【東京電力福島第一原子力発電所】フリージャーナリスト堀潤さんによる2014.12.15現場レポート
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東電福島第一原発の構内を取材してきた。写真は作業員の拠点となるJビレッジの駐車場。半年前に比べ工事車両の数がさらに増えた。目の前の国道6号線が前線開通したことで交通量も1.5倍以上に。凍土壁の建設や1号機建屋での調査作業など取材。 pic.twitter.com/Wlcx3ZioEx
2014-12-15 18:54:08@umi888umi 敷地内は常にガイガーカウンターでの計測をしながらでした。建屋から離れると毎時1μSv程度。4号機へ続く経路では最大で毎時100μSvを超えていました。4号機の建屋付近で行われていた凍土壁建設工事の現場は毎時40μSv程の放射線量でした。
2014-12-15 19:15:33写真は東電福島第1原発4号機付近での凍土壁建設作業。作業員は毎時40μSv以上の放射線量の中限られた時間内で作業を進める。後ほど詳細。 pic.twitter.com/SfZh2X2xC9
2014-12-15 19:30:44今回は東電福島第一原発構内を専用バスの中から取材。建屋内プールから核燃料を取り出す作業が進む4号機の原子炉建屋付近や1〜4号機の周囲1.5kmを囲む凍土壁の建設作業の様子などを見るため東電福島復興本社の石崎代表に案内してもらった。 pic.twitter.com/lXCyMIpbBz
2014-12-15 23:57:50バスで移動中第一原発の敷地内の線量を東電が絶えずモニタリング。同じ原発敷地内といっても原子炉建屋から離れた箇所では毎時1マイクロシーベルト前後。原子炉建屋に近づくにつれ線量があがりホットスポットではバスの中で計測して100μSv超。 pic.twitter.com/nCvxRcs3jq
2014-12-16 00:24:37今回はバスの中での取材ということもあり放射性物質から身を守るタイベックスーツを着ることなく簡易マスクの着用で済んだ。原子炉建屋から海沿い等をまわり免震棟付近に戻ってくるという1時間の取材で浴びる放射線量は0.01ミリシーベルトだった。 pic.twitter.com/ghiCU0PmvZ
2014-12-16 01:06:43おっと!気がつけばもうこんな深夜に。昨日の衆院選開票特番からずっと働いているので、きょうの東電福島第一原発取材報告はまた明日以降に。今回は一部報道で大々的に失敗だったと報じられた、汚染された地下水の流出を食い止める凍土遮蔽壁の実現可能性について復興本社代表の石崎氏に状況を聞いた。
2014-12-16 01:09:51寝る前に一つ。4号機付近で凍土遮蔽壁の建設にあたっている作業員は毎時40〜50マイクロシーベルト以上の線量という環境での労働。高線量を受ける作業員には鉛よりも性能の高いタングステンでできた黒いベストを着用しての作業となる。頭が下がる。 pic.twitter.com/m7N9B1g7nl
2014-12-16 01:16:36@srf8195 一般に広くという体制ではないようです。東電側はなるべくメディア関係の多くの方に公開していきたいとして国内外からの申し込みに対応していると話していました。来年の3月まで埋まっているとか。見学をいれると絶えず動き回っている車両の交通整理なども必要になり現場に負担も。
2014-12-16 01:21:22最後に。いつも取材でお世話になっているラジオ福島の大和田新さんとJビレッジ前にて。感謝!おやすみなさい! pic.twitter.com/dJ3jJqlCbG
2014-12-16 01:44:54昨日東電福島復興本社の石崎芳行代表の案内で福島第一原発1〜4号機の周囲1.5kmを囲む凍土遮蔽壁の建設現場等を見てまわった。かつて福島第二で所長も務めた石崎氏。もんじゅ事故以降の動燃改革にも関わった。去年より現職。情報公開徹底が持論。 pic.twitter.com/LJI2krXOPH
2014-12-16 23:45:30東電復興本社の石崎代表には今年6月、福島第二原発を取材した際J-WAVE JAM THE WORLDに出演してもらった。「こう言ったらうちの広報に怒られるかもしれないですが動燃改革に関わった立場から東電内でも原子力業界に厳しい目を向けてきた立場です」という言葉が印象に残っている。
2014-12-16 23:56:40「動燃改革」とは95年12月に発生した高速増殖炉もんじゅのナトリウム事故以降の一連の事故や不適切な対応を受けた科技庁の抜本改革。動力炉・核燃料開発事業団(動燃)は事故の際に現場映像を一部隠蔽し強い批判を浴びた。リンクは当時の原子力白書。aec.go.jp/jicst/NC/about…
2014-12-17 00:07:27さて、東電福島第一原発から流れ出る汚染水対策として建設が進められている凍土遮蔽壁。昨日ツイートした際に「あれ?凍土壁って失敗したって言ってなかった?」という質問がいくつか寄せられた。凍土壁には実は目的と性質が異なる2種類の計画がある。 pic.twitter.com/M4AZp0neGw
2014-12-17 00:29:45汚染水を凍らせる対策について新聞やテレビで「氷の壁」といった表現で報道されているが①原子炉建屋からトレンチと言われる地下道を通じて海に流れ出す高濃度汚染水そのものを一部凍らせて壁を作る「氷の壁」と②建屋周囲の水分を含んだ土を凍らせて汚染水の流出を抑える「氷の壁」の2種類がある。続
2014-12-17 01:14:17つまり「氷の壁」と一言でいっても、流れ出す汚染水そのものを凍らせる計画と、水分を含んだ土を凍らせる計画の2種類があり、これらを同時に成し遂げることで「止水して、まわりの壁で堰きとめる」汚染水対策が完成する。これまでの報道で「失敗」と報じられたのは実は前者の計画のみを指している。
2014-12-17 01:24:48例えばハフポスは「福島第一原発、汚染水防ぐ「氷の壁」凍らず断念か」huffingtonpost.jp/2014/08/13/fuk… 共同通信「凍らない「氷の壁」トレンチ止水できず」47news.jp/47topics/e/255… と見出しをつけているが中身を読むと2種類の計画についてわけて書いてある。
2014-12-17 01:38:37なので見出しだけを読むと「氷の壁」は根本からダメだったのかという印象を与えるが実際には東電では二つの計画をわけて進めている。地下道から流れ出る汚染水はうまく凍らなかったのでこちらの「氷の壁」は断念。特殊なセメントを地下道に流し込み止水を目指す計画に切り替え、現在試みの真っ最中だ。
2014-12-17 01:55:04一方1〜4号機の周囲1.5㎞の土壌を凍らせる「氷の壁」、凍土遮水壁の工事は粛々と進められており、東京電力ではこれまでの実験で土壌の凍結が確認できているとして、こちらは来年3月の凍結開始を目指している。それだけに地下道の止水が鍵を握る。 pic.twitter.com/HgnTc5WvGO
2014-12-17 02:03:36なぜなら地下道から流れ出る高濃度汚染水を止水しなくては、凍土遮水壁も十分な効果を発揮できないからだ。東電では年内いっぱい地下道の埋め立て作業を続け、一旦、効果を検証した上で、来年3月までに地下道の埋め立てを終えたいとしている。 pic.twitter.com/KlkWgUM1u9
2014-12-17 02:14:44続きはまた明日に。おやすみなさい。写真は共に取材をした友人でカリフォルニア大学ロサンゼルス校の講師Yoh Kawanoや共同研究者の新潟大学のチーム。東京電力に橋渡ししてくれたラジオ福島の皆さんと東電福島復興本社代表の石崎さんなど。 pic.twitter.com/AJqz2B0KQ4
2014-12-17 02:22:35