実践と規範/概念と規範(河村賢氏による検討)

拝読していて、どの水準で「同じ」ことと考えれば良いのか、個人的になかなか整理できなかったため、備忘のためにまとめました。
0
Ken Kawamura @ken_kawamura

『心と行為』を読み返したついでに自分の「ルールに従うことはいかにして記述されるか」も読んだら我ながら中々面白かった(というか処女作によく見られる手持ちのネタを全部ぶち込もうという謎の切迫感を感じた)。いつかこのラインの議論も発展させたいものだ。

2015-01-04 14:15:46
Ken Kawamura @ken_kawamura

「特定の規範の存在を前提とするがゆえに人々はある実践をそれとして理解できる」ことと「人々が用いてる様々な概念の間には規範的な結びつきがある」ことの関係はどうなっているのか問題再訪。

2015-01-06 14:48:02
Ken Kawamura @ken_kawamura

暫定的には同じこと(つまりは人々が「概念の文法」に基づいて様々な活動を行っていること)の二つの表れと考えればよいか。例えば前者を「行動規範」後者を「言語規範」とでも呼んだりして、それぞれ何か全く別のもののように考えるのは、あんまり筋がよろしくなさそうだ。

2015-01-06 15:12:29
Ken Kawamura @ken_kawamura

『心と行為』17頁には「肝心なのは,概念の文法の適用としての規範的なことがら(行為と行為の説明)の産出のレベルと,概念の文法(規範的構造)自体の記述のレベルの違いである」ってあるけど、それは「概念の文法を使って何かをやるのと、概念の文法を解明するのは違う活動だよね」ってだけだな。

2015-01-06 15:18:04
Ken Kawamura @ken_kawamura

逆に言えばさすがにその二つは違う活動だということは押さえておかなければならないということだが。さて。

2015-01-06 15:19:33
Ken Kawamura @ken_kawamura

違う活動の中に埋め込まれているけど、でも同じ概念の論理文法なんだ、っていうところは特にエスノメソドロジーをよく知らない読者にはかなり丁寧に説明しなくてはならないポイントだろう。普通の社会学の読者はどちらかというと行為規範と言語規範に分けて考えるような気がするので。

2015-01-06 17:43:51
Ken Kawamura @ken_kawamura

そのへん『心と行為』の序論の終わりあたりにはめっちゃ書いてあったのでよかった。

2015-01-06 17:44:38