日本的「自己責任」とは詰まる所「自業自得」＝「"村八分"への恐怖」である

🌈白石草 @hamemen

昨日、ドイツ人留学生とフランスに留学していた日本学生の２人とブレストしていたんだけど、彼らによると、フランスでもドイツでも、「自己責任論」というのは日本独特のものということで、日本研究では必ず独立した項目として授業をやるらしい。非常に特異に感じるコンセプトのようです。

あしぶみいさみ @ashibumi68

自己責任論は日本独特のものだということだけど、それは当然だよナ。なぜなら、今や自己責任という言葉は、自業自得ということの粗雑な言い換えに過ぎず、（続　twitter.com/hamemen/status…

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）しかもこの自己責任という言葉を使って他者を糾弾する者は、自己責任原則に従って生きる者とは対極に位置する、周囲に躍起になって合わせることで何とか安心や安定を得ようとしている、体制順応主義者達でしかないからナ。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）この現在日本の順応主義者達の特徴は、自分は何の取り柄もない屑だから、本来は村八分にされて当然だという自虐意識と、だからこそ村八分にされないよう必死になって周囲に合わせなければならないという強迫観念であるような気がスル。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）さらに彼／彼女達は、いくら頑張って周囲に合わせ続けて何も報われない、お上としての国は何もしてくれないという不安・不満を抱え、それと表裏一体の、我慢して周囲に合わせ続ければいつかは報われる、国が何とかしてくれる筈だという淡い期待にも駆られていると思う。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）この種の順応主義者達にとっては、周囲に合わせる努力が十分できなくて脱落して貧困に陥った者や、自らの意思で紛争地に赴いて人質にされた者に対してだけ、生活保護支給や救出に尽力するというかたちで、お上としての国が手を差し伸べるなどというのはとんでもないことなんだろうナ。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）なぜならこちらとしては、村八分にされないよう周囲に合わせる努力を必死に続けつつ、いつかはそうした真面目な自分を国は面倒見てくれる筈だと期待していたのに、よりにもよって当の国の方は、脱落したり自ら望んで村八分になった者の方にこそ積極的に手を差し伸べていくんですからネ。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）これでは、自分が村八分にされるのを怯えて必死になって周りに合わせ続けていた、己れの努力が全否定されてしまったに等しいわナ。そのため順応主義者は、村八分状態になったからこそ国から手を差し伸べられた者達に対して強く腹を立て、（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）彼らが村八分になったのは順応する努力を怠り放棄した結果なのだから、お上である国はそんな者に手を差し伸べる必要はない、そうする暇があるくらいなら、同じように屑でもまだ我慢して順応する努力を続けている、自分達のような真面目な者の方を何とかしてほしいとブー垂れるわけですナ。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）つまり、孤立無援の村八分状態になってしまったのは、周囲に合わせる努力が不十分だったり放棄したためだから、それは自業自得なことでしかないということになり、そして、そんな自業自得な者など国が面倒みなくてよいことを正当化するためにこそ、（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）本来こうした場面とは関係ない所で、政府の過剰介入を批判する際によく使われていた、自己責任原則というものを彼らに強引に押しつけるようになってしまったのでしょう。だいたい以上のような経緯で、順応主義者達が自己責任論を唱えるという奇妙な事態が生じることになったのではないかと。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）またここで生じているのは、自分達よりも優秀で能力がある者を叩こうとする、所謂「出る杭を打つ」ことではなく、むしろ、既に脱落して村八分になってしまった者を、自分も村八分になりそうでビクビクしてる者達がこれ見よがしに叩こうとする、「死体蹴り」なのだと思う。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）そしてこの種の自己責任者達は、これまた奇妙にもあの「真面目な者が報われる社会」というスローガンにも飛びつきがちなんだけれども、それはそのスローガンが、所謂「真面目系クズ」である彼ら順応主義者しか報われない社会ということを意味しているからだろうナ。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）そこには明らかに、村八分されそうな同じクズでも、報われないまま社会に順応する努力している自分達真面目系クズの方を優遇せよという、ルサンチマン的な歪んだ平等要求が存在しているような気がスル。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）オレ達は本来村八分されても仕方ない屑だという自虐意識と、だからこそそうならないように周囲への順応の努力をするしかないという強迫観念から人々が解放されるためには、（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）既に多くの人が言ってるように、所謂「ポジ出し」というかたちで互いの取り柄をその都度確認して意識的に褒め合っていくようにするか、あるいは逆に、互いが村八分になっても仕方がない取り柄のない屑であることを認めたうえで、（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）村八分された屑どうしで共存、協力できるような新たな関係性や社会を築いていくしかないんでしょうネ。ただ後者の場合だと、人間関係のいざこざや縺れが常態化し、しかもそれを当然のこととして受け入れていくことが求められるから、かなりキツイと思うけど。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）あと、最近流行の「日本は実は素晴らしい」言説と、自己責任論を振りかざすこの種の順応主義者とが相性がいいのも何となく判りマス。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）村八分にされないよう一所懸命周囲に順応し続けても何も報われず、お上である国からも何も相手にされないから不安や不満が募っていくだけなんだけども、でもそうすることで取り敢えず安定や平穏は得られるから、どうしても順応する努力はやめられない。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）だけど、それだけではやはり不安や不満は消え去らないから、順応の努力によって実現される、それなりに安定した生活や、身も蓋もない平穏な日常が実は素晴らしいものであり、そこには本当は凄いものが秘められていると、必死になって言い聞かせていこうとする。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）そうすれば、不安や不満はいくらか癒されますからネ。多分、日本は実は素晴らしいゾ言説は、そうする際の一番お手軽なツールなんだと思いマス。（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）もちろん日本にも実際に素晴らしくて凄いところはいくらでもあると思うけど、基本的にこの種の日本素晴らしいゾ言説は、生真面目に順応することしかできない真面目系クズ相手のものだから、もっぱら順応することの美徳に関わるものしか持ち上げることができず、（続

あしぶみいさみ @ashibumi68

承前）グローバル社会における生き残り戦略を立てる際には殆ど役立たないのではないでしょうか。「ポジ出し」の人間関係を作るためにも、村八分にされた屑なままでも互いに生きられる社会を作るためにも、日本社会の中にあらかじめ存在する何らかの資源を有効活用していくしかないのですが、（続