音楽表現において、吸う息と感情を結びつける

@nobuyamamasu氏の一連のツイート
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山枡信明 @nobuyamamasu

1)息を吸うことは、歌うためには物理的に不可欠です。技術的には深くたっぷりと息を吸うことが大事ですが、吸う息にはさらに表現上の意味をもっている。

2010-12-01 07:49:35
山枡信明 @nobuyamamasu

2)感情を呼び起こすためには、息を使うのが非常に効果的。うれしくなりたかったら、喜びを表現したかったら、その気持ちで息を吸ってみてください。不思議なことに息とともに全身に喜びが広がってきます。そしてそのまま歌えばそれは、声と音楽表現に反映されて、喜ばしいフレーズとなります。

2010-12-01 07:55:12
山枡信明 @nobuyamamasu

3)愛を表現したかったら、「好きだ!」というキーワードとともに息を吸ってみてください。愛の感覚がむらむらと胸に広がります。そうしたらそのまま歌えばいい。

2010-12-01 07:57:02
山枡信明 @nobuyamamasu

4) 同じように「悲しみ」も「怒り」も「絶望」も「満足」も表現できます。息が感情の導火線になるのです。だからどっちみち物理的に必要な空気を吸わなければならないなら、ついでにそれに感情をプログラムしてしまえばいいのです。

2010-12-01 08:00:27
山枡信明 @nobuyamamasu

5)(息を吸うこと) あるフレーズの前に吸う息は、そのフレーズを写し出していたんければならない。感情的にも、音楽的にも。息とそれに続くフレーズは等価でなくてはならない。

2010-12-01 08:22:01
山枡信明 @nobuyamamasu

6)「キリエ・エレイソン」と歌いだす前に吸う息は、まさにその歌詞とメロディーのラインと等価でなければならない。

2010-12-01 08:24:55
山枡信明 @nobuyamamasu

7)続くフレーズが要求する息を吸うことに成功したら、そのフレーズはほとんど成功したに等しい。技術的な問題などはほとんど自動的に解決されてしまう。

2010-12-01 08:26:53
山枡信明 @nobuyamamasu

8) 一回の息で十分に感情を呼び起こせられないなら、数回の息を繰り返しながら頭の中でキーワードを言うといい。キーワードの選び方は演奏者の創造性に任せられる。「好きで好きでたまらない!」とか「絶対に赦さない!」とかさまざま。

2010-12-01 08:30:58
山枡信明 @nobuyamamasu

9)歌う箇所が近づいてきたら、息を繰り返しながら感情を高めて、フレーズの出だしに持っていく。

2010-12-01 08:33:37
山枡信明 @nobuyamamasu

10) 今書いている方法は、おそらく楽器の方々にも応用していただけると思う。歌詞が無い分抽象的になりやすいが、のびのびしたフレーズの前には、それと同質の息をしていただきたい。強烈なアタックの前には、そのエネルギーを呼び起こす息をしていただきたい。

2010-12-01 08:36:41
山枡信明 @nobuyamamasu

11) 純粋に技術的なブレスっていうのはありえないと思う。感情と結ばれていないブレスは死んでいる。そこから生き生きした音楽が生まれることは不可能だろう。

2010-12-01 08:40:43
山枡信明 @nobuyamamasu

12) 呼吸はふだんは不随意の働きだが、意識すれば随意に扱える。だから無意識的なものと意識的なものの橋渡し。感情と呼吸は強く結びついているから、呼吸を利用して感情をコントロールできる。これを音楽に使わない手は無い。

2010-12-01 08:52:37
山枡信明 @nobuyamamasu

13)だから感情豊かに演奏できる人は、本人が意識するにしろ、しないにしろ呼吸の扱いが上手な人なのだろう。

2010-12-01 08:55:42
山枡信明 @nobuyamamasu

14) 誉め言葉として、よく言いますよね「息づかいがつたわってくる!」。「息づかい」と一緒に伝わってくるものは感情なのです。

2010-12-01 08:57:49
山枡信明 @nobuyamamasu

15)今日私がしつこい連ツイしたテーマ「吸う息と感情を結びつける」は、これは日々実践して、とても役立つことだし、技術的な壁を打開する方法だし、・・・とにかくお奨めできます。

2010-12-01 09:04:46