整骨院の先生がついに「君の職場潰れた方がいいよ」と穏やかに言い放った午後

柔らか仕上げのフクダウニー @0rororeo

この数年間行く度に「君の職場やばいよ辞めた方がいいよ」と言っていた整骨院の先生がついに「君の職場潰れた方がいいよ」と穏やかに言い放った午後。私は夜から仕事だ。

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昼間に呟いた整骨院の話。あれだけだと整骨院の先生アレな感じになっちまうから今日先生が言ってくれてすごく気持ちが楽になったこと含めて皆さんに伝授しますぞ(ムック声)

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まず整骨院の先生とは私が小学生の頃からのつき合いです。先生は今も昔も爺ちゃんで、自分が昼寝するからって１時間位ふらっと平気で留守にするような人だけど人望が厚くいつも人でいっぱいです。良い奴です。「先生って良い人ッスよね」と言うと「んだべ？」と笑います。入れ歯入ってない率高いです。

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その先生が私によく言ってくれて、私もたまに言うのが「骨は折れたらくっつくが、心は折れたらくっつかないぞ」という言葉があります。「どんな薬を出しても、治療しても、くっつかねぇんだ。骨折したときみたいに痛みも無くて、折れたまま働いてる人も沢山いるんだ」とよく話してくれます。

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先生は、私が仕事で怪我をしたり不調になったりして病院に行く度必ず「休養が必要だ」と言います。骨折だとか、そんな大した怪我じゃないから私は「休めないんだ」と言います。すると先生は「骨を折らなきゃ休めないような仕事は仕事なのかね」と聞きます。「じゃあ折ろう」と言います。滅茶苦茶です。

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先生は、症状や痛みだけじゃなく「どんな環境にいるのか」「どういう生活をしてどうやって今の症状や怪我になっているのか」を聞きます。明日また来いと言われても、明日は遅番で行けなかったり残業や会議や研修で抜けられないとなれば、その理由も聞きます。そして「お前の職場おかしいよ」と言います

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私が「職場がじゃないんだ。人が足りないから、休んだら勤務が回らないんだ。夜勤出来る人間がいなくなると、夜勤者が足りなくなってしまう」と言うと「やっぱりおかしい。何で、ただの職員がそこまで考えなければいけねぇんだ？お前が職場を考えるように、職場はお前を考えてるかね？」と聞きます。

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「人が足りないのは職場のせいだ。人が足りないからいる人間を酷使して怪我をしても出てこい、何回も病院に行かなくていいように薬は沢山もらえ、休むな出てこい。多いよ、そういうところが。俺はいいよ。怪我が長引けば客途絶えないもの。でもねぇ、違うよね。腹が立つよ悲しいよ」と言ってくれました

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辞めろと言ってきたのは事故を起こした時。その日も人数が足りずに病院に行くことが出来ず後日病院に行って、「今日はどうしたの」「事故しちゃって」「ありゃあ、いつ？」「数日前」「もうさぁ、そこ駄目だよ。辞めちまえよ」っていう流れでした。かなり省いてますけど。

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先生はよく「死んじゃうよ」と言います。「死んじゃうよ、そんなの」って。「痛いから病院に行こうって気持ちだけは絶対に忘れるなよ。痛かったら全部投げて、診せにおいで」といつもニコニコして入れ歯も忘れてふがふがなのに、それだけは通う度に真剣に話すので、今も通い続けています。

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親は病院に通っていることを知らないです。身内も、職場の人間も。私が言わないから。痛くても湿布は貼らないです。包帯も巻かないです。見れば心配するから。それが仕事だと、仕事して痛いも怪我も何も仕事のうちであって給料を貰っているんだからって考えでした。それをやめろと言われました。

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「じゃあ他の人が休んだらどう思う？甘えるなと思うかい？」「思わない。みんな頑張ってる」「お前の時も同じな筈だよ」「私が休んだら、みんなも休んでいいんだって次々休まれたら困るって言われた」「お前の職場は、潰れた方がいいね。あまりにも上の人間が人を馬鹿にしている」で、今日の流れです。

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「心が折れたら怪我を直す気も無くなってしまう。骨が折れても、気さえ折れなければこうしちゃいられねぇと治すだろ。気が折れればそれもしない。骨折じゃなくても他の怪我でも同じ。治したって、どうせってなっちまうんだな。元気になったって自分なんかってなっちゃうんだな。寂しいね」と、先生が。

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更に「痛いとろくなこと考えない。本当だよ。治ると少し考えが変わる。その治すことを優先してやれない奴は、人でなしだ。痛いけど人の為に社会の為にって自分に鞭打って働く人が多すぎるよ。自殺大国ってねぇ、そりゃあそうだよ。誰もそこまでして頑張ってる人間にありがとうを言わないんだから」と。

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先生は私に「どうもありがとう」と言いました。別に私に世話になってるわけでもないのに「どうもありがとう。よくやってくれて、ありがとう。痛いのに頑張ってくれて、ありがとう。痛いから来てくれてありがとう。怪我は必ず、必ず良くなるからね。俺の仕事だからね」と笑いました。握手をしながら。

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今まで私が仕事の話をして、お礼を言ってくれた人はいませんでした。「それがお前の選んだ仕事だろう」「そこにいると決めたら文句は言うな。辞めるならさっさと辞めて来い」「そこまでやってやる必要は無い」「入居者なんて、どうでもいいでしょ。どうせ死ぬんだから」そんな言葉ばかりでした。

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長くなりましたが、この話が必要だと感じる人が沢山見受けられます。頑張れなくても頑張らなければいけない、痛くても痛みを後回しにして踏ん張らなければいけない、でもそれに対して何の言葉も無く自信を喪失していたり先が見えなくなっていたり。爺さんの「どうもありがとう」が届きますように。

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そんな爺さんですが、私の前に来た婆さんが「腰痛い」と言ったら「歳だからな！しゃあないわ！湿布出すね！お疲れ！」で終わらせてました。以上になります。ご静聴まことにありがとうございました。以下から普通のツイートになります。

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はんぺん！！！

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@toby_yasu ちなみに辞めますわって書いといてくだせぇ