萌々崎まとめ

萌々崎 @mmsk_plus

【火神】高速バスの窓に指で描く曲線ハートマーク。君と再会したら、会えなかった間の嬉しいこと悲しいこと全部話すんだ。降りるバスステップ、待ち合わせはいつもの、「大我くん！」「おう！」抱きつけば懐かしい匂い。半年ぶり、と私の荷物を軽々と持つ彼こそ、私の帰る場所。　#黒バスプラス

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【宮地】テレビを見ながらくるくる、ベッドの中でもくるくる。彼は私の髪を弄るのが好きらしい。「なんか癖になる」なんて女の子みたいな可愛い顔して、腕や指は男らしいのは狡い。「なぁ、」「はいはい」手招きされると無意識に頭を寄せる私も、きっと癖になってる。 #黒バスプラス

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【日向】間接キス、と悪戯そうに微笑む彼女に目眩。「ダァホ、それ俺のじゃねーか」後輩が好きな真っ白なシェイクひったくって悪態ついたはいいものの、これ、どうすんだ？飲むor飲まない、恋愛初心者マークには難題すぎる。いや、意識しすぎだと腹くくって飲めば「空じゃねーか！」 #黒バスプラス

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【火神】「ペアルックとか柄じゃないし絶対するもんかって思ってた」「俺も」「いや氷室さんとしてるじゃん」「あ」「ばか」まあこれならアリね、呟いて触れたサングラスは熱を帯びている。左ハンドルばかりが行き交う国、私達の事なんて知らない人だらけ。どうせなら見せつけちゃおう　#黒バスプラス

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【花宮】「早くモップかけろよ帰るぞ」がらんとした体育館に辛辣な声とシューズの音が響く。「待ってよ！」「はぁ？鈍くせぇ」入口で仁王立ちする彼は助ける気ゼロ。「うるさ、うわっ」会話に気をとられ、2本持ちのモップでバランス崩しかければ「ふはっ」「ばか！笑わないでよ！」 #黒バスプラス

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【火神】「雪だるま作〜ろう〜♪ドアを開けて〜♪」「あっちいってタイガ…」「…」「…っく、あはは！」「ちょっ、せっかく笑い堪えてアナやったのに！」「むりむり！無理があるよ！」「なんで俺にやらせんだよ！？」「面白いから！」「おい！」「じゃあエルサからアイスをあげよう」 #黒バスプラス

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【火神】「俺どうせならあれやりたい」「どれ？」「扉あけて〜♪ってやつ」「口パクの」「そう！」「私が王子ね」「は！？」「いいじゃん」「え、何でアナやらねーの！？」「やだ、恥ずかしい、大我くんが王子とか…ずるい」「え」「黙らないでよ！ばか！」「あっお前アイス溶けてる」 #黒バスプラス

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【青峰】めったにスタンプとか送らないアイツが、と画面見る顔がにやける深夜。『わるかった』茶色のクマに色黒の自分を重ねてるつもりだろうか。 喧嘩した昨日の夜以来のLINEがこれとは。 『なんのこと？』と送ればすぐに付く既読マークと無料通話の通知。やれやれ、及第点。 #黒バスプラス

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【高尾】男友達にはいつも言ってるのに、「何で私には好きって言ってくれないの？」繋いだ手に力が入ったのが分かる。「いや…男に言うのとは意味が違うっていうか…」目を逸らしガシガシと頭をかいた後、覗き込むように近づく顔。「…好き、」「！」「だけじゃ収まんねぇから」　#黒バスプラス

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【火神】「貧乳はブラなんて必要ない、か…」ベッドでうつ伏せになり雑誌をめくる。「呟くなよそんな事」床であぐらをかく彼が緑茶を呷った。「私にも頂戴」「ん」「わっ冷たい！」「零すんじゃねーぞ」「はーい、あっ水着特集」「お」「…貧乳に着ろと？」「海行きてーな」「ばか」 #黒バスプラス

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【氷室】「ないしょ、」唇に人差し指を当て微笑む姿がサマになりすぎ。連絡先をしつこく聞いていた相手のギャルは諦めたようだ。「やれやれ」首をすくめ困った顔が似合う男No.1。「ここは日本よ」「え？」「…何でもない」「？」君がどんなに格好よくても絶対なびかないんだから！　#黒バスプラス

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【宮地】「言霊って本当にあるんですよ〜」一つ年下の彼女はいつも唐突だ。「先輩も、前向きな言葉を使いましょ？」「…俺がいつ後ろ向きな言葉使った」聞けば、やたら満面の笑顔で一言。「轢くぞ？」「…」「もう！いつも言ってるの真似しただけじゃないですか！」「可愛い」「え？」　#黒バスプラス

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【火神】午後から降り始めた雨がじわじわ空気を冷やしていく。「眠そーだな」隣席の彼があまり使っていない教科書をしまいながら言った。「大我くんは雨でも元気だね」「あと少しで部活だからな」はにかむ彼につられて口角が上がる。「明日は晴れるといいね」そしたら君を屋上に誘うよ #黒バスプラス

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「わたしだって二の腕出したいしフリフリのワンピース着たいしお姫様みたいにちやほやされたい！」「そんな貴女にモリヤマヨシタ「ごめんやっぱり何でもないわ」

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「でも森山くんって黙っていれば割とイケメンだよね」「俺を呼んだのは君か「あっ間に合ってます」「ウィッス」

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【花宮】「ジメジメしてんじゃねーよ」窓の外は小雨が降り続く。「梅雨だからね」「違う。お前に言ってんだけど」「は？」教室の喧騒が不快だったのか、彼は眉をひそめた。「普段調子いい奴が静かだと気持ち悪ぃ」「うるさい」「…やる」似つかわしくない飴玉ひとつ、私の手の中へ。 #黒バスプラス

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【黄瀬】「好き」急に手を取り、君が呟く。「…え？」浴衣姿の2人が通り過ぎて、あれキセリョじゃね、違うでしょ、そんな声が聞こえた気がした。今日は夜市だ。「人、多いよここ」「それが何スか」「…私でいいの？」「君がいいっス」握る手が、彼は本気だ、と伝える。「君が、好き」 #黒バスプラス

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【宮地】高嶺の花、なんて言われるけどただ近寄り難いだけの女です。「お前さあ、もっと笑えよ」幼馴染みの彼はいつも私のことを気にかけてくれるけど、いつか離れていくのかと思うと胸が痛む。「ふん」「おい」「清志が優しいのが悪い」「ばっかじゃねーの」ねえ、ずっと独占させて！ #黒バスプラス

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【黒子】「横殴りの雨です」網戸を開けた彼がこちらを振り返る。横殴り、と繰り返し、割と物騒な言葉が彼の口から出たことに不思議な気持ちになった。「音、凄いね」「はい、あ、窓閉めます？」「折角だからそのままで」本棚から読みかけの小説を引っ張って、2人きりの午後を作ろう。 #黒バスプラス

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【木吉】「月が出てるから」と、ベランダからの手招きに誘われクーラーをオフにする。「ほら見て」網戸を後ろ手に閉めて、静かな夜と彼に身を寄せた。「わあ」部屋着の同居人が指差す先には大きな月。「今日くらい夜ふかししてもいいだろ」と手を握る彼の赤い顔に、思わず唇を寄せた。 #黒バスプラス

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【宮地】夏が来た。「あっぢぃ…」「あ、宮地くん、お疲れさま」体育館外の水道、少し生ぬるい水に顔をしかめる。「おー、冷えてる？」「全然、ほら」汗が光る腕にかけてやると、私と同じ顔をした。「夏だな」「うん」「…今度、試合こねーか」「え？」君と恋する季節の、予感。 #黒バスプラス

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【高尾】「ねえ、勉強するんじゃなかったの」転がり落ちた鉛筆を横目で眺める。「ごめん」拾おうと腕を伸ばすと、意外に大きな手で捕らえられた。「なんの、ごめんなの」「勉強したいって、嘘」鉛筆は見えないところへ逃げた。掌まで下がった手が絡む。「…知ってた」私は、逃げないよ #黒バスプラス

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【火神】「セミだ」「ん」日傘を傾げて街路樹を見つめる。「サングラスかけてちゃ見えねーだろ」彼に外されて、改めて道路からの照り返しに顔を顰めた。「夏になると馬鹿になるな、お前」「馬鹿は嫌い？」「…いつもはうるさいって言う癖に」好きだよ、お前なら。呟く彼も夏の被害者。 #黒バスプラス

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【宮地】お風呂あがりはズルい。「お前も入ってくれば？」濡れた髪をかきあげタオルを提げた姿に動悸。「う、うん」平静を装うのよ私、だって彼は「なに、どーしたのオクサン」「なっ!?なんでもないです！」急に近付かないで、と声にならない叫びが頭の中で反響する危ない新婚生活。 #黒バスプラス

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【紫原】女の子ってお菓子みたいな存在だと思ってた。ふわふわして、繊細で、そんなイメージ。「敦くん、食べすぎ」「あ、ごめん」「も〜」だけど違った。お菓子よりも苦くて辛くて、でも甘い。「どうしたの？」「んーん、何でもなーい」それを教えてくれたこの子の事が気になる、夏。 #黒バスプラス