ゲームAIラウンドテーブル・オン・ツイッター第37回 「実世界知能」
#gameai_rt37 ゲームAIラウンドテーブル・オン・ツイッター第37回を本日、23時より開催いたします。テーマは「実世界知能」です。
2015-02-14 18:19:31#gameai_rt37 三宅です。それでは、ゲームAIラウンドテーブル・オン・ツイッター第37回を始めます。このラウンドテーブルは IGDA日本ゲームAI専門部会(代表:三宅)がお届けします。#igdaj
2015-02-14 23:03:10#gameai_rt37 ゲームAIラウンドテーブルは、誰でも参加できるツイッター上のラウンドテーブルです。自分が初めにテーマを説明しますので、自由に自分の意見をハッシュタグをつけてつぶやいてください。ハッシュタグを付けた発言は、ラウンドテーブルに参加していることになります。
2015-02-14 23:05:25#gameai_rt37 他人の発言にどんどんレスをつけたり、いろんなところで平行して議論が走るのは歓迎です。あとで togetter にまとめます。ルールは一つだけあって、他人の意見をdisらないことです。ポジティブなフィードバックでブレインストーミングな形でよろしくです。
2015-02-14 23:06:49#gameai_rt37 この25年で、いわゆるネット空間が出現し、そのサービスが展開されて来ました。もちろん、この勢いは進みますが、ある程度、飽和して来ました。そして、今、指向されているのが、ネット空間から、もう一度現実世界は回帰しようとする動きです。
2015-02-14 23:09:20#gameai_rt37 現実空間はもちろんずっとありました。しかし、今起ころとしているには、この25年で鍛えられたデジタル空間を足場に、IT技術、ITサービスを現実世界で展開することで、新しい市場を構築しようとする動きなのです。
2015-02-14 23:10:33#gameai_rt37 具体的に言えば、デジタル空間ではネットワークが完備され、さらにクラウドに代表されるクラウド空間が構築され、高速プロセッサ群がサーバールームに待機しています。こういったパワーを使って、現実空間のITサービスを展開する準備ができて行ったわけです。
2015-02-14 23:11:45#gameai_rt37 IT、ソフトウェアが現実に出るためには、現実空間の上にデジタル空間をオーバーレイする形で、どんどんデジタル化する必要があります。監視カメラ、センサー、衛星、あらゆるゲート、赤外線、、、ありとあらゆるセンシングを駆使して、IT空間から現実を監視します。
2015-02-14 23:13:15#gameai_rt37 こういう実世界指向のセンシングによって、デジタル空間は、リアルな空間をリアルタイムに解析することができ、そこに必要なサービスを展開することができます。たとえば、カメラからは人の流れを認識するこができ、一人の人の街中のルートまで知ることができます。
2015-02-14 23:14:39#gameai_rt37 つまり、これからは、街全体をデジタル空間がオーバーレイすると同時に、それを監視するAIが構築されるでしょう。人間では追い切れない何千というカメラの情報も、何万という人の流れ、車の流れも、知性化されたソフトウェアとそれを統御するAIによって監視されます。
2015-02-14 23:15:59#gameai_rt37 さて、そういった現実空間がデジタル空間で観察される一方で、具体的にサービスを展開して行くにあたって、現実空間で活動するボディが必要です。現在、ITの大手がロボットやドローンに投資する背景には、ネット空間から現実空間に出て行く身体を必要としているからです。
2015-02-14 23:17:28#gameai_rt37 さて、そういった身体、つまりロボットたちには、当然のことながら人工知能が必要です。現実空間で何かを展開するには、そこでその場をローカルに解析しつつクラウドにつながる知性を必要とするのです。単にネット空間のみならず、現実空間を理解するAIたち。
2015-02-14 23:18:29#gameai_rt37 そういったAIたちを構築するために、人工知能に力を入れなければなりません。各IT企業が、人工知能研究所を設立する背景には、ネット・現実空間にまたがる人工知能を開発することによって、より大きな新しい「現実世界市場」を獲得しようとする狙いがあります。
2015-02-14 23:19:43#gameai_rt37 いわば「現実空間 2.0」、つまりネットデジタル世界から、もう一度現実を覆うとする活動の拡がり、ここで人工知能は、ネット空間、デジタル空間から出て、より広い活動の場を手に入れると同時に、より大きな知能のパワーを必要とするのです。
2015-02-14 23:21:03#gameai_rt37 ここまでが前置きですが、こういった実世界に広がって行くデジタルの世界において、人工知能はどのような活動をするか、どのような活動が可能か、ということについて今回は考えたいと思います。ここからはフリーディスカッションですのでタグをつけて自由に発言してください
2015-02-14 23:22:32#gameai_rt37 例えば、わかりやすい例として、Ingress を考えてみましょう。Ingress は Google が蓄積した現実空間のデータ、現実をオーバーレイ(被覆する)位置情報と、GPSというセンシング技術によって、組み上げられた技術です。
2015-02-14 23:24:34#gameai_rt37 Ingress そのものには、AIが出て来ませんが、あのデジタル空間において、AIが活躍できる可能性は多いにあります。今は人間同士のチームで戦いますが、現実空間にAIを出現させる一歩手前まで来ています。
2015-02-14 23:25:44#gameai_rt37 GPSというセンシング技術は、ある程度の分解能で、ユーザーの位置を特定できます。その情報が数秒ごとにサーバーにアップされるだけで、携帯電話を持っている人々の流れを監視することができます。
2015-02-14 23:26:57#gameai_rt37 実空間がリアルタイムに監視される、逆にオーバーレイしている側の現実とリンクしたデジタル空間に、AIを登場させることで、その場所にいる人にだけ、特定のコンテンツを届けることが可能です。
2015-02-14 23:29:35#gameai_rt37 例えばある駅に降りた時にだけ、ゲットできるアイテムがあるとか、位置ゲームはそういった原理によって現実空間とデジタル空間をGPSによってミクスチャアすることで新しいゲーム空間を作り出しています。そしてそこにはまだ掘り当てられていないAIの可能性があります。
2015-02-14 23:31:17犯罪対策という点などから言っても、現実とネットワークの世界を繋ぐための jammer が必ず出てくる点はあるかな、と。電波妨害的な物理的なものもあれば、法規制などによる政治的なものもある。プライバシーの観点からは後者の方がより強いでしょうね #gameai_rt37
2015-02-14 23:32:36#gameai_rt37 GPSを使ったコンテンツはビジュアルだけにこだわる必要はありません。特定の場所に行くに従い音が大きくなるとか、人間には見えない巨大な怪獣が東京を闊歩していて、その足音を携帯の音声だけから聴くことができる。怪獣の位置を音だけから判断する。それを伝え合う。
2015-02-14 23:35:34