広島大学教育研究大会より

2014年度広島大学附属中・高等学校教育研究大会に参加された山根弘靖先生のツイートがまたゆっくり考えてみたい大事なことを問いかけてくださっていたので自分の覚え書きの目的でまとめさせていただきました。
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mountain_hill @sarume_no_kimi

@hiroyasuyamane 本日はご参加いただき、ありがとうございました。ついでに無茶振りを受け止めていただいて助かりました。<また>よろしくお願いします←I mean what I mean.

2014-11-29 22:12:08
mountain_hill @sarume_no_kimi

今日の研究大会は、参加者の方々に益するものでなければならないのは当然なのだけど、自分自身にとっても意義深い会だった。お互い、てんでばらばらに取り組んでいるはずなのに、結局皆同じところを見ていた、というのがわかり、勇気づけられた。

2014-11-29 22:20:49
mountain_hill @sarume_no_kimi

しかし、自分で言うのもどうかと思うけれども、けっこう場慣れしてきたなあと思う。良いことなのかどうか・・・(汗)

2014-11-29 22:22:45
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

広島大学附属中高の研究大会にて思ったことを少し書いておくこととしよう。

2014-12-01 19:57:12
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

研究授業を参観して気になったのが、retellingとはrecitationと何が違うのか、ということ。研究授業では、キーワードが予め与えられ、それを元に物語の展開を説明するのがそれであったと思うが、キーワードが入っている英文をそのまま再生することが多く見られた。

2014-12-01 20:30:01
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

であれば、キーワードを元に英文をすべて再生することと比べると「言わない英文があるだけ」になってしまう。それでも情報の取捨選択をするということで、相当高い技能だとは思うんだけれど、、、、と、正直なところretellingの意義が強くは見いだせなかった。

2014-12-01 20:33:47
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

よくよく考えると、そういう取捨選択や情報をふくらませたりしぼらせるというところにretellingの意義があるかもしれないですね。とすると、音読で馴染んだ英文について即興的にいきなり語らせるといった高いところから行かずに、英文の吟味をするというアプローチも有りかもしれません。

2014-12-01 20:37:19
Takashi Matsui @tmrowing

@hiroyasuyamane だからこその「(ストーリー)リテリングの前に『(ストーリー)テリング』」ですよ。 「教えて!絶版先生」第4回『ストーリーテリングのすすめ』 d.hatena.ne.jp/tmrowing/20141…

2014-12-01 20:44:13
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

@tmrowing 先生ありがうございます。これは本当にそう思います。読んで理解するって、日本語の置き換え以外にもまだやることはあるんですよね。

2014-12-01 20:48:06
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

自分の言葉で言い換えるということは、どういうことなのか。時系列で考えてみたり、上位概念で言い換えてみたり、などなど。それらを、教員がお手本を見せる際に手法を明らかにする、ワークシートでひととおり体験させるなど、立派な読む活動だしスピーキングやライティングにつながると思います。

2014-12-01 20:56:35
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

まあこんなことを言えたり考えたりできたのも、retellingを授業で取りあげていただいたからで、感謝のしようもないほどです。

2014-12-01 21:01:17
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

もうひとつ気になったのが、コミュニケーションストラテジーというもの。英語教員にとって一番困るのは「回避」ストラテジー、黙ってやり過ごそうとすることなんだけれど、これって教員が励ましたり「回避はよくない」と説明してもいい方向にはいかない。

2014-12-01 21:07:15
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

会話が止まったときに相手が話すように促すのは、相手が言い方はわかっているけれどどんな内容を話していいかわからないとき、だと思う。あるいは、彼我に習熟度の差があって、内容語句だけ聞き出して完全な文にして返してあげる、みたいな状況かな。

2014-12-01 21:10:13
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

中高生だと言い方自体がわからないことがほとんどで、それなら「こう言いたいなら英語ではこういう」みたいなのを教えてあげる場面があったほうがよかったのかなと思う。もちろん、言わせてみてやっぱりできないから、っていう状況をつくることでこそ学習が促されるんだけれど。

2014-12-01 21:14:40
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

とりあえずまずはここまで。ここまでことばにしてまだなお考えることがざくざくとあるんだから、研究授業見られて本当に良かったな自分よ、と思う。

2014-12-01 21:19:10
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

広島大学附属中・高等学校研究会に参加しての感想の続き。

2014-12-06 10:44:25
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

午後は山岡大基先生のご発表「『英語表現』時代のライティング指導」を拝聴。指導要領では「課題を解決するために書く」ことが求められており、英語表現の教科書ではどのような形で示されているのかの概説。一方で同教科書には旧来の「英文法」色の強い練習問題も見られるとの指摘もあった。

2014-12-06 10:57:14
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

山岡先生は、文法問題にしろ本物っぽい課題にしろ、教科書の英文が生徒自身の言葉に近しいものになるように、教材の提示の仕方や場面や文脈設定などなど、実際にご使用の教科書教材でご自身が工夫されていることを示された。

2014-12-06 11:24:22
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

そのような工夫は、山岡先生の学習者としての英語の見方、培われた教材観があってこそだと思いますし、「こんなこと生徒が英語で話すかなあ/話させていいのかなあ?」って考えるのって、(語弊がないことを願って言いますが)生徒のことを考えてのことだと思うんですね。そこに温かさを感じました。

2014-12-06 11:37:27
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

裏を返せば、「英語教員として、教科書の英文や自分が教えている英文のこときちんと考えてますか」という、フロアにはしんどいメッセージが送られてきたわけで、ご発表を自分なりに消化して自分の言語観を見つめて教え方や示し方を再検討したいと思った次第です。

2014-12-06 11:46:37
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

で、この一週間、文法指導の際に言われる「必要悪」という言葉について考えていた。

2014-12-06 11:49:13
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

文法説明を日本語でするのは必要悪?さすがにそれは行きすぎかもしれないかな?。じゃあメッセージを意識せずに形式だけ見て形式操作するような問題練習、例えば「英頻」「ネクステージ」「アップグレード」って文法を身につけるのに必要悪?

2014-12-06 12:00:40
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

山岡先生が、生徒にとって意味のある英文を表出するようにしましょう、とおっしゃる時、その意義は単に学習の動機付けのためなのだろうか。いや、多分、大学の附属に通う生徒ですから、一見無意味な形式操作でも将来の豊かな英語使用のためであれば真面目にやると思うんですよ。

2014-12-06 12:15:08
山根 弘靖 @hiroyasuyamane

山岡先生が、生徒にとって意味のある英文を表出するようにしましょう、とおっしゃる時、その意義は単に学習の動機付けのためなのだろうか。いや、多分、大学の附属に通う生徒ですから、一見無意味な形式操作でも将来の豊かな英語使用のためであれば真面目にやると思うんですよ。

2014-12-06 12:15:08