【自責の念】敵を責めずに身内を責める心理は、中二病的万能感と自罰主義が合体して起きる【自己責任】

ryoko174 @ryoko174

人質殺害の責任はISILにあります。 政府や被害者などの内輪の責任追及に走る内向き思考では、そもそもの因果関係さえ読み誤る。 この記事もテロリストの手の平から抜け出せていません。 ■日本人はなぜ「自己責任論」にはまるのか？ lite-ra.com/2015/02/post-8…

加藤AZUKI @azukiglg

「他者を責めない」「自責の念を美徳とする」っちうのは、【俺は万能なのに、意図的に十分な手を打たなかった】という中二病的欺瞞。「俺の左手が勝手に魔力を……！」の類。で、そういう意識認識の人間が「自分は」でなく「自分達の側の強い権限を持っている奴は」と置き換えてしまう。

加藤AZUKI @azukiglg

結果的に「自分達全員の能力は十分にあったはず」「その能力を行使する権限が自分達の（内輪の）代表者である総理、政府にはあったはず」「しかしその能力権力が行使されなかったのは、【能力を意図的に使わなかった】【権限行使者が無能出会ったが故に能力が発揮されなかった】と考えてしまう。

加藤AZUKI @azukiglg

これが「内輪の権限者に自責を強いる」っていう構図になるんだと思う。「地震が起きれば津波が起こるのはわかっていたのに対応しなかった東電が悪い」とかのロジックもこれと同様で。

加藤AZUKI @azukiglg

まあ、日本で起きる大規模自然災害は、相手が「自然」なので責任を問えないし賠償も請求できない。だから、「言っても詮無い相手には責任を問わない。むしろ、隙を見せた自分が悪い、備えなかった自分が悪い」という意識が芽生えるのだと思う。

加藤AZUKI @azukiglg

日本人はこの「自然災害に対する責任の所在」みたいな感覚を、自然災害以外の戦災やテロ事件などにも当てはめてしまう。「話が通じない（交渉が出来ない）テロリストや、独裁国家」を、「話が通じない自然災害」と同一視してるんだと思う。

加藤AZUKI @azukiglg

話が通じないものに賠償を求めてもけんもほろろになるのは目に見えてるから、「あんな話が通じない連中に備えなかった自分（自分達）が悪い」となる。でも、「政治権限を直接行使する権限」は自分（個人）にはないから、「その権限を付託されているはずの権力者が悪い」となる。

加藤AZUKI @azukiglg

この時点で「自分達の集団」の中で、自分と「権限者」の間に線を引き、「自分は無謬」「自分は責任がない」「責任がある権限者の手落ち、または意図的な権限不履行」を叫ぶ。

加藤AZUKI @azukiglg

まず出てきた「拉致被害者の自己責任論」もこれで、「話が通じない相手だと分かっていたのに、自分の能力を過信して交渉しようとしたのだから、拉致被害者のほうに手落ちがある」っていうロジックで、その根底には「敵は自然災害と同じ」という意識がある。特に言葉が通じない外国人相手だし。

加藤AZUKI @azukiglg

全般に「意志疎通ができない、困難、腹の内が分からず交渉の主導権を相手が持っている」ようなケースは、おしなべて「自然災害と同じ。言っても詮無いこと。交渉は不可能。自分（達）でどうにかするしかない。自分達にはその能力があるが、能力を行使しなかった代表責任者が悪い」に落ちつく。

加藤AZUKI @azukiglg

「相手は交渉不可能」という前提条件と、 「自分達は能力的には相手の協力がなくても問題解決できた」という、自身の能力への過剰な自信があって、そのうえで 「交渉不可能な相手の協力を得なくても自力で解決できた俺達」という廚二病的な自己像ができあがってくる。

加藤AZUKI @azukiglg

で、そういう「意志疎通不可能な相手の協力がなくても解決できる、万能の俺達」であるはずなのに、実際には期待通りにならなかった。ので、「悪いのは俺達（または俺個人）ではなく、俺達の能力を運用する立場にある奴」っていう、身内の中の犯人捜しになる。

加藤AZUKI @azukiglg

これは、敗戦後のA級戦犯の立ち位置と、その後日本に定着した「A級戦犯（悪いのは全部こいつ一人で、他の奴が悪いわけじゃない）」という言葉とそれへの認識に繋がっていくと思う。

加藤AZUKI @azukiglg

先の大戦を日本側の視点から見れば、「自分達は間違ってない」「悪いのは敵」というところからスタートしていたはずなのに、敗戦によって「自分達が悪かった」になり、さらに「国民は騙されていた。軍部と政府、A級戦犯が全て悪い」に差し替わっていった。今もその認識を教育されてる。

加藤AZUKI @azukiglg

その後も、「日本は罰を与えられるべき存在」「罰を与える側は悪くない。向こうに正義がある」という、【自罰主義の正当化】を重ねてきた結果、「悪いのは自分に何が原因があるからだ」「相手には相手の正義がある（自分側にも正義があることを忘れている）」と考えるようになる。

加藤AZUKI @azukiglg

その結果が、「相手にも正義がある」「自分には相手の正義慮って尊重する能力があったはず」「しかし、相手の正義を慮ってやれなかった自分に手落ちがある」「だが、自分個人は悪くないから、自分達の代表者を批判しろ」ってなってく。廚二病的万能感からくる増長と自罰主義がセットになってるわけだ。

加藤AZUKI @azukiglg

戦後、「日本はもっと謝罪を続けるべき」と言われ続け、実際その通りにしてきた。そのことと、交渉不能な自然災害相手の被害続発と、戦後復興によって獲得した「能力に対する自信」とが入り混じった結果、日本人全般が走ってしまう奇妙な性癖が生まれたんじゃないかと思う。

加藤AZUKI @azukiglg

しかしそれにしても、LITERAはホントに読みが浅いつーか、「本と雑誌の知の再発見」に不向きなんじゃねえの、と心配になってくるな(´･ω･｀)