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甘粕試金 @AbaslevAmakasu

冒頭から思ったことを何でもかんでもセリフで喋らせるメソッドの場面が連続するので、始まって10分くらいで観るのをやめたくなったが、最後までその印象が払拭されることはなかった

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

建物の中に人がいる場面の次のカットで「あっ、人がいる」ってセリフを喋らせる、みたいな演出を見るたびにほんと石とか投げたくなるけど、『マーニー』は最後までその調子で心底うんざりさせられた 観客をよっぽどのバカだと思ってるのか、それとも作り手が……もういい

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

スマートフォンを持ってる同級生とカッターで鉛筆を削る主人公、という小物の使い方で“異物”としての主人公を強調する、みたいな非言語下の描き分けは結構できてるんですよ、なのになぜあんなわざとらしいセリフと内面独白ばかり入れるのか……

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

ご丁寧に内面独白を入れてくれてるので、主人公の混乱した内面がヘンに説明的で整頓されたものになってる。グレーゾーンな感情の揺らぎなんぞが一切ない。こんな青臭さは全然羨ましくない。

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

「小説でいう地の文をすべてセリフで喋らせている」と言えば『マーニー』の演出がどういう事態に陥っているのかわかると思います そういうのが苦手な方は観ないほうがいいです ああいうのを見せられると本当に体調が悪くなります……

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

後半、ことの顛末を知った主人公が涙を流すシーン。ここではっきり『マーニー』が「嫌いな映画」になった。一見感動的な（しかし単なる後出しジャンケンにすぎない）昔話のあと、音楽を盛り上げて、あろうことか実際にキャラクターを泣かせてまで「ここ泣く所ですよー」と目配せする。

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

どういう神経してたらこんな演出ができるんだ？ 後出しジャンケン的な脚本は百歩譲っていいとして、キャラクターの表情を観客のロールモデルとして押し付けて「感動的」なムードを醸す。作り手が主人公を一箇の人格として描く気がなかったことがこの場面で露呈する。何もかもが無神経。最低。

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

脚本クレジットには三人も名前があったけど……単にこねくり回しすぎて前後不覚になっちゃったんじゃないの？

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

はっきり言って、記号的なキャラクターと演出とセリフだけで構成された思いつきみたいなシーンが連続する、という意味で『思い出のマーニー』は漫画原作の軽薄な恋愛映画（『今日、恋をはじめます』とか）と何も変わらない次元の作品だと思う……

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

Tears for Fears的な世界観とか、“マーニー”という存在とか、本来なら自分が大好きな要素が詰まってるのに、それらすべてが無神経な演出と過剰なセリフで台無しにされていた。残念というより、悲しい。

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

自転車を盗まれた。

甘粕試金 @AbaslevAmakasu

『思い出のマーニー』を観ると自転車を盗まれるので、皆さん絶対に観ないほうがいいです