艦娘達が練度Lv.150を目指すのは、人間になるためだ。

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中村春菊さんの「ハイブリットチャイルド」みたいに、もとは機械だった艦娘達が人間と生活を共にする中で段々とヒト化してくる話とか読みたい。時間を重ねることで「心」を知り、「痛み」を知り、「愛」をしる。同時に体はどんどん脆くなる。鋼鉄の塗装はいつか暖かな皮膚に変わる。

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練度の低い艦の入渠時間が短いのは、体が鋼鉄で出来てるから。修理が安易だから。練度を積むと体がどんどんヒト化していって、皮膚の割合が多くなる。だから入渠時間が長くなる。

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艦娘達が練度Lv.150を目指すのは、人間になるためだ。そう言って、鎮守府から古くいる彼女は笑った。人間になって、愛し、愛されるためだと、笑った。 「とは言っても、まだ一度も見たことないんです。元艦娘だった人間なんて」 そう言って、彼女はまた笑うのだった。

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艦娘が人になって夢になる話、空いてる時間でネームだけでも練ってみよう

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【練度の低い艦娘】 ・体は鋼鉄 ・故障しやすい ・修理が安易(入渠時間が短くて済む) ・人的感情が乏しい ・「胸が痛む」「胸が暖かい」の意味がわからない ・涙は出ない ・血は出ない ・轟沈する時＝心臓(機械部)が停止した時

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【練度の高い艦娘】 ・体は徐々に皮膚の面積が広くなる ・負傷しやすい ・修理が困難(入渠時間が長くなる) ・人的感情を持ち合わせる ・「胸が痛む」「胸が暖かい」ことを実感しだす ・涙が出るようになる ・血が出るようになる ・轟沈する時＝心臓(機械部)が停止した時、出血多量時

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この間呟いた艦娘が人間を目指す話、もし漫画に書き起こすなら提督は朝植じゃない方がいい

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金剛「偽りだらけの恋愛　そして私を抱くのね　悲しいくらいに感じたフリの鎮守府　今日は雨」

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恋人ごっこの夜に吐息あっアッと鳴かせて悲しいくらいに感じたフリする金剛、いじらしくて可愛くない？

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金剛「貴方様　どうか私を　育ててくれないでしょうか」

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Lv.150になって人間になるために心も体も提督に捧げる金剛の話……！？！？！？！？！？！？！？！？

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Lv.149の鳳翔が秘書艦を務める鎮守府に着任して、「私はなにがなんでも、どんな手を使ってでも、人間にやってやりマース」っていう金剛…？

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「なんで鳳翔はLv.150にならないんデスか、もったいない」「ならないわけではないですけれど…今はまだいいかな、と思います」「ふうん」「金剛さんは、Lv.150になりたいんですか？」「Oh！あったりまえネー！150になって、人間になって、さっさとこの鳥籠（鎮守府）とグッバイネ！」

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150になるためには出撃するしかないからまずは秘書艦の座を奪おうとするんだけど提督は鳳翔さんに絶対の信頼を置いてるから、だったら手段は選びませんヨー！って「触ってもいいけどサー、時間と場所を弁えなヨー！」って身体差し出して「お前がな」って一刀両断される金剛とか見たい

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この設定で行くと艦娘に埋め込んでいる脳は人間の細胞を使っているし、電子回路は徐々に神経に進化していくし、ほぼ「鋼材の塊」だった金剛も徐々に心を覚えていくんだよ

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Lv.1の段階では身体は鋼材なんだけど、脳が電子から人体に徐々に変化を遂げていく中で鋼は皮膚に、燃料は血液に、オイルは涙に、エンジンは心臓に形を変えていく

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Lv.99の段階は身体の7割程度が「人間」になっていて、その段階で初めて艦娘に選択肢が与えられる。「人間になるか、艦娘のままでいるか」。人間になることはすなわち臓器移植を意味していて、エンジンを完全に心臓と取り替えること…これがこの世界ではケッコンカッコカリとされている。

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指輪は臓器移植を受けた証で、彼女たちはそこからさらに本物の「人間」を目指す。けれど、徐々に弊害も出てくる。艤装が重くて長時間航海ができない。身体が脆くなり、被弾すると甚大なダメージを追ってしまい修復に時間がかかる。痛覚が闘うことを恐れさせる。感情が、思考を邪魔する。

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「ねえ聞いた？第四艦隊の」「ああ、あの人？びっくりだよね、Lv.100超えてるのに大破だって？」「アレくらい練度を積んじゃうと、慢心したくもなるのかねー」「ちょっとやめなよー」ってクスクス言いながら廊下を歩く駆逐艦を、射殺しそうな目で見る加賀となだめる赤城とか見たい

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「……頭にきました」「まあまあ、しかたのないことですよ。あの子達は知らないのだから」「…そう、そうね」っていう二人の指には銀色のわっかが光ってるんだよ。人間になりたくて心臓を取り替える子もいるけど、もちろん中には艦娘のままでいることを望む子もいる。

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「お断りするわ」とLv.99の足柄は吠える。「私は絶対、人間になんてならない」「やっとここまで戦えるようになったのに」「戦うことが私の存在意義なのに」「脆くて、弱くて……死んでしまう、人間になんて」って肩を竦ませて拒む。

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人間になりたいと望む艦娘もまるで滑稽ではあるけれど、人間にならないと決めた艦娘も滑稽なもので。弱くなりたくない、脆くなりたくないといいなら、その体は確かに人間だから。人間にもなれず、艦娘にも戻れず、宙ぶらりんの体と心を引っさげて今日も艤装を身につける。

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人間になることを夢見て手段も選ばず突き進んできたはずなのに。身体が重い。傷口が痛い。止めどなく流れる血潮が海に溶けていく。「死にたくない」という感情が一体どういうものなのかはわからないけれど、この腕を振りかざしたその先にあるのが果てしない恐怖だと察する金剛が

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ようやく「人間になること」の本質を理解し、歓喜し、同時に戦慄するような話がいい。なりたいのに、なりたくない。嬉しいはずなのに、怖い。抱えたことのない大きな大きな「感情」とやらが脊髄を軋ませて呼吸すらをも危うくするような話がいい。

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「それでもあなたは、人間になりたい？」そう問うた提督も、まさか、もしかして。「おかしいでしょう？私、一人しか見たことないんですよ。元艦娘の人間なんて」と微笑んだ鳳翔も、まさか、もしかして。「Hey,提督…私は、ダレなんデスか…？」そう問うた私は、私は――…。