「わたし／みんな」。表で裏。この「文化洗濯板」が日本を洗濯しそうろう。ぜよ。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

ピケティもまたフランスの人。シャルリエブドも仏。教科書でおなじみビゴーも仏人。宮崎駿が愛を語るサン・テクジュペリも。高畑勲は東大仏文学科卒。明治以来の日本の立憲政治システムはフランスと現在もほぼ同じ。英米のシステムよりずっと近い。何を道標とするのが一番クリアな道か、と言う事かと。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)しかし日本にはフランスを直接参考にするには、大きな妨げ要素がある。 問題を考える時、主体を＜自分一人／自分以外の国民全員＞のどちらと取るか。その「裏返り」。 どちらも”暴走”すると、 ＜自分一人が国民全員と一体＝俺が代表／自分は国民ではない。たまたまいるだけ＞ となる。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この「裏返り」は様々なケースで双方向に起こるので、混乱の現象は複雑に見えるが、恐らく気の持ちよう＝頭の切り替え一つで大半の事はクリアになるはず。しかし「気の持ちよう」は常識化すると「頭が固い」と言う事になるので、「分かっちゃいるけどやめられない」。(続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この「頭の固さ」は言わばたぶん、話のネタのきっかけになるものを見てもアイディアが浮かばない漫画家のアタマみたいなもの。何度も様々に「相手／逆の立場」に入れ替えてものを考える「頭の体操」が必要で、その役に立つものを社会が提供するしか。要するに「文化」の問題。と今、考えています。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)寄り道思考すると、憲法を宣言した「われら(国民)」の意味は「私達」とはニュアンスがかなり違う。この場合の「国民」には、当然、「”国(公)の中の人”」も全員入っている。だが「全員が一体」ではない。統合。つまり「独立しながら繋がっている」。(続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この「国民統合」の象徴(シンボル)が天皇陛下、と言う位置づけになっている。これはつまり「国民はそう言う約束をして繋がった、と言う事ですね。意味を了解しました。この約束があった事を認めます。責任をもってこれを世界に宣言し、証人となるのは私＝天皇です。」、と言う形になっている。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この様に天皇が国民の約束の「世界への証人」となるには、その人が「国民」ではマズい。「自分の自分への約束」と言う、他国に口にしても無責任なものになる。「国民の外部者」である天皇が認める憲法なので、国民個々も平等に「自分の約束」に出来る。天皇は「約束の印」。ワッペンみたいな。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)天皇を国民統合の「シンボル」にするのはGHQ原案に既にあったもの。今にしてこの様に「文化」の文脈で考えると、気付かなかったのを恥じる見事な完成度。やはり「約束」と「責任」の重みは人類普遍。これを「政治」の文脈でだけ考えると言う「頭の固さ」のため当時は皆意味が分からなかった。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この天皇の立場は、昭和天皇がそう考えていた様に「立憲君主」。君主では有るが「憲法の従僕」。だからこそ「無答責」。国民ではないのでその権利は主張できないし、国への意見もすべきでない。第三者。しかし「作品」で”文化的”な意思表明は出来る。それが”お言葉”であり、歌会始の「御製」。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「御製」は政治の中心のすぐそばに居られながら、直接意見を「公には」出来ない天皇陛下の、言わば日本と言う国への「川柳」「風刺」。意味は「国民のあなた」が考えたものが「あなたの正解」。この”位置づけ”に思い切り気付いちゃうまでは、やはり日本には「天皇」が”まだ”必要と言う事かも。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この様に”天皇”の制度を文化的機能で考えるなら、やはり居場所が「東京」である必要は無い。明治以来「京」の御所から”出張”しているだけ。やはり京都にご帰宅された方が心も休まり、文化的意義も明瞭になるのでは。京の人はずっと待っています。旧江戸城は「別荘の一つ」と言う事ででも。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

補)日本国憲法のGHQ原案を作ったアメリカは「国」ではなく「合衆(州)国」。オンリーワンの特殊な”巨大島国”。に近いもの。憲法も独特。日本の現憲法とは全然似ていません。そう言うものを「押し付けた」訳ではない。理念として近いのは「国連憲章」。システムは「欧州の立憲君主国」に近い。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)”自由の女神をフランスから貰った”アメリカとしては、日本に米式憲法など持ち込めない事は分かっている。戦前の制度からもフランス型の立憲民主国に変えるのが一番簡単。しかしフランスは完全な「立憲民主国」。「憲法」自体が統合の象徴＝天皇に等しい。それにいきなり、は無理と言うもの。(続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)明治以来日本政府は天皇を「国民の精神的親」として君臨させた。そう簡単に”親離れ”は出来ない。家庭崩壊に。そこで立憲民主国の政治システムに「象徴」と言う名で天皇を「文化的に接続」した。実態には立憲君主国に近いが、そうではないと言う「ギリギリの区別」が重要。だから「元首」はダメ。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)天皇が純粋に「文化的存在」となれれば、この擬制(お約束)は完成する。だからいずれは京都かなと。日本国憲法を「押し付けられた」とか反抗期みたいな事を半世紀たっても言う前に、この憲法がいかに日本を深く理解して色々な「計らい」をしているか、よくよく分析を。でないとただの「的外れ」。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)終戦直後の生活の混乱に、冷戦の始まり。労働争議。もし人間に「政治的利害の調整」と言う繋がりしかないのなら、もう「殺し合うしかない」まで数歩のみ。外を歩いて様々な”文化的営み”を確認する事で、人間は「共に生きる人々」を知り、安心し、信頼する。文化は「商売」でなく「不可欠」。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)GHQの政策で、アメリカ式直輸入を試みて大失敗したのが「警察制度」。国警(＝FBI)と自治体警察(＝州警)の２つに分けたが、地方でも都市と田舎で管轄が変わる。１０年でヤメになったが、今の名残が、東京だけ「警視庁」である事。そろそろ「東京都警察」でいいのでは。気分一新に。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)何の話だったっけ。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)話を元に戻すと、「自／他」がグルグル反転する日本にも、「自分以外の”何か関係のある”他者全員」を表すカンタンな言葉はある。 「みんな」。 これを言う時は、「自分一人」は入れていない人が恐らく”多め”。 遡って江戸の「粋」の頃からこう言う「自他の区別」はあった。そう考えてます。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)政治は「おのれを無にして」「公のために」行うもの。 だから「みんなの党」と言う名前は、近代政治の本質を表す「大当たり」な命名です。 無くなった今にして考えると。気付かずすいません。 英語名は「your Party」。「あなた(複数形)の党」だったわけです。(続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)しかし実際はどうも「みんな」が「みんなの党ムラの中の人＝党員」に。 で、ワタナベ代表は村の村長と言うより「王様」になってしまった。確かに王様は「みんな(党員)」に自分を入れてはダメ。一方で「君臨すれど統治せず」。これがグチャグチャになって「王様が統治」しようとしてしまった。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)結局「立憲民主」＝近代政治の基本設計を変えないなら、誰が与党でも総理でも、政策や法律がどう変わろうと、全て運用での「自他の区別の混乱」に依り訳が分からなくなる。「分かっちゃいるけどやめられない」にせよ、「建前はこうなってますよ」と言う約束を文で明確にする。まずそれ、では。(了