ラノベ作家kt60さんによる【小説のプロット術&アイデアの出し方】

kt60(@kt60_60)さんがツイートされた小説を執筆する際のプロット術&アイデア術をまとめました。 タイムラインの上から読んでいけるように逆順に投稿して下さったkt60さんのご配慮に感謝。
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kt60@ガンガンONLINEで連載獲得! @kt60_60

色んな人をフォローしまくって遊んでいたら、小説を書いているという人から、「筆が進まない時はどうすればよいでしょうか?」と質問を受けた。 返事を真面目に書いてたら、思いのほかまともっぽいプロット術になってしまったような気がするので、ツイッターに流してみるヾ(o゚ω゚o)ノ゙

2015-01-14 22:36:04
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あと前提。 ※これから語られる創作論はすべて個人の感想であり、効果・効用を保証するものではありません。  これに刺激されて、「ぼくの・わたしのプロット術」を語る人が増えたらおもしろいなぁ、とは思っています。  特にこういうの好きそうな、蝉○さんとか。

2015-01-14 22:35:44
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「進まない」というのが具体的にどこでとまっているのかにもよりますが、まずはプロットを立てます。 プロットと言ってもそこまで細かいものではなくて、 「主人公がヒロインと会って、○○(ダンジョンの種類)に突入して、××なボスと戦って完!」というぐらいのものです。

2015-01-14 22:35:20
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仮にプロットを立てられない場合は、既存の作品をパクります。 しかしそのままパクってしまうと、それは盗作になります。 なので既存の作品の、オリジナルではないところをパクります。

2015-01-14 22:35:14
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例えばわたしの手元にあった、「這い寄れ!ニャル子さん」の構成は、骨格レベルで分解するとこんな感じです。

2015-01-14 22:35:06
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(這い寄れ!ニャル子さんの骨格プロット) 主人公、ヒロインと出会う→設定の紹介→日常パート→日常パート→(設定を生かした)大きな事件→解決→大団円 ※日常パートが二回あるのは、それだけ長いというのを端的に理解するため。

2015-01-14 22:35:01
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また、「ゼロの使い魔」になると、大体こんな感じです。 主人公、異世界に召喚→日常パート→嫌な貴族と決闘→勝利→日常パート→学園に泥棒が出現→泥棒を倒す→一巻目終了

2015-01-14 22:34:49
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これを上のように書くと、このようになります。 主人公、異世界に召喚→日常パート→小事件→解決→日常パート→中事件→解決→一巻目終了

2015-01-14 22:34:42
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これらの構成がオリジナリティに満ちたものかと言えば、そんなことはありません。 「確かに!」、「言われてみれば!」という感じだと思います。 では「這い寄れ!ニャル子さん」や「ゼロの使い魔」と同じくらいに個性的な作品が、いったいどのくらいあるのか。 それは極めて少数です。

2015-01-14 22:34:37
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それでも骨格のレベルに分解すれば、ニャル子さんやゼロの使い魔ぐらいに個性的な作品だろうと、そのほかの作品と変わらなくなります。 つまり大事なのは肉づけであり、骨格をパクったところで特に問題はない、ということになります。

2015-01-14 22:34:32
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そして自分の作品にちょうどいいと思う骨格を見つけたら、それをしっかりメモります。 そして自分が、具体的にどのパートで詰まっているのか。明確にしましょう。

2015-01-14 22:34:27
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導入のあとの小事件で詰まっているのか。 小事件のあと、ヒロインとの絆が深まったことを示す日常パートで詰まっているのか。 日常パートのあとに続く、中事件のネタが閃かないのか。

2015-01-14 22:34:21
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それを明確にしたあとは、「自分は○○で詰まっているのだ」と思いながら、色んな本とかアニメ。漫画や映画などを読み漁ります。 ゲームの攻略本を読んだりするのも、わりとよかったりします。

2015-01-14 22:34:15
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「自分は○○で詰まっている!」という意識があると、ただ漠然と見ている時より、アンテナが鋭くなります。 「これ書きたい!」、「こんなん書きたい!」という刺激に出会い、付随するアイディアがドンドン湧きます。 仮になにも湧かなく場合、湧いてくるまで読み漁ります。

2015-01-14 22:34:05
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あとは日ごろから、メモをつけておくのも有効です。 特に専用のノートを用意しとくと、いろいろ楽です。

2015-01-14 22:33:57
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例えば自分は、こんな感じです。 黒いほうが「バトルのネタ」で、赤いほうが「起きたイベント」になります。 薬草採取。ゴブリンと遭遇。モンスターの巣に突入。 みたいなことが書いてあります。 写真のようにボードを使うと、開く手間も省けます。 pic.twitter.com/gfHXRvJ2zl

2015-01-14 22:33:50
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そしてこれらをメモったら、それを見て考えたりします。 「モンスターの巣に突入」というイベント。 それはいったい、どんなモンスターか。 あるいはどんなダンジョンか。

2015-01-14 22:32:33
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ただの洞窟ですと平坦ですが、海底洞窟や海底神殿。 火山洞窟となると、「わりとワクワクする王道」になると思います。

2015-01-14 22:32:27
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モンスターにしても、ゴブリンの巣ならありきたりですが、「洞窟マグロ」という名のファンタジーなマグロが時速160キロで回遊している洞窟となれば、一気にオリジナリティのあるものになります。

2015-01-14 22:32:20
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※ちなみに上のネタは、「マグロは時速160キロで泳ぐ」という本を見て書きました。 なにも見ないで考えてひねり出すのは大変なネタも、なにかを見てるとすぐに出たりします。

2015-01-14 22:31:57
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あと考える時のコツとして、それがおもしろいのかどうかを気にしてはいけません。 とりあえず数を出して、おもしろいと思ったものを使うようにしてください。

2015-01-14 22:31:49
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そして色々だしたりいじったりしていると、その中のいくつかは、元ネタの原型がなくなります。 原型がなくならなかったとしても、「色んな作品で使われている王道ネタ」のストックは溜まります。

2015-01-14 22:31:42
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かなり長くなりましたので、まとめ。 ・事前にプロットを立てておく。 ・プロットも立てられない場合、他作品の骨格をパクる。 ・メモは大事。 ・自分がどこで詰まっているのか。明確にすることも大事。

2015-01-14 22:31:26

kt60さんの小説。↓

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二巻目の表紙がきました。 「とらのあな」では特典ペーパーがつくので、とらのあなで購入を考えている方は、発売日まで待ったほうがよいです。 しかしそれ以外の場合、下から予約しても同じです。 amazon.co.jp/dp/4575750247/ pic.twitter.com/jDabmcndYx

2015-01-14 17:55:23
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