フランスのテロリストのlogique
3人の犯人の家から押収された文書の分析解説。彼らのジハードの理論にディープに浸って頭ぐるぐるする Plongée dans les lectures des djihadistes des attentats de Paris mediapart.fr/journal/intern…
2015-01-18 10:11:55←3人が読んでいたテキストをその思想形成を分析する形で解説。彼が読んだのはもともと仏語。「遠い敵・近い敵論」、前衛論、殺す行為・殺す対象別(宗教、人種、女性、子供etc)の正当化…三人の犯人は多くのテクストを読み思想遍歴を経、きちんとした「理論」のもとにテロを準備実行している。
2015-01-18 10:32:01彼らのロジックにその形成に与った言説に基づいて分け入らないと、「虐げられた可哀想なイスラム教徒の「移民」の血の気の多い者たちが頭に血が昇ってやったと」いうような表象では、彼らの知性への蔑視であるし、何故起きるのかの理解を阻む。思考の回路は70年代のドイツや日本の赤軍に近い。
2015-01-18 10:34:29彼らの入門的なテキストはまず T.ラマダンの誤謬についてから始まるというのは興味深かった。ライックハードライナーがT.ラマダンを二枚舌と批判し主要敵としている間に、ジハディストはとっととラマダンの影響をいかに取り除くかの理論闘争になり、後者の影響はもうなかったというのは皮肉。
2015-01-18 10:48:19あとムスリムでも「不信心者たち」の土地に住む人間は、その協力者として殺していい対象に含まれる。実際彼らは躊躇なくムスリムと思われる警官を殺しているし、無差別も可能。ということでフランスのムスリムの「共同体」なるものの連帯に訴えることや、そこからの抑えは一切きかない。
2015-01-18 11:06:39したがって社会的、経済的差別の解消は、予備軍を減らすという長いタームでの効果はあっても、もうすでにどこかで動いている戦士たちのテロを防ぐことには効果はない。政府が前者の政策と情報活動によるテロ対策を切り分けて、後者を緊急の課題として重視しているのは、ここから来ると理解。
2015-01-18 11:12:20