて
(大きなカボチャを手にしながら、一つ溜息を吐いて)……くそ。何でわたしが、おまえとこんなことを。 #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:04:32仕方ないじゃないっスかー。溝呂木せんせーがクラスでハロウィンやるーって提案してきたんスからァー #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:05:39全員でじゃんけんして公平に決めたじゃないっスかー。その結果がこれっスよー。ま、他の皆も違う準備してるんスから言いっこ無しっス #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:08:18くそっ。ここは不正をしてでも一ノ瀬と同じ、教室の準備班になるべきだった……!(苦虫を噛み潰したような顔でカボチャを刳り貫いていき) #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:09:41いやいや、流石にそれはダメっしょ。ま、予告票もまだ来てないみたいっスし、今回ばかりは大丈夫じゃないっスかねー。多分♡ #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:11:04(“多分”の一言を聞くと、眉をぴくりと動かして)……、……やはり晴を一人にはしておけん。おまえ、一人でこれやってろ。(彫りかけのカボチャをテーブルの上に乗せて) #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:12:15わー!冗談っス!冗談っスよー!あっちには溝呂木せんせーもいるっスし、流石に誰も手出しは出来ないはずっス!だから一人にしないでくださいっスー! #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:13:18……。……、ちっ。(舌打ちしながらもその言葉に納得したらしく、渋々置いたカボチャへと再び手を伸ばし) #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:14:15ま、このままじゃカボチャ臭くはなりそーっスけど。……しっかし、溝呂木せんせーも妙なこと考えるっスよねェ。ハロウィンパーティとかふつーしないっしょー #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:16:51べつに、良いんじゃないか。……晴も喜んでたみたいだしな。パーティなんて、家族として以来だって話だ。 #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:18:23晴はめちゃ楽しそーにしてたっスよねー。いつ殺されても判んねー状況なのによく楽しめるっス #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:19:20――どんな状況でも、決めた道を歩める。……それが、あいつの決心の強さだからな。 #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:20:23何スかー?もー二人はそんな判り合っちゃってるんスかー?やー、妬けちゃうっスねェ、あっははー #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:21:31うるさい。殺すぞ。口より手を動かせ。(カボチャを一つ器用に刳り抜き終えると皿の上に置き、別の手が加わっていないカボチャと入れ替えて) #RiddleStory_SideH
2014-10-31 21:22:15