レインボー戦隊ロビン感想

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

さて、スラングルに代わりましてレインボー戦隊ロビンの視聴感想でも今から書きます。初めの1～3話までについて。

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とりあえず希少な60年代ロボットアニメということになる。主人公のロビンは人間であり、残り6人の面々がロビンを護衛するロボットという立ち位置。

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ロビンがロボットの仲間に命令する点ではバビル2世っぽくもないが、こっちは6人の面々も意志を持っているので大体主従関係というより対等な関係になるだろう。石ノ森・東映繋がりではサイボーグ009やスーパー戦隊シリーズの走りかもしれない。

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ちなみに6人の面々は看護用の紅一点、クールな早撃ち、怪力な巨漢、ロビンの機体に変形するスピード型、頭脳労働の三枚目老人、レーダーの役割を兼ねるマスコット型と差別化もされている。とりあえずベル可愛いよ、ベル。 pic.twitter.com/9mgLNC7KVF

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ちょっとアニメの歴史をくぐると、集団ヒーローものの走りでは宇宙パトロールホッパという作品が初めてらしい。こちらも同じ東映作品なので何か関連性がありそうな気がするが、その作品の全話視聴手段が今の所ないので調べようにも調べられない

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そんな集団ヒーローものだが、70年代のドラマ、リアル路線に通じる設定も用意されている。この作品の敵パルタ星人は故郷が残り2年で爆発してしまう為、故郷によく似た星として地球を武力で制圧するらしい。

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この移住目的の侵略は同じ東映作品でも大空魔竜ガイキングや闘将ダイモスなどでも見られた点だ。ダイモスは東映アニメではなく本社作品だが、プロデューサーがロビンの飯島敬氏の為あながち繋がりがないと言う訳でもない。

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また、そんな敵の背景もあってか戦争ものの色合いも用意されている。第1話でパルタ星人との遭遇戦が描かれた後、第2話ではパルタ星人がアフリカの半分を制圧したことが明かされ、ヨーロッパへ進軍する事が言及されている。

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また、世界連邦軍もイタリアの要塞をヨーロッパの守りを担う重要拠点として死守しなければならない事情を描き、レインボー戦隊は独立愚連隊ならぬ独立ロボット部隊として世界連邦軍に協力する遊撃部隊として扱われている。

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無論レインボー戦隊が世界連邦軍からすれば正体が良く分からない組織であり、確執ネタもそこそこある。また第3話ではレインボー戦隊がロボットとはいえ半永久的に戦えない存在として補給の必要性も触れられている。

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ちなみに敵側も指揮官同士の武力対決というよりも、部隊同士の戦争を扱っている。意外とこの時代からミリタリー路線の作品は存在していたということなのかもしれない。

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ちなみにレインボー戦隊ロビンの同期作品として、以前触れた遊星仮面が存在している。この2作品の共通点とすれば宇宙SFものに戦争ものの色合いが合わさっている点だ。

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遊星仮面とすれば彼自身は戦争世界の中で超越したヒーローとして扱われており(ここら辺はサップスとの戦いを重点に置いている点もあるだろう)、レインボー戦隊の集団同士の対決が描かれる点では戦争描写としては勝る点かもしれないが、

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ただ、遊星仮面からすればピネロン側と地球側を巡る政略、戦時下の足元で被害に遭う人々の描写など戦争の裏が描かれている点では勝っているかもしれない。

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何れにせよ当時の宇宙SF路線に戦争ものの要素を取り入れた黎明期の作品がこの2作品じゃないだろうかって個人的には。60年代のSF路線はこの2作辺りで姿を消す(モノクロ009のように突発的に出た例はある)が、当時のSF路線では頂点に達した作品なのかもしれない。

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最もロビンの方はユーモラスなキャラクターのかけあいネタも少なくなく、絵柄も丸っこい。60年代の漫画映画っぽさは色濃く残っているかもしれない。

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第1話……大まかな設定を説明するエピソードなのだが、冒頭でいきなり子供たちでにぎわう会場にレインボー戦隊が参上。早速メンバーの1人1人を会場の子供達もとい視聴者へと紹介する。 pic.twitter.com/VQcwmUTTms

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いや、なかなか大らかな時代が現れた頃のネタだろう。その後パルタ星人の存在やレインボー戦隊の使命が説明される訳で、会場の前に姿を現した頃の活動内容は何だったのだろうか……という突っ込みはとりあえず野暮だろう(笑)

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その中で、パルタ星が攻撃を仕掛けてくる背景やロビンの両親の行方など前半の主軸となるテーマが扱われる。そして今回の敵ソドスはなんでも化ける能力を持つが3枚目の敵だそうだが、以降では3枚目の敵はほぼ出なくなるらしい。

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第2話……この時点でパルタ星人がアフリカの半分を手中に収めている事が説明される。第1話の時点でまだ地球に現れていなかったのだが、第1、2話の間が結構空いているなり、第1話の時点で別働隊が存在していたなりと解釈した方が良いかもしれない。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

そしてイタリア駐屯の連邦軍との共同戦線だが折り合いが悪くレインボー戦隊が独自に敵側を偵察せざるを得なくなる。特殊電磁網に包まれており接近が困難な基地に対して、九官鳥ロボットを偵察におくるも途中で見つかって破壊されるネタはまだしも、その後を本物のオウムに伝言を託すネタはユニーク。

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第3話……アフリカ制圧のため生物兵器エレファンス(サブタイトルで黒い象神とよばれる)を送り込むパルタ側の作戦だが、エレファンスはさほど個性を見せる前にレインボー戦隊へあっさり片付けられてしまった感があるかもしれない。

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そしてパルタの切り札反重力爆弾についてだが、発動するとアフリカが吹っ飛ぶと言及されている。この時代では反重力爆弾はどのような解釈で見られていたのだろうか。

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

その反重力爆弾の着弾を阻止するネタとして、先程の戦闘で負傷した仲間の回路を何とかかき集めてロケットロボ・ペガサスを現地で修理して追撃させるネタがなかなか面白い。半永久的に戦えない事をこの時点で証明しているかもしれない

七井史門(ステップジュンが面白い) @7ishimon

ちなみに空中での迎撃戦で、教授だけミサイルへ向けて回れ、右!と叫べばミサイルの軌道が変わるというネタがある……ここら辺のカートゥーン的なギャグはその頃の時代の匂いが見えるかもしれない。 pic.twitter.com/V3ZkNeqdyx

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