ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起原論』読書メモ集

ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起原論』(本田喜代治+平岡昇訳、岩波文庫、1933/Discours sur l'origine de l'inégalité parmi les hommes, 1755)の読書メモをまとめました。
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荒木優太 @arishima_takeo

「それゆえ、まずすべての事実を無視してかかろう。なぜなら事実は問題に少しも関係がないのだから」(ルソー『不平等起原論』)。問題は「歴史的な真理」ではなく「憶測的で条件的な推理」。ルソーにとって自然状態とはフィクションでしかない…やっぱりロールズの祖先ってルソーなんじゃないか?

2015-01-14 14:23:25
荒木優太 @arishima_takeo

「それにしても医術がわれわれに提供しうる療法よりも、もっと多くの病気にわれわれがかかるのは、一体どうしたことなのっであろうか」(ルソー『不平等起原論』)。それにしても教育不要とか医学嫌悪とかイリイチみたいなこと言うな。…というか、イリイチこそが《現代に現れたルソー》だったのか?

2015-01-14 14:43:25
荒木優太 @arishima_takeo

「われわれがものを知ろうと努めるのは、楽しもうと望むからにほかならない」(ルソー『人間不平等起原論』)。うん、いい言葉だ。

2015-01-29 10:58:18
荒木優太 @arishima_takeo

人間は他人に依りかかっているときは弱い。byルソー『人間不平等起原論』

2015-01-29 10:59:40
荒木優太 @arishima_takeo

「人間を孤立させるのは哲学である。人間が悩んでいる人を見て、「お前は亡びたければ亡びてしまえ、私は安全だ」とひそかに言うのは、哲学のおかげなのだ」(ルソー『人間不平等起原論』)。さすが哲学、性格悪いな。

2015-01-29 15:46:50
荒木優太 @arishima_takeo

「ひとは哲学者の窓の下でその同胞を殺したって哲学者にとやかく言われることもない。哲学者が、自分と殺される者とを同等に見ようとして心のなかで反抗する自然をおしとどめるには、耳に両手をあてて少々理屈をこねさえすればいい」(ルソー『人間不平等起原論』)。さすが哲学、性格(以下略)。

2015-01-29 15:51:07
荒木優太 @arishima_takeo

ルソー『人間不平等起原論』。ここすごい面白い。地殻変動によって大陸が島に分割されたとき、つまりは閉鎖的な「いっしょ」が創出され、他の島への「航海」可能性が立ち上がるとき、初めて言語が求められる。島こそ「社会と言語」の条件なのだ。 pic.twitter.com/w9d0mEhCg3

2015-01-30 11:07:24
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荒木優太 @arishima_takeo

ルソー『人間不平等起原論』。このへんカントっぽい。 pic.twitter.com/MoeVE9YUU8

2015-01-30 11:15:20
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荒木優太 @arishima_takeo

↓「学生は呑気なもんだな」とか言い出す新社会人に10回くらい音読してやりたい。

2015-01-30 12:28:16
荒木優太 @arishima_takeo

社会人は、常に活動的で、汗を流し、動きまわり、なおいっそう骨の折れる仕事を求めてたえず心を労する。彼は死ぬまで働き、生きることのできるようになるためには、死を急ぐことさえあり、あるいは不朽の名声を獲んがために現世を放棄する。byルソー『人間不平等起原論』

2015-01-30 12:27:03
荒木優太 @arishima_takeo

ルソー『人間不平等起原論』読了。最高に面白かった。こんな素晴らしい本だとは知らなかった。頭悪そうなことを書いて申し訳ないのだが、やっぱり古典っていいもんだな。所々、ニーチェ感が凄まじいので、あとで「ルソーとニーチェ」といった研究を参照しておこうと思う。オススメです(今更)。

2015-01-30 14:25:57