ニュートンに反論した「ゲーテ色彩論」の科学

志村ふくみさんが引用された「ゲーテの色彩論」について。 ニュートンの色スペクトル理論に反論した「ゲーテ色彩論」の科学と、その周辺についてまとめました。 関連:「京都賞を受賞された志村ふくみさんの話」http://togetter.com/li/751701 関連2:『「色」の理解と誤解について』http://togetter.com/li/751965
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志村ふくみさんは、ゲーテの色彩論に言及されています。例えばここ:「京都賞を受賞された志村ふくみさんの話」

石井晃(2022年3月鳥取大学退職) @ishiiakira

@y_mizuno @harita_osu 可視光をプリズムで分解し、その分解した七色の光をプリズムで逆に白色光に戻して光の正体に迫ったニュートンの実験は、すごいと思います。

2014-11-30 10:56:05
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

ゲーテは、ニュートンより後の人なので、当然、ニュートンの色理論を知っていたわけです。当時の(ニュートン風の)機械的自然観に反発を感じたロマン主義の先鋒としてゲーテの色彩論がありますよね。志村さんは、私から見ると、両方を統一してます。@ishiiakira @harita_osu

2014-11-30 11:06:16
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

ニュートンは、分析的に、デカルト思想の影響を受けていたのではないか。だから自然哲学の数学的原理、などという題名にして恥じない(万学を諦めて「数学的なだけ」なんだと)。ゲーテはきっとそこが不満で、色彩論でも闇を持ち出す。それは今風の言葉で言えば、光以外、つまり原子〜物質を意味する?

2014-11-30 11:10:11
石井晃(2022年3月鳥取大学退職) @ishiiakira

@y_mizuno @harita_osu 確かにゲーテの色彩論は文系一辺倒という訳でもなく、ニュートンへの反論として鋭いです。ニュートン流の色彩論では、なぜ赤と青の混合(色光の混合ではなく赤と青の点の混合ですね)が人間の目には紫に見えるのか、説明できないです。

2014-11-30 11:12:10
齊藤明紀 @a_saitoh

@y_mizuno 補色とか三原色とか、人間の目の構造がもたらしているにすぎないものがなぜか「光の性質」として扱われているのはなぜなんでしょうね。

2014-11-30 11:19:02
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

ご指摘のこと、よく理解してないんですが、波の合成とは関係ないんですか? @a_saitoh 補色とか三原色とか、人間の目の構造がもたらしているにすぎないものがなぜか「光の性質」として扱われているのはなぜなんでしょうね。

2014-11-30 11:49:32

波の合成とは
ここで「波の合成」といっているのは、2つの「色が違う光」の混合は、2つの「周波数の違う波」を足し合わせたものと解釈できる、という意味です。周波数の違う波を、sinA、sinB、とすると、sinA+sinBというのは高校数学の公式に出てくるように、sinA + sinB = 2 sin(A+B)/2 cos(A-B)/2 となって、中間の色 (A+B)/2 が出せることが分かります。これで説明できる場合もあると思いますが、実際にはもっと複雑な場合もよくある、ということのようです。

MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

@a_saitohさん、三角関数の和で周波数の違うものを表そうとすると、2色だと両極を指定するしかなくて、それらは見えないわけですが、3色にすると足したり引いたりで途中の周波数を表現できる、とか?これは私の誤解?(質問:2色だけでも全色が表現できますか?)

2014-11-30 11:49:41
齊藤明紀 @a_saitoh

@y_mizuno 「100Hzと200Hzの和音」と150Hzの純音を耳は聞き分けられますよね.一方、目は赤と緑の混色と単一スペクトルの黄色を区別できない。分光器その他の計測器では区別できる。赤+緑=黄色ってのは人間の目の性質であって電磁波の性質ではないですよね。

2014-11-30 11:55:16
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

そういう意味ですか。でも三角関数の和で、和/2と差/2において、前者が速く振動するので、それに聞こえ(見えて)、後者は「うなり」成分。でもそこには(目は)感度がないので分からない、というのと同じですかね?@a_saitoh 目は赤と緑の混色と単一スペクトルの黄色を区別できない。

2014-11-30 12:00:05

石井晃先生 ‏@ishiiakira 曰く「ニュートン流の色彩論では、なぜ赤と青の混合(色光の混合ではなく赤と青の点の混合ですね)が人間の目には紫に見えるのか、説明できない」

MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

すみません、以下の箇所を理解できませんが、1)点の混合とは?、2)説明できないのは事実でしょうか? @ishiiakira ニュートン流の色彩論では、なぜ赤と青の混合(色光の混合ではなく赤と青の点の混合ですね)が人間の目には紫に見えるのか、説明できないです。@harita_osu

2014-11-30 11:24:43
石井晃(2022年3月鳥取大学退職) @ishiiakira

@y_mizuno @harita_osu 赤も青も紫より波長が長いですよね。紙の上で赤と青の細かい点が混在して波長が長い光が2つ同時に目に届いた際、なぜ波長がより短い紫の光と同じに人間の目が判断するのか、です。光の性質ではなく人間の目の仕組みの問題だと思いますけど。

2014-11-30 11:29:56
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

それは、、、なぜなんでしょうね?三角関数の和の公式で、差の成分が見えてくる、なんてことはないですかね? @ishiiakira 紙の上で赤と青の細かい点が混在して波長が長い光が2つ同時に目に届いた際、なぜ波長がより短い紫の光と同じに人間の目が判断するのか @harita_osu

2014-11-30 12:14:55
石井晃(2022年3月鳥取大学退職) @ishiiakira

@y_mizuno @harita_osu これ、実は学生時代から不思議なんです。「青と黄の混合で緑」は素直に三角関数の加法定理で納得しちゃうんですけど。

2014-11-30 12:18:19
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

そうなんですか。そういう不思議があったとは。。。感覚がどう、意味理解されるか、については何も言ってませんかんらね。 @ishiiakira これ、実は学生時代から不思議なんです。「青と黄の混合で緑」は素直に三角関数の加法定理で納得しちゃうんですけど。@harita_osu

2014-11-30 12:23:47
文句の刺草〜24年はビル管がんばります。 @balsamicoseZ

@a_saitoh @y_mizuno 臭いや味もヒトの感覚器官の塩梅なのに、化学で扱いますよね。

2014-11-30 12:30:34
齊藤明紀 @a_saitoh

@balsamicose @y_mizuno 物性としてどういう臭い味がするかを記述は化学でもしますが、混ぜてどういう味になるかは生理学あたりが取り扱ってると思います(想像)。家政学だったりする?

2014-11-30 12:33:58

「色相環」はなぜ「環(わ)」なのか?

ake @ake_____

@y_mizuno 人間の網膜の錐体細胞は三種類あって、それぞれ可視光の波長の感度ピークが長(赤)、中(緑)、短(青)になってます。3つの錐体細胞で太陽光のスペクトルを見た光が白で、白色LEDでは太陽光とは全然違うスペクトルで錐体細胞を騙して白にしてるので、色彩は細胞の話かと

2014-11-30 12:18:11
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

@ake_____ さん、ご説明ありがとうございます。もちろん、そういう説明は(有名なので)目にしたことが(何度か)あります。でも実は一度も納得したことがないので、分かった気になれません。申し訳ありません。

2014-11-30 12:25:48
齊藤明紀 @a_saitoh

@ake_____ @y_mizuno 人間は白色LEDの下で違和感なくものを見ることが出来ますが、ペットなど人間ではない動物はもしかすると、(人間がナトリウムランプの下で風景を見るような)違和感を持って見ていたりするのかもしれませんね。

2014-11-30 12:39:28
MIZUNO Yoshiyuki 水野義之 @y_mizuno

白色LEDは、大型スクリーンの3色混同型と、小型LEDランプの青色LED駆動+黄色蛍光の合成、の両方あるようです。togetter.com/li/741178 @ake_____ 人間と違う錐体細胞の動物には白色LEDは太陽光の再現に見えてないかもしれませんね。@a_saitoh

2014-11-30 13:27:38