児童文学における「読む男子」の受け皿

現代の日本児童文学において、非マッチョな作品を好む男子の受け皿となる作品が少ないのではないか?という話。 「また、いずれの学年も男子の不読書が多く、女子の不読者が少なかった。」 第58回学校読書調査結果発表|2013年(国内)|子どもの本と図書館の動き|子どもと本の情報・調査|国立国会図書館国際子ども図書館 http://www.kodomo.go.jp/info/child/2013/2013-005.html
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yamada5 @yamada_5

秋木真『黒猫さんとメガネくんの初恋同盟』d.hatena.ne.jp/yamada5/201412…

2014-12-17 21:36:20
秋木真@怪盗レッド20巻3月9日発売予定!特装版もあります @akimokutei

ありがとうございます。原点回帰というのが、まさに自分の思っていたこととピッタリでびっくりしました。07年のコメントもよく覚えてます。 QT @yamada_5: 秋木真『黒猫さんとメガネくんの初恋同盟』d.hatena.ne.jp/yamada5/201412…

2014-12-18 12:26:23
秋木真@怪盗レッド20巻3月9日発売予定!特装版もあります @akimokutei

逆に言うと、07年時点では、男子主人公による恋愛もの企画が、ことごとく相手にされなかったというのもあるんですが……。新人作家1人では厳しいかと思って、飲み会で先輩作家を巻きこんでみようとかしてみたんですが、乗り気な作家さんいなくて(苦笑)

2014-12-18 12:29:26
ながら @Nagara_KDZK

「黒猫さんとメガネくんの初恋同盟」。「俺妹」に近い雰囲気だが、対象読者を考えると「いかに児童文学が非マッチョ男子を不当に置き去りにしてきたか」ということと、ラノベがその受け皿とさて機能してきたのではないかという疑問が。

2014-12-20 17:11:12
ながら @Nagara_KDZK

まあラノベでも「内向的な少年」が表に出てくるのは90年代、ザン剣やカイルロッド前後だったように思うがな。少女でも80年代末でとことん内向的なのは季里くらいか。

2014-12-20 17:21:29
yamada5 @yamada_5

@Nagara_KDZK まさにそこの空白を、若手の男性作家がどうにかしてくれないかと期待しているところです。90年代に文化系男子として10代を過ごした世代なら、その層を受け止められる作品を書けるのではないかと。

2014-12-20 17:22:42
即席でもそくせきでも @megyumi

キマイラの大鳳吼とかわりといい線行ってない?>非マッチョ男子

2014-12-20 17:38:39
即席でもそくせきでも @megyumi

美少年て設定だったはずだけどそれまで女っ気なかったんだっけあの子。影が薄かったから? 実は転校前の学校に彼のことを想ってた女子がいてキマイラ化に悩みながら放浪していた先で彼女に再会!これですよ獏先生!宮沢賢治っぽいおっさんとか出してる場合じゃない!

2014-12-20 17:46:10
即席でもそくせきでも @megyumi

あとズッコケ三人組のハカセの、非マッチョ男子からの人気な

2014-12-20 18:00:32
秋木真@怪盗レッド20巻3月9日発売予定!特装版もあります @akimokutei

>RT ラノベが長らく受け皿として機能してきたがために、すでに児童文学の男子に対するアプローチ方法が限りなく少なくなっていることも問題ではあるんだよなぁ。ないわけではないけど、男女比率考えると、とても難しい。

2014-12-20 19:07:14
秋木真@怪盗レッド20巻3月9日発売予定!特装版もあります @akimokutei

とはいえ、ラノベがなければ、下手すれば消えていた部分だから、ラノベの存在は児童文学にとって決して悪いものではないと思う。だから、もう一度ラノベから児童文学にもどす作業というのは、あっていいはず。

2014-12-20 19:11:36
秋木真@怪盗レッド20巻3月9日発売予定!特装版もあります @akimokutei

もどすというと、語弊があるのかもしれないけど、ラノベで広がった裾野の一部を、児童文学が受け入れていければ、面白いと思う。

2014-12-20 19:14:44
かっぱ @kappan

少し前に、小学校関係の人と話をしていて、「男子は本を読んでくれない。スポーツものもあるのに」という話を聞いて、本読み男子のマジョリティーは、スポーツなんか嫌いなんだから、むしろ「男子弁当部」とか、そっちでしょうといったことを思い出すなど。

2014-12-20 20:27:35
yamada5 @yamada_5

女性作家による児童文学の男子主人公は、大人の女性から見た理想の息子像みたいになっているのもあって、それはそれで男子読者の求めているものとは齟齬があったり。

2014-12-20 21:01:58
かっぱ @kappan

あ、今にして思えば、中学時代、図書室組だった男子が、そろって少女マンガ読みであったのも、同じ構造だったんだろな。

2014-12-20 21:07:29
yamada5 @yamada_5

「読む男の子」がないがしろにされている問題は本当に根深い。児童文学には「読む男の子」に向けた作品がほとんどないので、ラノベに行くか、名誉「読む女の子」になって女子向け創作や少女マンガに手を出すしかない。

2014-12-20 21:31:31
yamada5 @yamada_5

児童書出版社の人は男子向けの本は売れないというが、責任転嫁もいいところ。男子向けに魅力的な本をつくってこなかった側が悪いに決まっている。

2014-12-20 21:34:22
yamada5 @yamada_5

わたしは子どものころから空気が読めない方だったので、女子向けだと気づかずにクレヨン王国や荻原規子を楽しく読んでいたけど。

2014-12-20 21:36:28
ながら @Nagara_KDZK

昨夜の「読む男子ないがしろ問題」、ラノベが受け皿になる前は少女漫画だった、との話は黎明期ラノベ自身が言及している。「妖精作戦」にはポーの一族やあんみつ姫読者が登場するし、「お嬢さまとお呼び!」では初代モモの呪文を暗唱するキャラがいる。

2014-12-21 13:34:13
ながら @Nagara_KDZK

てか、ある年齢層のラノベ読みには心当たりはないか?ジャンプ系バトル漫画や、ヤンキー系漫画についていけない、あるいは親に読むことを許されなかったことが。幼い頃は特撮が怖くて見られなかったことが。

2014-12-21 13:36:50
ながら @Nagara_KDZK

だからこそ俺は「ラノベは草食(あるいは極論、去勢済)よいこのための少女小説バリエーション」という立場に立つわけで。そこには教育性、内面化された規範の再生産が厳然として存在し続けるとも。

2014-12-21 13:40:20
ながら @Nagara_KDZK

その教育性の意味では、戦前読み物との連続性を説くあの本は正しい。「少国民文学の延長上」という見方が一貫できる。

2014-12-21 13:42:12
NUKATANI, Sorahiko @umui

面白い議論をしてたんだな。性別・年齢とは無関係な所に、もっと強烈な「精神の国境線」が存在しているらしい事は「読む子供」にとっては昔から自明だったんじゃないかな。ソーシャルメディアはそれを可視化した。いっぽう作家はともかく、出版を企画する側は、旧い境界にまだ囚われているのだろう。

2014-12-23 13:01:22
芦辺 拓 @ashibetaku

「児童書は女の子にばかり顔を向けすぎてきた。男の子が読みたい本を作らねば」という編集者の話を聞いて、よっしゃと腕まくりしたら「本を読むのはもっぱら女の子ですし、男の子向けの本を出しても売れませんから」とひるんでしまう。かくて面白い物語が読みたい男の子たちは救われない>連続RT

2014-12-24 15:42:41
芦辺 拓 @ashibetaku

まあ、横溝正史は蛮カラ冒険ものでない探偵小説を読みたくて少女雑誌を購読してたし、星新一も少女倶楽部を愛読していた。みなもと太郎先生の話に、物語や心理描写を重視した漫画を描きたければ少女漫画に行くしかなかったというのもある。いつでも物語難民の少年たちは名誉少女となるほかない。

2014-12-24 15:48:10