自由を規制することは、アウトローを増やす結果を招く。
禁酒法が悪法だというのには俺が思うに理由が二つある。これは相互に密接に関係しているけど別の話で、第一には、飲酒という誰の権利も侵害しない個人的な嗜好を規制することはそもそも不当である、というもの。
2010-02-13 02:58:23そして、第二には。そのような不当な規制を受けた市民は、己の行動を道徳的に反省するのではなく、むしろ、そのような法秩序こそがクソなのだと思うようになる。そうなっては、法秩序の権威自体がゆらぐ。実際アメリカではそうなったわけで。
2010-02-13 02:59:36表現規制にしろタバコ規制にしろ、教育的道徳的な理由から為される規制論は、法にたいする反発をまねくだけだと思うんだけど、右派はそんなものは力で押さえつけろと考えるだろうし、左派は反体制が増えれば儲けもの、こっちに引き込んでやれ、くらいにしか思ってないだろう。救えない話だ。
2010-02-13 03:01:57@NaokiTakahashi 最近の流れだと「本人にとって害になるから規制します」ということを言う人が絶対でてくると思います。わたしはもちろん、禁酒法とか無理ゲーと思っていますけれど。
2010-02-13 03:02:03@sahiro まあ、実際にどうかはともかく(笑) 口先レベルでは自分たちの行動と結果をそうやって戦略的に正当化してるんだろうなあとは。
2010-02-13 03:04:31で、ここからが本題で、著作権侵害も、いまやこの第二のケースに当てはまるものになりつつあるような。あれは権利侵害だから、規制すること自体が不当だとは思わないけど、ただ、市民から違法ダウンロードをとりあげるような法規制はもはや機能せず、著作権アウトローな市民が増えていくだけみたいな。
2010-02-13 03:07:10なんというか、表現規制がなあなあで押し通るようになっちゃって、「表現の自由」という言葉に説得力がなくなってきてる。「市民の意志」でどうとでも踏みにじれるものになってきてる。条例レベルでならツブせるもんね、というような
2010-02-25 13:40:51このままだと外山恒一は正しかった、ってことになっちゃうよねえ、この国じゃ。「多数決で決めたら、多数派が勝つに決まってるじゃないか!」
2010-02-25 13:47:16ことさら連帯なんか求めなくても最初っから「物言わぬ大衆の意志」どっぷりでいられる人が一番政治的には強いってことになるんだろうなー。
2010-02-25 13:48:38大衆の素朴な嫌悪観に阿って人権や法律の議論を退けるんなら、どんなときでもそうしろよと。党派的にひけないところではいくらでも非現実的な徹底抗戦論を机上で唱えるくせによー、とか口の悪いこと言いたくはなるが。
2010-02-25 13:53:24結局、こういうのは技術的ブレイクスルーで突破するしかないねー。どんどんネットやら何やらの、既存のしがらみに縛られにくい流通経路に移っていくねえ。もう数字で表れ始めてるし、締め付ければ締め付けるほど、せっかく築き上げてきた既存の自主規制体制の有効性はかえって損なわれているような。
2010-02-25 13:56:49陵辱系のゲームはゆるやかにだけどフルプライスで売るのが困難になってきてて(DLや同人などに移行し始めてて)、これは複合的な要因があって、規制勢力の動きだけのせいには出来ないんだけど(コピー問題とか)、別に飯食う分にはどっちでも困らないんだけど、文化的には損失だなあとか
2010-02-25 14:01:39その分、むしろこれから先こそ、そういう商業メディアではとりあげられなくなるであろう作品のネットでの情報交換の重要性は高まるはずなんだけど、昔ほど盛んじゃないしねえ。
2010-02-25 14:03:34@NaokiTakahashi そういう構造がみえるたびにやっぱり自己満足で臭いものに自分なりのフタをしたという事実あるいは構造がほしいのかなと思っちゃいます。抜け道に気付かないフリをして後で怒り正義と悪みたいな形にしたいんだろうなと
2010-02-25 14:06:12@_BEW 結局いたちごっこなんですよねえ。作り手的にはともかく、読み手としては、クリーンな商業市場があって、サブカルチャーとしてそれなりの雑誌で情報交換されているのは、意味があった気はするんですけど、またアングラからやり直しかなーとか。
2010-02-25 14:08:51