作品を批判するという事。面白い「批判」とは何ぞや?

勢いで呟いた割に上手く言いたい事が吐き出せた気がするので折角だからまとめてみる!
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あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

批判的意見ってえのもなかなか難しいもんで、気をつけて論を立てないと単に「俺はこういうのが見たかったのに!」っていう個人的嗜好からくる恨み節でしかなくなるってパターンが多い。

2015-01-28 22:14:51
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

基本人間悪口陰口って楽しいモンだから、作品を嫌いな者同士なら大概どんな質の悪い批判もそれなりには楽しく消費されるんだけど、その先の批評を目指そうと思うと、つまりその作品を好きな人や特に興味の無い人にも面白いと思って貰おうとすると、まーこれがなかなか難しい。

2015-01-28 22:15:02
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

批判的な批評を面白くする為の方法には大体大きく分けて2種類があって、一個はあくまで作家のやろうとしてる事、ファンが楽しんでる部分をしっかり汲んだ上で「でもその魅力の為ならもっとこうすべきじゃない?」という提案の形をとるもの。 で多分コレが一番難しいw

2015-01-28 22:16:24
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

皆ねー、大体は実際これをやろうとしてるし、大概の人間は自分で何かを批判してる時ってのはこういう批判がちゃんと出来てると思ってるんだよ。でも実際には全然できてない場合が多い。

2015-01-28 22:17:56
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

「自分の求めてる物」と「作者が描こうとしてる物」を無意識の内に同一視して、身勝手な「こうすりゃ良いじゃん!」論に堕しがち。もしくは作者の意図やファンの楽しみを一切無視して「自分の求めてる物」が唯一正しい作品のあり方だと思い込む。 おかしくなってる批判は大概がそのどっちか。

2015-01-28 22:20:47
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

「そのどっちか」なのは分かってるんだけど、分かっていながらそれを回避するのはホントーに難しい。そもそも回避したとしても、作者が実際にとった方法よりも創作的に素晴らしい方法を提案せなならんので、そんなんそもそも創作者で無い人間に出来るんかっつう。

2015-01-28 22:23:58
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

そこで来るのがもう一個の方法で、これは割と楽。「俺はこういうのが見たかったのに!」っていう恨み節を、恨み節のまま書いちゃうって方法w

2015-01-28 22:25:11
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

恨み節をアドバイスの体で書くからおかしな事になるんだよ。「俺はアニメに自分の希望を押し付けちゃう痛い人間です!」ってのを逐一主張しながら「くそー! 俺はこんなのが見たかったのに! こういうのを期待してたのに!」ってトーンで書き上げる。

2015-01-28 22:27:24
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

そんなん唯の駄駄捏ねじゃねえかって思うかも知れないんだけど、それをちゃんと「自分が何故こういう作風を求めているのか?」「何故この作品に一度は期待してしまったのか?」みたいな感情のプロセスをしっかり論理的に書けば、結構ねえ、これが面白い批判記事になったりするんだよ。

2015-01-28 22:30:03
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

いや単に俺が読んでてそういうのなら楽しいってだけなんだけどw

2015-01-28 22:30:18
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

で、そういう作りにしておくと、共感してくれる人には「そうだよねえ、そういうの見たかった」ってなるし、ファンの人もある程度は「そうかあ、こんなポイントで不満に思う人もいるのかあ」ってなる。(と思う

2015-01-28 22:37:36
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

あとまあ単純な話で「こんなふうに文句つける俺がクズなのは分かってるんだけど…」っていうオーラを出しておけばファンからの怒りを買いにくくなるってのも、まあ大きい理由の1つではあるわなw

2015-01-28 22:37:42
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

だからねえ、結局何が言いたいかって言うと「面白い批判記事」って無茶苦茶難しいんだよ。よく「否定的な批評は簡単だけど、肯定的な批評は難しい」って言う人いるんだけど、それは絶対に嘘。面白い批評は否定肯定問わずどっちも難しい。

2015-01-28 22:39:48
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

「否定的な批評は簡単」って神話はねえ、単に否定的な批評ってさっきも言ったけど人間が悪口陰口大好きだから、嫌いな作品が叩かれてるのなら内容は問わず皆気持ち良いってだけの話なんですよ。

2015-01-28 22:42:32
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

それは言っちゃあ何だけどね、単に「喉乾いてる時に飲む水って美味しいよね」とか「つかれた時って砂糖水だけで美味しいよね」って程度の話なんだよ。決して料理の質とは無関係なの。

2015-01-28 22:44:36
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

そういうのじゃない、ちゃんと思想と技術として面白い「批判」ってのが、ちゃんとあるはずなんですよ。そーゆーのが大事なんです。

2015-01-28 22:45:31
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

という訳で、褒める時も文句言う時も、できるだけ面白い文章を書きたいもんですよね、というお話でした。

2015-01-28 22:48:01
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

あー、ちなみに最近Gレコでゴタゴタあって気付いたんだけど、基本的にファンの感じる面白い所と、否定的な意見を持つ人の駄目な所って、結構被ってる場合が多いんじゃねえかなって思うのよな。

2015-01-28 22:51:08
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

そこを上手く逆手にとってさ、自分の好きな作品の好きな箇所、面白い箇所を、一旦その作品の欠点としてあげつらう形で書きながら、最終的には「でもこの駄目な所が俺は好きなんだ!」ってのを理由込みで書く、っていうのは結構悪くない「批判」の書き方なんじゃねえかな?と思うんだけど、どうだろう。

2015-01-28 22:53:29
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

で、その試行と言うか、自分でそれをやってみたのがコチラの記事になります。というのは言うまでも無いか。/Gレコが失敗した理由と、今後Gレコを46年語り継ぐために - 銀河孤児亭 d.hatena.ne.jp/adenoi_today/2…

2015-01-28 22:54:43
あでのい@夏コミ新刊委託通販中 @adenoi_today

いやまあ今言った手法、なんか偉そうに「思いついた!」とか言ったけど、別によくよく考えたらそんな特殊な手法でも無いよなというのは自分でも分かってるので。 まあでも思いついたのには変わりないし。

2015-01-28 22:59:41