複製技術時代の芸術と政治

派手そうでいて、実は案外地味なので、できれば認知度を上げたいテーマ。 #A_P を使ってくれるとありがたいです("Aesthetics and Politics")。
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@elefanti25

まあ、戦間期のシュルレアリスムと共産党の関係とかは興味深いエピソードだけど。でもやっぱり、国中に「グラムシ通り」とかがあって、共産党(現、左翼民主党)が政権取っちゃうようなイタリアとは比べようもない。

2010-02-26 18:10:30
@elefanti25

アヴァンギャルドと政治の結びつきってけっこう微妙で、フランスだったらシュルレアリスムと共産党がいちばん大きなエピソードだと思うんだが、イタリアだったら未来派はファシズムに行ったわけで、そうなる必然性がどこにあったのかは興味深い(興味深いと思うだけで勉強はしていない)

2010-02-26 18:34:03
@odg1967

@elefanti25 うろ覚えで適当なこと書きますけど(だから後で確認して間違ってたら消します)、ベンヤミンの複製技術時代の……ってその問題についての考察ではありませんでしたっけ(アヴァンギャルドというよりはモダニズムかもしれんが……)。

2010-02-26 18:41:21
@odg1967

複製技術時代……って〈アウラは消えたけど、政治の審美化はダメよ〉って話では……なかったでしたっけ。

2010-02-26 18:45:53
@elefanti25

@odg1967 こちらもモダニズムとかアヴァンギャルドとかルーズに使ってしまったのでその辺は先にお詫びします。自分もすぐに確認できないのですが、政治の美学化(ファシズム)に対する美学の政治化(マルクス主義?)、っていうテーゼがたしか出てきましたね>ベンヤミン複製技術

2010-02-26 18:47:31
@odg1967

(複製技術時代……の結論がはっきりと思いだせない愚かなわたくし。)

2010-02-26 18:49:08
@elefanti25

ただ、そこでベンヤミンが言っていた美学の政治化っていったい何なんだろう、というのはぼくもよく分かりません・・

2010-02-26 18:50:55
おじさん @reger44

@odg1967 結論というか終わりはナチズムは政治を芸術化し、共産主義は芸術を政治化した云々だったと思います。

2010-02-26 18:58:22
おじさん @reger44

@odg1967 「こうして芸術の機能はすべて大きな変化を受けざるを得ない。すなわち、芸術はそのよってたつ根拠を儀式におく代わりに、別のプラクシス、すなわち政治におくことになるのである。」それがダメということではなく、ベンヤミンは冷静にこの変化を観察しただけではないでしょうか。

2010-02-26 19:07:14
Mori Tatsuya @mori_tatsuya

@odg1967 「政治を耽美主義化しようとするあらゆる努力は、ある一点において極まる。この一点とは戦争である。/このファシズムに対してコミュニズムは、芸術の政治化をもって答えるのだ。」

2010-02-26 19:08:29
Mori Tatsuya @mori_tatsuya

「気の散った状態での受容は、芸術のあらゆる分野においてますます顕著になっており、統覚の徹底的な変化の兆候であるが、このような受容を練習するのに最適な道具が、映画である」(『複製技術時代の芸術作品』)。なんだか授業に映像を活用せよと言われているようだ。誤読だろうが。

2010-02-26 19:42:41
@odg1967

まだおぼろげなんですが、頂いた情報をもとに想い出してみると、確か「政治を芸術化しているから未来派とファシズムはダメだ」ということははっきり言いながら、じゃあ芸術を政治化するコミュニズムを礼賛しているかといえば正直ビミョーというのがぼくなりの読後感であったように思います。

2010-02-26 19:46:00
@odg1967

(あの作品が、未来派批判というか、モダニズムの危うさを指摘した論文だというところまでは、たぶん間違ってなかった……と思いたい。)

2010-02-26 19:47:21
@odg1967

@reger44 邦訳で読んだ感じでは、冷静な観察という感じはしなかった記憶があります。しかし、引用して頂いた一節は冷静な観察のようにも読めますね。どうしたらいいんだろう。

2010-02-26 19:51:21
@odg1967

@elefanti25 非常に示唆に富んだコメントかと存じます。果たして美的モデルネの議論と接合していいものやら……。

2010-02-26 19:54:08
おじさん @reger44

@odg1967 そこだけ何度も引用したりしてるので僕が勝手に印象付けてるだけかもしれませんが<冷静。ナチと共産主義はどっちもどっちだろというのは僕も感じましたね。

2010-02-26 19:55:45
@odg1967

備忘録。ジェフリー・ハーフの『保守革命とモダニズム』に『複製技術時代』についての記述があったかどうかを(ハーフの本が見つかったら)確認しておきたい。

2010-02-26 20:35:41
Sophia0224 @sophia0027

@odg1967思わず確認しまったのですが、 ジェフリー・ハーフ、何箇所かに『複製技術』の記述がありましたよ。

2010-02-26 21:01:58
@odg1967

@sophia0027 そうですか。モダニズムの「保守性」みたいなものを分析してる日本語で読める本って、たぶんあれぐらいですよね。(電波と呼ばれることを覚悟で言えば、実は三島由紀夫が「新ファッシズム論」という重要なエッセイを書いているのですが。)

2010-02-26 21:09:04
@odg1967

(ただ、三島のあれはモダニズムの危うさを指摘しつつも、一応、美がニヒリズムのブレーキになるって話だったような気も。)

2010-02-26 21:10:46
Sophia0224 @sophia0027

@elefanti25 遅レスなんですが。未来派とファシズムの交渉はけっこう複雑です。マリネッティとムソリーニはくっついたり離れたりで(結局サロでは仲直りしたのですが)その関係の根底に審美主義があったというベンヤミンの指摘は重要だと思いますが、それだけではなかったように思います。

2010-02-26 21:24:30
Sophia0224 @sophia0027

@odg1967 三島のその本は読んだことがありませんでした。彼はダヌンツィオに傾倒していましたからね・・・三島のことはいつも気になっているのですが、ちゃんと調べたことがありませんでした。今度読んでみたいです。

2010-02-26 21:29:47
@elefanti25

素人の備忘録としてもう少しだけつぶやいてみると、マリネッティがファシズムから離反しかけたのは、ファシズム左派的な立場からしてムッソリーニが未だ「保守的」(どういう意味で保守的、という問題があるが)である、という立場からだったように記憶しています。

2010-02-26 23:27:16
Sophia0224 @sophia0027

そういえば今日は2・26事件の日であった。

2010-02-26 23:29:08
@elefanti25

ファシズム左派ってけっこう当時はいて(この辺についてはたとえばザングランディ『長い旅』など)、当たり前ではあるがファシズムって出てきた当時は今とはぜんぜん違う見え方をしていたんだろうなあ、と。

2010-02-26 23:32:17
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