日経ビジネスでおなじみの吉田典史@katigumi氏の語る、『権力とのつきあいかた』・・・社内自殺などを例に

吉田典史 @Yoshidanorifum2

八王子での取材を終え、家での仮眠をすませ、パソコン前に。今日の取材のテーマは「自殺」。こういう話を聞くことには慣れているが、帰りの車内でしばし考え込む。もっとオープンに語ることができるようにはしたほうがいいと思った。それをさせない人や組織がある。

吉田典史 @Yoshidanorifum2

タブーにすると、結局、それに似たようなことが起きる。ただ、権力の側はそれをいつも覆い隠す。若くとも権力の側に回ると、もっともらしい口実を見つけては真相を隠す。人間の性なのだろう。

吉田典史 @Yoshidanorifum2

たしか、自分も会社員のころ、同僚の自殺について、かん口令をしかれたな…。その母親は、私の上司いわく「半狂乱になり、息子が死んだ理由を知りたい」と会社にかけこんだそうだ。会社は最後まで、それを覆い隠した。もう、10年になる。

吉田典史 @Yoshidanorifum2

社員の「自殺」について、企業内労働組合は動かない。毎月組合費を納めていた組合員が死んだにも関わらず。人事部や役員たちと執行3役の間では、皆が知らないところで「密約」ができているように思えた。それに異議を唱えると、組合の中でも「村八分」に。

吉田典史 @Yoshidanorifum2

就活でも転職でも、採用試験の場で、会社はこういう事実を絶対に言わない。遺書があったことも、そこには上司のいじめが書かれてあったことも、覆い隠す。それに異議を唱えると、「アカ」とレッテルをはられる。

吉田典史 @Yoshidanorifum2

権力は、「希望」を語る。けっして「絶望」を口にしない。「希望」は「絶望」を隠すことができる。自分たちの汚点を消すことができる。権力が「希望」を口にしたときには、何かがある。

吉田典史 @Yoshidanorifum2

私は朝日新聞が嫌いだが、あのような姿勢で企業をたたく、反権力の報道機関もないといけない、とは思う。ただ、社内はあの「ヒューマンでリベラルな誌面」とはほど遠い状態ｗ　学生はその本音と建前の使い分けを見習おう。