第19回水産試験場参観デー:yajifun さんのレポート
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第1部:漁業調査船いわき丸公開
(↑今回公開された漁業調査船いわき丸は2014年10月17日に就航したばかりですhttp://bit.ly/1sSRCNH ↓)
今日は会社の昼休み時に、調査船いわき丸の一般公開がありまして見学に行ってきました。設備も機器類もかなり充実している印象です。船内、甲板上ともに綺麗で、職場としてみたら羨ましい限りの環境です⚓ #いわき市 pic.twitter.com/NsQ63fzbZn
2014-11-15 18:56:07@niconiconikon 小名浜港では漁船各種(ほぼ網羅)や調査船、実習船、コンテナ船、タンカーなどあらゆるタイプの船/舟が見れますな⚓フェリーと「嫁入り舟」があれば完璧だ⚓ #いわき市
2014-11-15 19:09:36多筒採水器(2.5L×12本)装備のCTD(電気伝導度、水温、水深、溶存酸素、海底高度、蛍光光度を海面から海底までリアルタイムに測定する)と、放射線連続観測装置(曳航式ガンマ線計測装置) pic.twitter.com/LC4bBqWl5m
2014-11-15 19:00:05…ココ降りて良いんだろうか…下にいたおじさん「ココ入っていいのかねぇ…歩いてたら来ちゃったんだけど…」 pic.twitter.com/lMunp6MNYA
2014-11-15 19:18:56いわき丸の見学が面白すぎて、水産試験場に着いた時には漁協さんと海星高校の販売コーナーはとっくに終了。サンマのつみれ汁だけ残っていて頂戴する。美味。試験場入口に、いわき丸の模型。歴代のいわき丸の模型も飾ってありました。 pic.twitter.com/t3HdJswcCh
2014-11-15 19:32:26第2部:講演会
講演会 → 「水産物の環境放射線モニタリング結果概要」水産試験場漁場環境部 神山氏、「東電福島第一原発事故による水産物汚染」水産総合研究センター中央水産研究所 森田氏、「福島沖沿岸生態系の放射能汚染状況」東京海洋大学 石丸氏 pic.twitter.com/kmz8tyRoeE
2014-11-15 19:39:16137Csの環境への放出量(PBq=10^15Bq) 大気核実験で948PBq、チェルノブイリで70PBq、セラフィールドで42PBq、第一原発で17PBq。このうち4が海洋への直接放出で13が大気からの沈着。 pic.twitter.com/Q8YBCQPJoJ
2014-11-15 20:22:09@yajifun 大気に放出された13のうち7が海洋に沈着。直接放出+大気からの沈着で海洋に出たのが11。海洋に出た11のうち海底堆積物と結びついたのは0.2。残りの10.8は海水中にあり拡散希釈された。0.2の海底堆積物のうち0.19が沿岸域にあり、一部は沖合に移動しつつある。
2014-11-15 20:28:48@yajifun つまり137Csで、陸上にあって我々を困らせているのは大気放出13PBqのうちの6PBqであり、現在沿岸域に堆積していて困らせているのは海洋に直接放出あるいは降下した11PBqのうちの0.19PBqだという説明図。
2014-11-15 20:38:25@yajifun この沿岸域に海底堆積物として存在する0.19PBqの多くが、2011年3月末から4月6日までの海洋への直接放出に由来している。で、海底堆積物も8割は海底の粘土に吸着されている(だからあまり魚介類に影響しない)。残り2割が有機物に吸着している。
2014-11-15 20:54:12(↑粘土に結合した放射性セシウムを水に溶ける形で引きはがすのは生物体内の条件=37℃、中性pHでは至難の業です。希釈しない酸の原液に直接入れて加熱しても100%はずしてくることはなかなかできません。従って粘土に結合した状態の放射性セシウムが生物体内で粘土から離れたあと消化管で吸収されて血液に回り、さらには組織の細胞中に取り込まれる可能性はきわめて小さく、たいていは粘土に結合したまま消化管の出口側の端まで移動して体外に排泄されることになります)
@yajifun ところが海底土中の有機物含量は約1~5%しかないので、有機物中のセシウム濃度は非常に高いものになる。海底土全体:100~1900Bq/kg-dry のとき、有機物:900~9200Bq/kg-dry。
2014-11-15 21:01:44@yajifun この海底の有機物が沿岸性・定着性魚類(メバル類、沿岸性カレイ類、ヒラメ類、アイナメ、コモンカスベ)のセシウム濃度の減少を遅らせているのではないか、カスベの検査結果の海域による違いなどにそれが現れている?という話。 pic.twitter.com/5nOf0jNsiC
2014-11-15 21:14:54(↑一方有機物と放射性セシウムイオンとの結合は粘土との結合に比べたらはるかに弱く、水が存在するところではちょっとした環境条件の変化、中でもpHの変化で簡単にはずれて水中に溶け出してしまいます。これが粘土分が少なく、有機物が多い酸性の泥炭土で作物への放射性セシウムの移行が起こりやすい理由です。もし海底土の中の有機物をエサにしている生物がいれば、食べた後体内で有機物に結合していた放射性セシウムが周囲の水に溶け出して消化管から吸収され、血液に移行して組織の細胞に取り込まれます。細胞に取り込まれたと言っても基本的には水に溶けた状態なので、時間とともに細胞を出て血液中に移行し、魚の場合なら最終的にはえらまたは腎臓を通って体外に排泄されていくことになります)
試験操業対象の水揚げ物の年齢構成。ヤナギムシガレイは1~3歳魚、ミギガレイ(ニクモチ)は1~4歳魚(2歳魚が最も多い)、マガレイは県北2~3歳・県南1~2歳が中心。よほど大きくなければ事故後生まれ。 pic.twitter.com/KuDZz3znM8
2014-11-15 21:45:31補足
(この図の話です↓)
137Csの環境への放出量(PBq=10^15Bq) 大気核実験で948PBq、チェルノブイリで70PBq、セラフィールドで42PBq、第一原発で17PBq。このうち4が海洋への直接放出で13が大気からの沈着。 pic.twitter.com/Q8YBCQPJoJ
2014-11-15 20:22:09@Butayama3 どもども。これを図示してくれたのは森田さんの方でした。この数字の説明の仕方は研究者の方には自明のことなのかもしれませんが、自分には非常に新鮮でした。わかりやすかった。
2014-11-15 22:24:05