阪神・淡路大震災と東日本大震災 そこに共通する問題点 添田孝史さんのツイートまとめ

26

岩波書店 原発と大津波 警告を葬った人々

http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?head=y&isbn=ISBN4-00-431515

まとめ 岩波新書「原発と大津波」について 著者 添田孝史さん 関連ツイートまとめ(2014.11.20) まとめ後半部に、講演会資料へのリンクが入ったツイートがあります。 13369 pv 314 7 users 42

↑ 上のタイトルになってる本に関係するまとめです。
上記まとめの中に関連まとめを、複数紹介してあります。

添田孝史 @sayawudon

阪神大震災の21年前、1974年6月26日の神戸新聞夕刊1面トップに、「神戸にも直下地震の恐れ」という記事が載っている。神戸市が大阪市立大などに委託した調査結果で、六甲山のふもとに活断層が密集していることがわかったからだ。 pic.twitter.com/ZaEpmShqr4

2015-01-17 14:03:47
拡大
添田孝史 @sayawudon

ところが神戸市は、この情報を防災計画づくりで無視してしまった(詳細は「原発と活断層」第2章に)。阪神大震災の教訓の一つは、このような情報をうまく防災に生かされなければならない、ということだ。そのための組織として、1995年に地震調査研究推進本部が設立された。

2015-01-17 14:06:57
添田孝史 @sayawudon

東北地方太平洋沖の9年前、この地震本部が「東北地方の太平洋側に、高い津波が来る」と予測する。ところが防災計画づくりを担当する中央防災会議は、「まだ不確実な情報では、多額の費用を防災にかけられない」と、この情報をつぶしてしまう。

2015-01-17 14:11:16
添田孝史 @sayawudon

1986年、神戸市の防災会議でも同じようなシーンがあった。気象台の担当者が「地震想定を震度6にすべき」と主張したのに、市の水道関係者が「そんな金のかかる計画を勝手に主張するな」とつぶす。

2015-01-17 14:13:34
添田孝史 @sayawudon

この教訓は生かされず、東日本大震災を引き起こしてしまったわけだ。一般防災でどこまで備えるか議論はあっただろうが、原発が備えなければならないレベルには、津波のリスクは十分明らかになっていた。それを、規制当局や中央防災会議は、情報公開もせずにつぶした。

2015-01-17 14:16:40
添田孝史 @sayawudon

その検証をうやむやにすれば、「2度あることは3度ある」ことになる。それをおさらいしたのが、「原発と活断層」でした(宣伝繰り返す)。というわけで、この本は阪神大震災20年に間に合ってよかった。

2015-01-17 14:19:43
添田孝史 @sayawudon

神戸新聞の記事に、神戸大学工学部長が、「ここ100年から200年間は絶対大丈夫」「いまにも変動をおこすのではないかと考える人も多いかもしれないが、そんな心配はない」と安心させるためのコメントを寄せている。

2015-01-17 14:28:54
添田孝史 @sayawudon

この神戸大学工学部長は、専門が土木。福島事故の津波想定つぶしにも土木学会が活躍したことを鑑みると、土木分野は自然災害についての教育カリキュラムを見なおした方がいいじゃないだろうか。

2015-01-17 14:30:25
添田孝史 @sayawudon

まあ、活断層のリスク評価について、土木の専門家に聴きに行く神戸新聞もアレだが。1974年ごろだと、活断層という言葉もそれほど知名度が高くなかっただろうけど。

2015-01-17 14:32:29
添田孝史 @sayawudon

自然災害じゃなくて、倫理教育の改善が必要かも(毒)

2015-01-17 14:55:02
添田孝史 @sayawudon

あ、「原発と活断層」じゃなくて「原発と大津波」だった。自分の本のタイトル間違えた。「活断層」は鈴木先生の本でしたわ。

2015-01-17 15:10:00

添田孝史 @sayawudon

神戸の防災計画については「日本列島の地震防災」(日本科学者会議)という本に、神戸海洋気象台の測候課長だった稲浦昴氏が書いておられます。新聞記事の神戸大の工学部長は田中茂氏amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9… @ishin_watcher: 個人名は、わかりませんか。

2015-01-17 19:27:53
添田孝史 @sayawudon

情緒的な報道も必要なのですが、現状はちとバランスが悪いですよね。情緒報道の方が楽なので。もう20年も経っているので、今取材の最前線にいる記者たちは、神戸の「想定外」については経緯を知らないでしょう。平気で「想定外の震度7に襲われた」とか言ってます。@sayo_nocturne

2015-01-17 22:14:38
添田孝史 @sayawudon

なかなか含蓄があるので紹介)神戸新聞の記事についた田中茂る神戸第工学部長の話 地質関係者は、十万、百万、さらにそれ以上の期間を単位とした地殻変動をもとに災害警告を出すが、都市計画や大型プロジェクトを進める場合は人間一生の”生活サイクル”としての百年ぐらいを単位に考えるのが適当だ。

2015-01-17 22:29:58
添田孝史 @sayawudon

2)例えば、新幹線の六甲トンネルにしても、無数の破砕帯を貫通しており、地質学者のように長期的に見ればいつかは崩壊するわけだが、新幹線の耐用年数であるここ百年ー二百年は絶対大丈夫だとのデータをはじいた上で建設されている。断層破砕帯が、いまにも変動を起こすのではないかと考える人も多い

2015-01-17 22:31:42
添田孝史 @sayawudon

3)かも知れないが、そんな心配はない。また、臨海部の破砕帯については、おそらく、その上に風化した花こう岩が千メートル近く堆積していると考えられる。山頂付近で、地表に剥きだしたようにある破砕帯と違い、この分厚い堆積層のため、地中の破砕帯付近で起きた変動エネルギーも、地表に達する

2015-01-17 22:33:38
添田孝史 @sayawudon

4)ときには、かなり弱められると見るのが妥当だ。 「地質学者」を「火山学者」と置き換えてみるとか、新幹線を原発に置換するとか、今でも使いまわせそう。分厚い堆積層で減衰されるはずの揺れが、増幅されてしまうとはわからなかったんだろうけど、「弱められるとみるのが妥当だ」なんて推測で安全

2015-01-17 22:36:50
添田孝史 @sayawudon

5)情報を出してしまうところも、今でも◯◯さんとかやってるよなあ、と思うのでございます。

2015-01-17 22:37:42