【ニンジャスレイヤー二次創作】【ベイルド・ドゥーム・アンダー・ギター・サウンド】#4(完結)
(これまでのあらすじ:カルト集団ニンジャヘッズの神聖なるライブ儀式。それはニンジャヘッズの教主翻訳チームによる恐るべき洗脳研修行為を偽装するためのものであった!翻訳チームを監視する為ライブ儀式に潜入したヘッズ少年ボブもまた、翻訳チームに「研修」されてしまう。)
2014-11-27 01:07:06(身分を偽装し潜入していた事を翻訳チームを見抜かれたボブは、「マンゴーもぎ研修」と名づけた殺人ゲームの標的にされてしまう。もはや研修とすら呼べぬニンジャ性の発露!果たして賽は投げられボブの死が決定したその時、何者かがロック扉を破り闖入!ネオサイタマの死神、ニンジャスレイヤーだ!)
2014-11-27 01:13:47「ドーモ、皆さん。ニンジャスレイヤーです」ニンジャスレイヤーはマイクを握り締め、ステージ上からジゴクめいた声でアイサツした。場内各所のモニターにも、標的ヘッズの前に立つニンジャスレイヤーが映る。エルフニンジャとトランスレイターは急ぎステージ上から場内中央へと飛び離れる。1
2014-11-27 01:18:04ステージ上でスモークとレーザー原色光、そしてタイコ、シャミセン、コト、シャクハチをギターに絡めた激しいロック音楽に彩られた殺戮者の姿はどこかゼンめいている。「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。エルフニンジャです」「ドーモ、トランスレイターです。なぜ貴方がここに」2
2014-11-27 01:27:23「…ハァーッ!ハァーッ!」ボブは安堵し、目の前のニンジャ存在を見つめている。((なんだ?二、ニンジャ?))その赤黒のニンジャはトランスレイターの質問に答えず、場内より死んだマグロめいた目で自分を見るニンジャヘッズ達に向け、出口を指す。「イベントは終わりだ。帰るがいい」3
2014-11-27 01:38:43だが、しかし。「ニンジャのコスプレ!カッコイイヤッター!」「翻訳チームの演出スゴイ!」「主人公みたい!こんなサプライズがあるとは!」ニューロン研修されたヘッズ達は正しく状況を認識できず、これもライブ演出の一環だと思っているのだ!後ろにこのジゴクからの出口があるにも関わらず!4
2014-11-27 01:43:34「帰るがいい、ニンジャスレイヤー=サン。ここは貴方の来るところではない」エルフニンジャがニンジャヘッズ達と共にニンジャスレイヤーを見上げ言った。「これは研修だ。そしてこれは対等な立場の仲間同士の集会に過ぎない。ここにいる誰もがここから帰る事を望んでいない」5
2014-11-27 01:48:03睨み合うニンジャを他所に、ニンジャヘッズ達は盛り上がる!「ニンジャと張り合ってますよ!翻訳チームは実際ニンジャなのでは?」「カラテが見れるかも!イヤー!」トランスレイターが笑う。「見えるだろうか?このアトモスフィア!最高に高まりを感じる!」6
2014-11-27 01:51:38ボブ達標的ヘッズは自分を縛る縄が解けている事に気付く。クナイ・ダートを抜いた時に、ニンジャスレイヤーがニンジャ握力で同時に結び目も破壊していたのだ。「…ハァーッハァーッ!アイエエエ…」だがボブ達はライブ会場内に満ちる研修ヘッズの狂気的アトモスフィアに呑まれ動けぬ。7
2014-11-27 01:55:45「アイエエエ…」会場の後方では、女ヘッズが苦悶していた。((あれはニンジャ!つまり…翻訳チームもニン翻訳翻訳翻訳そうだ翻訳しなきゃ…違う!翻訳じゃない!私は翻訳翻訳翻訳ああ、目の前にニンジャがいるのに!))女ヘッズは研修ニューロンに反抗するが、上手くいかない。8
2014-11-27 02:00:46度重なるアトモスフィアの変化に動じず、機械奏者達は自分の仕事を為し続ける。((どうしてだろう、ステージの上の…あのニンジャが翻訳翻ま訳翻訳るで翻訳チームは悪だと教えてくれているような…そうか、あの人は翻訳翻訳翻訳翻訳しよう))抵抗は無駄であった。女ヘッズは静かに涙を流した。9
2014-11-27 02:05:52「ニンジャヤッター!」「カラテ!カラテ!」「イヤー!グワー!」研修ヘッズ達はニンジャスレイヤーを見て盛り上がり、機械奏者達が演じるメインテーマは演出めいてニンジャスレイヤーを飲み込もうとする。トランスレイターが問う。「我々を殺しますか?ニューロン研修された彼らを残して?」10
2014-11-27 02:09:42ニンジャスレイヤーはマイクを離さぬ。どうしたのだニンジャスレイヤー!?敵と会話している場合なのか!?「ニンジャ殺すべし。慈悲はない」漆黒の殺意を目に宿したニンジャスレイヤーはそう口にして、体を後ろにそらしながら大きく息を吸った。「スゥゥゥーーーーーーー・・・」11
2014-11-27 02:13:40息を吸い込み大きく胸を膨らませるニンジャスレイヤー。一瞬の静寂の後、バネ仕掛けめいて体を前のめりに突き放し、マイクへ向けカラテシャウトを放った!「イイヤアァァァァァァァーーーーーーーッ!!!」BOOOOOOOOM!12
2014-11-27 02:17:03「「アバババババババーーーーッ!?」」スピーカー増幅されたニンジャスレイヤーのカラテシャウトが生み出す衝撃波は、場内各所のモニター、UNIX画面、その他あらゆるガラスにヒビを入れニンジャヘッズ達の意識をホワイトアウトさせた!「「ピガガーッ!?」」機械奏者達が煙を噴き上げる!10
2014-11-27 02:22:18「「グワーッ!?」」当然ニンジャ達も無事では済まぬ!彼らは耳を押さえ顔を下向けるが、すぐに上へ戻す。「…これは!?」視界に入ったのは正気を取り戻しニンジャ・リアリティ・ショックを発症するニンジャヘッズ達!「アイエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」「翻訳チームがニンジャ!」11
2014-11-27 02:25:57会場後方の女ヘッズはホワイトアウトから意識を取り戻すと、ニューロンの確かなクリアさを感じる!((ステージ上のニンジャは…やっぱり!))「アイエエエ!誰か助けて!」だが赤黒のニンジャの正体を探っている場合ではない!女ヘッズは他のヘッズと共に破壊された鉄扉へと一目散に駆け出した!12
2014-11-27 02:28:37モーターナラス達は集音装置に過負荷がかかり全身から煙を噴き出す。もはや演奏不可能。リアルタイムで演算し演奏する精密さが仇となったのだ。欺瞞的ライブアトモスフィアは掃われ、ニンジャヘッズ達は我先にと出口へ向かう!「ヤメロー!お前達はもう翻訳チームだ!」「アイエエエ!ニンジャ!」13
2014-11-27 13:37:03もはや翻訳チームの声に耳を貸すものはいない。「翻訳チームは狂人でニンジャ!」「ニンジャコワイ!」トランスレイターが出口に向け腕をかざす!「帰るのは許さないと言ったはず!翻訳チームもキレる!イヤーッ!」出口付近天井のギロチン装置が作動し、いくつものギロチン刃がヘッズを襲う!14
2014-11-27 02:44:08「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはスリケン4連続投擲!そのまま地面を蹴りステージ上から翻訳チームニンジャへとカラテチョップを構え跳躍!スリケンはヘッズに向かうギロチン刃を破壊!「イヤーッ!」「イヤーッ!」エルフニンジャもカラテチョップを構え応戦!衝突ブレーサーから火花が散る!15
2014-11-27 04:12:32ニンジャヘッズ達が会場から逃げていく中、ニンジャスレイヤーとエルフニンジャがカラテチョップ攻防を繰り広げる!「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」トランスレイターはバック転で距離を取り、再び出口に手をかざしケジメギロチン稼動!16
2014-11-27 02:52:39「イ…」「イヤーッ!」「グワーッ!?」だがニンジャスレイヤーの飛び蹴りインターラプトを脇腹に受けケジメギロチン射出失敗!「イヤーッ!」「イヤーッ!」エルフニンジャの回し蹴りをニンジャスレイヤーはカラテガード!その光景を横目にヘッズ達はさらに出口へと逃げて行く。17
2014-11-27 02:58:12トランスレイターは両腕をサイバネ展開し、機関銃へと変える!「イヤーッ!」「イヤーッ!」BRATATATAT!銃弾発射直前にニンジャスレイヤーは機関銃を蹴り上げ、機関銃は天井のギロチン装置を無作為に撃つ!エルフニンジャが睨みつける。「貴様…」「イヤーッ!」「イヤーッ!」18
2014-11-27 03:07:03ニンジャスレイヤーの逃走妨害に徹した巧みな状況判断により、翻訳チームはニンジャヘッズの流出を止める事が出来ぬ!「アイエエエ!」会場中央でイクサを繰り広げる3人のニンジャを横目にヘッズ達は逃げ続ける。ステージ上の元標的ヘッズ達も足を引きずりながら逃げる。19
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