児童文学における「読む男子」の受け皿
ありがとうございます。原点回帰というのが、まさに自分の思っていたこととピッタリでびっくりしました。07年のコメントもよく覚えてます。 QT @yamada_5: 秋木真『黒猫さんとメガネくんの初恋同盟』d.hatena.ne.jp/yamada5/201412…
2014-12-18 12:26:23逆に言うと、07年時点では、男子主人公による恋愛もの企画が、ことごとく相手にされなかったというのもあるんですが……。新人作家1人では厳しいかと思って、飲み会で先輩作家を巻きこんでみようとかしてみたんですが、乗り気な作家さんいなくて(苦笑)
2014-12-18 12:29:26「黒猫さんとメガネくんの初恋同盟」。「俺妹」に近い雰囲気だが、対象読者を考えると「いかに児童文学が非マッチョ男子を不当に置き去りにしてきたか」ということと、ラノベがその受け皿とさて機能してきたのではないかという疑問が。
2014-12-20 17:11:12まあラノベでも「内向的な少年」が表に出てくるのは90年代、ザン剣やカイルロッド前後だったように思うがな。少女でも80年代末でとことん内向的なのは季里くらいか。
2014-12-20 17:21:29@Nagara_KDZK まさにそこの空白を、若手の男性作家がどうにかしてくれないかと期待しているところです。90年代に文化系男子として10代を過ごした世代なら、その層を受け止められる作品を書けるのではないかと。
2014-12-20 17:22:42美少年て設定だったはずだけどそれまで女っ気なかったんだっけあの子。影が薄かったから? 実は転校前の学校に彼のことを想ってた女子がいてキマイラ化に悩みながら放浪していた先で彼女に再会!これですよ獏先生!宮沢賢治っぽいおっさんとか出してる場合じゃない!
2014-12-20 17:46:10>RT ラノベが長らく受け皿として機能してきたがために、すでに児童文学の男子に対するアプローチ方法が限りなく少なくなっていることも問題ではあるんだよなぁ。ないわけではないけど、男女比率考えると、とても難しい。
2014-12-20 19:07:14とはいえ、ラノベがなければ、下手すれば消えていた部分だから、ラノベの存在は児童文学にとって決して悪いものではないと思う。だから、もう一度ラノベから児童文学にもどす作業というのは、あっていいはず。
2014-12-20 19:11:36もどすというと、語弊があるのかもしれないけど、ラノベで広がった裾野の一部を、児童文学が受け入れていければ、面白いと思う。
2014-12-20 19:14:44少し前に、小学校関係の人と話をしていて、「男子は本を読んでくれない。スポーツものもあるのに」という話を聞いて、本読み男子のマジョリティーは、スポーツなんか嫌いなんだから、むしろ「男子弁当部」とか、そっちでしょうといったことを思い出すなど。
2014-12-20 20:27:35女性作家による児童文学の男子主人公は、大人の女性から見た理想の息子像みたいになっているのもあって、それはそれで男子読者の求めているものとは齟齬があったり。
2014-12-20 21:01:58「読む男の子」がないがしろにされている問題は本当に根深い。児童文学には「読む男の子」に向けた作品がほとんどないので、ラノベに行くか、名誉「読む女の子」になって女子向け創作や少女マンガに手を出すしかない。
2014-12-20 21:31:31児童書出版社の人は男子向けの本は売れないというが、責任転嫁もいいところ。男子向けに魅力的な本をつくってこなかった側が悪いに決まっている。
2014-12-20 21:34:22昨夜の「読む男子ないがしろ問題」、ラノベが受け皿になる前は少女漫画だった、との話は黎明期ラノベ自身が言及している。「妖精作戦」にはポーの一族やあんみつ姫読者が登場するし、「お嬢さまとお呼び!」では初代モモの呪文を暗唱するキャラがいる。
2014-12-21 13:34:13てか、ある年齢層のラノベ読みには心当たりはないか?ジャンプ系バトル漫画や、ヤンキー系漫画についていけない、あるいは親に読むことを許されなかったことが。幼い頃は特撮が怖くて見られなかったことが。
2014-12-21 13:36:50だからこそ俺は「ラノベは草食(あるいは極論、去勢済)よいこのための少女小説バリエーション」という立場に立つわけで。そこには教育性、内面化された規範の再生産が厳然として存在し続けるとも。
2014-12-21 13:40:20面白い議論をしてたんだな。性別・年齢とは無関係な所に、もっと強烈な「精神の国境線」が存在しているらしい事は「読む子供」にとっては昔から自明だったんじゃないかな。ソーシャルメディアはそれを可視化した。いっぽう作家はともかく、出版を企画する側は、旧い境界にまだ囚われているのだろう。
2014-12-23 13:01:22「児童書は女の子にばかり顔を向けすぎてきた。男の子が読みたい本を作らねば」という編集者の話を聞いて、よっしゃと腕まくりしたら「本を読むのはもっぱら女の子ですし、男の子向けの本を出しても売れませんから」とひるんでしまう。かくて面白い物語が読みたい男の子たちは救われない>連続RT
2014-12-24 15:42:41まあ、横溝正史は蛮カラ冒険ものでない探偵小説を読みたくて少女雑誌を購読してたし、星新一も少女倶楽部を愛読していた。みなもと太郎先生の話に、物語や心理描写を重視した漫画を描きたければ少女漫画に行くしかなかったというのもある。いつでも物語難民の少年たちは名誉少女となるほかない。
2014-12-24 15:48:10