政治系と文系と理系

個人用めも 「何故トンデモが浸透するか」の方がよいかも?
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加藤AZUKI @azukiglg

それはアレでないの。理系的思考と文系的思考の議論の噛み合わなさのアレ。 togetter.com/li/175558 ここからちょっと抜粋して再ツイ。

2014-12-17 15:45:54
加藤AZUKI @azukiglg

理系にとっては「サンプリングした数値」が重要で、政治系にとっては「サンプリングした事実」が重要で、文系にとっては「サンプリングの事実を自分が知っているかどうか」が重要な意味を持つ。理系以外にとって数値そのものは深い意味を持たず、「サンプリングが行われた」時点で結論が固定される。

2014-12-17 15:46:01
加藤AZUKI @azukiglg

「もし問題がないなら、サンプリング/分析/調査は不要なはずだ」「それが行われた時点で、問題が潜在している」「そして自分は専門家ではないから数値の妥当性は評価できないが、検査/サンプリング/分析という行為が、数値の検出を目的としていることだけは知っている」そこらへんが理系と文系の溝

2014-12-17 15:46:06
加藤AZUKI @azukiglg

つまり理系にとっては「それが100なのか、99なのか。或いは50なのか1なのか」が重要だが、文系にとっては「0か、それ以上の全てか」しか判断できない。故に、0でなければ1でも10兆でも同じ。その理解の温度差を、「分かっている人は、なぜ分からないのかが分からない」という。

2014-12-17 15:46:12
加藤AZUKI @azukiglg

「0でないのだから1でも100でも同じだ」という【信仰】を、「1ではあるが100ではないから大丈夫だ」と説得するのは、理系には不可能。それができるのは政治家だろうけど、政治家の多くはそれを信仰する側であることが、第二の不幸。

2014-12-17 15:46:19
加藤AZUKI @azukiglg

そして、理系が正しい数値の意味を政治家に教えることができたとしても、政治系は「己の主張のために好都合であればそれを採用し、政治的主張に不都合であればそれは採用しない」というものであって、理系はそこに「数値の損得」を注入した説明ができなければ、多分意図は通じない。

2014-12-17 15:46:23
加藤AZUKI @azukiglg

別に「理系は気が短い」とか言ってるわけではなくてw、説得に時間を割くのはそもそも理系の性質ではなく政治系の性質だろ、と。ただ、信仰心が強い輩というのは、とにかく自分の得た【悟り】を滅多なことでは手放さない=聞く耳を持たないので、理詰めの説得は多くの場合効を為さない。

2014-12-17 15:46:35
加藤AZUKI @azukiglg

そういう人が大勢をしめた結果が「今の日本」なわけですが、それを「馬鹿だから切り捨てろ、バカにしてよい」ではダメなわけで。「その人達は今後も変わらない」を前提にしつつ最善を考えるしかない。

2014-12-17 15:48:12
加藤AZUKI @azukiglg

「自分から見て愚かしく見える行動を取る人がいる」ときに、自分は愚かではないという自覚がある場合。A「愚かだから侮蔑しておく」B「愚かではなくなるように説得・説明し理解を促す」多くの人はAかBのどちらかの対応を取る。Aは諦めと優越感、Bは善意でそれをする。

2014-12-17 15:48:22
加藤AZUKI @azukiglg

偽科学に転ぶ政治家をなぜ理系(というか、科学者)は説得できないのか、に焦点を絞ると、本来政治は「正確」が命であるはずなんだけど、正確とは別の「要望」の圧力に屈しやすいんじゃないかなー、と。 だから、不正確であっても要望が強ければそれに負ける。転ぶ。

2014-12-17 15:50:17
加藤AZUKI @azukiglg

先の再連ツイの要旨は、 「文系(というか門外漢)は【あるか/ないか】を見る」 「理系(というか科学者)は【あるとしたらどのくらいか。どこから影響があるか】を見る」 「政治系は懸念してる人が多数かどうか、それは好都合か不都合かを見る」

2014-12-17 15:52:09
加藤AZUKI @azukiglg

政治というのはどうしても、「最大多数意見の要望を具現化する」という方向に流れがちで、しかもそのために「交渉し、説得する」というスキルを特化させてる。 科学で得た知見からの意見を用いて、【政治家に対して交渉し、説得する】というのを科学者が政治家に後れを取るのは致し方ない。

2014-12-17 15:53:21
加藤AZUKI @azukiglg

政治家は交渉と説得のプロなわけで、科学者は交渉と説得の専門家じゃないから、どうしても負ける。

2014-12-17 15:53:44
加藤AZUKI @azukiglg

まして、「正確であることにどのような利益があるか」「不正確であることにどのような不利益があるか」を説得できなければ、政治家は乗ってこない。

2014-12-17 15:54:12
加藤AZUKI @azukiglg

そんなことに時間を割くくらいだったら、科学者は自分の研究を優先すると思う。

2014-12-17 15:54:28
加藤AZUKI @azukiglg

そんで、「言っても分からない非科学的なバカは切り捨てて、捨て置け」になる。切り替えも早い。

2014-12-17 15:55:03
加藤AZUKI @azukiglg

捨て置かれた意見が自然消滅すればいいけど、多くの場合、【自分の発見した正義】や【善意に基づいた献身的な行動】を取る人は、ブレーキを踏むってことをしないから、捨て置かれた意見というのは暴走するし成長してねじくれ曲がる。

2014-12-17 15:56:22
加藤AZUKI @azukiglg

人文の視点からのトンデモである「江戸しぐさ」、科学の視点からのトンデモである「EM菌」がなぜ政治家に浸透してしまったか、なぜ人文学、科学はそれを止められないかというのを考えると、やっぱ「止めた方が利益がありますよ」というのを政治家に提示できないからではないのかなあ、という結論。

2014-12-17 16:02:24
加藤AZUKI @azukiglg

ただし、この「政治家は利益がないと動かない」を、「政治家は利権まみれ」「トンデモの利権に目が眩んだ」という受け取り方をするのは、必ずしも正しくないとは思うの。

2014-12-17 16:03:13
加藤AZUKI @azukiglg

政治家にとっての利益、というよりも、「政治家は利益の配分、獲得を期待される存在である」という大前提を考えれば、「こういう利益がありますのでお願いします」や、「これを推進することは政治家、及び政治家が利益還元すべき社会に対して利益があります」って言われたら弱い。

2014-12-17 16:04:20
加藤AZUKI @azukiglg

江戸しぐさもEM菌も、「胡散臭いと叱られてるのは承知の上ですが、しかし社会にとってプラスの効果があり社会的利益があります」という善意と正義と社会に対する奉仕的精神が推進者側にある、というのが厄介なところで。

2014-12-17 16:05:26
加藤AZUKI @azukiglg

「世の中がよくなるためなら、多少の瑕疵はかまわない」っていうのが推進論にある。 政治家にしてみたら、「世の中がよくなるというのならすげなくすることはできない」という建前論がある。

2014-12-17 16:06:06