たぬき寝入りに遭遇した話

山崎マキコ @NanasisanY

しょうもない近状報告。「性的消費のなにが悪いのか」について書きたいんだけど、イヌの散歩に出かけたら、狸が車にひっかけられて右足骨折しているのと遭遇し。仮眠とったら野生動物の保護をやってる「わんぱーく高知」に連れていくのでまた午後にでも。おやすみなさい。離脱。

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一応、報告。タヌキ軽傷。今夜にも闇にまぎれて放獣できる勢い。「わんぱーくこうち」のスタッフたちによると、タヌキはショックを受けると「たぬき寝入り」という、意識はあるんだけど身動きができなくなる状態に陥るそうで、たぬきが道に横たわっていたのはこれらしい。以上です。

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先日の消滅集落におけるタヌキ事件についてのまとめ。車で集落の坂を降りようとしていると、道にでっかい茶色い、よく肥えたの。横を走り、念のために停車して様子をうかがう。あ、犬じゃない！　そこで近所の犬猫おばさんを呼びに行き。「あんたが轢いたんか？」「違います。転がってました」（続

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続）口から泡を吹いているので、おばさん「頭をやられちゅう。もう駄目だわ」。でも生きてはいるようだ。話し合いのすえに、目の前にあったKさんのお宅の前に、どでーんと、タヌキの遺体直前と思われるものを置く。放置。いったんは自宅に帰り、高知で野生動物の保護をやってる施設へ連絡（続２

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続２）そのとき犬猫おばさんから着信。「Kさんが、タヌキを殺すって騒いじゅう！早よう、早よう！」「解りました。いま向かいます。ところでゲージをひとつ貸していただけませんか」。現場に向かうと、家の目の前にタヌキを置かれたKさんが怒り狂って「殺すー殺すー！」。ゲージに入れて退散。（続３

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続３）ゲージに入れたタヌキは生きているようだ。しかしわたしは睡魔に襲われ、ここから４０Km先まで走ったら居眠り運転でタヌキともども死ぬ。そこで仮眠。タヌキよ、死んだら運がなかったと諦めてくれ。車のなかにゲージを入れたまま眠ると、今度はチャイム。まだ殺す殺す騒いでるのか？（続４

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続４）すると違った。若い可二人の女の子。あ、知ってるよ、エホバの証人でこないだ来た子だ。「あのう、聖書のお話を」「それよりおふたり、タヌキ見ます？」「タヌキ？」「これから病院（みたいなとこ）に連れていくんですよ」。ドアを開けると「でっかーい！」。よし、眠気も醒めた。行くぞ（続５

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続５）高速をすっ飛ばして、わんぱーく高知へ。到着してすぐ、ゲージを職員がいる棟へと運ぶ。すっごい、重いです。１０Kg米を持ってもこんなに重くない。で、預けると。職員たちが嬌声。「こんな巨大なタヌキ、四国に居ないぞ！」。そうだったんだ。どうりで重いと。で、ゲージを開けたとたん（続６

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続６）さっきまで口から泡を吹いていたはずのタヌキが、とことこと歩きだし。職員「あ、タヌキ寝入りでしたね」なんですかそれは。「タヌキ寝入りって本当にあるんですよ。驚いたときとか」。そうだったんだ。かくしてタヌキは無事に消滅集落へ。夜になるのを待ち、闇にまぎれて逃がした。おしまい。