その４、スピアー

クロカジー @RBssBO

敵をしり得物を知れば百戦危うからず クルセイダーになりたいキミも、そうでないキミもとりあえず聞いておけ クロカジーの武器学だ、今日のテーマは・・”スピアー"

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さて、これ、説明書には”銛”とかふざけた単語だけでかたづけられている武器なんだけどよ ・・・・なめんなって話だなぁ とりあえず今回は二人の鍛冶屋に頼んで、二種類のスピアーを用意した ”愛と勇気と希望”のスピアーと、”君が好きだと言った、こ”のスピアーだ

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ん、まず見た目一発でわかる違いがあるな そう、長さ まずこっちは私の背より低い、大体１，５ｍってところか 対してこっちは私よりも長い、こっちは～・・２，５ｍといったところかな どちらもスピアーであり・・スピアーでないともいえるんだ

クロカジー @RBssBO

短いほうがショートスピアー、長いほうがロングスピアー、まんまだな、ははは どちらも同じスピアーであり、違うスピアーだと言ったな、それは名前だけの話ではない、同じ武器であり使い方のまったく違う武器、それがこのスピアーだ

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さて、このスピアーっていうか槍 武器としてくくった時、これほど単純構造な武器は他にない、柄の先に穂先がついているだけだからな その歴史をさかのぼると・・我々人間がゴリラとお友達だった頃までさかのぼる事になる、ははは

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当時人間は、野生の動物を狩って、食料とする生活が主だった いかんせん我々がモンスターと戦う時もだけどよ、素手じゃ限界があるよな？ そうして狩猟生活の発展に伴い、生まれたのがこの槍、特にショートスピアのほうだ

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当時ショートスピアはまだ狩猟のための”道具”だった それが”武器”として明確になったのは・・人間同士の争いが始まり、軍隊が形成された頃である、と言っていいだろうな そうした戦争で、当時は盾をもって、ショートスピアでつつき合う戦いが主だった

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ショートスピアーの使いかただが・・こうして槍投げみたいに肩越しにかまえるんだ、丁度ナイトがペコペコにのってる時に相手を攻撃する時と一緒だ こうして敵を威嚇する、刺すぞ～おら刺すぞ～ そしてこのまま刺したり・・時にこうして投げるっ！ ・・・・ま、あれは見なかった事にするとして

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その後、今度は射程武器の発達、つまりは弓の隆盛により、ショートスピアーの時代は終わった・・かに見えた しかし、騎乗動物から降りた兵士達どうしがチャンバラを演じるには、弓に耐えられるおもーい鎧を着たまま扱える短くて軽くて、そして扱いが簡単なショートスピアーはまだまだ現役だった

クロカジー @RBssBO

まぁさっきやったように、こうして接近戦もこなせて、時に投擲にも用いられるショートスピアーは、古代の狩猟生活から、中世における歩兵どうしの白兵戦まで、広く用いられた武器と言えるな

クロカジー @RBssBO

ちなみになぁ、このショートスピアー、めっちゃ軽いんだよ 重さが大体これで・・１ｋｇくらいか 重量だけで言うと実感ないかもしれないがー、そうだなぁ 第二世代のソードが・・長さ８０ｃｍくらいで、１，５ｋｇくらいか そう、剣より軽いんだ 剣より軽く、剣より長い

クロカジー @RBssBO

実際まだまだ武術と言うか、白兵戦の技術が未熟だった頃は武器の長さ自体が相当な有利につながったと言えるからな となれば当然・・もっと長い槍ができる、それがロングスピアーだ ショートスピアーとロングスピアーでつつき合う時、この２本で比べても１ｍ近い射程の差になる

クロカジー @RBssBO

おそらく世界で最も生産され、使われた武器がこのロングスピアーだろう 構造が単純で生産が容易、扱いも比較的楽で徒歩、騎乗を問わないといった柔軟性、接近戦も遠距離戦もこなせる多様性、その万能さが非常に大きな利点だった

クロカジー @RBssBO

さて、ロングスピアーが誕生した経緯はさっきも言ったように・・ショートスピアー最強説が出た頃に、もっと長い槍を作れば勝てるんじゃね？という思想からだ その時代の考え方はこうだ・・先に突いたほうが勝つ、だから長いほうが有利 まぁ・・至極単純な考えなんだけどよぉ、間違ってはないっていう

クロカジー @RBssBO

これにより、ショートスピアーでつつき合う時代から、ロングスピアーで戦列を組む時代へとかわっていく 有名なファランクスと呼ばれる密集陣形だな アマツにも槍衾と言って似たような戦法がある、それほど有効な戦術と言う事だ

クロカジー @RBssBO

想像してみるといい、まず自分の武器は一本のショートソード、周りに味方もいるが、全員ショートソードとしよう 相手はずらっと横並びで、人と人との間が無いくらい接近している、そいつらが全員２ｍを超えるロングスピアーをこっちに向けて突きだして前進してくるんだ

クロカジー @RBssBO

これほどまでに武器の長さの有利不利を感じる状況もなかなかないだろう 市街戦における路地での戦闘ならともかく、野戦において武器の射程というのはおもいっきりストレートに反映されるものなんだな 剣より槍が強い、槍より弓が強い、弓よりも火器はもっと強い

クロカジー @RBssBO

とまぁ、そう言った事情から誕生したのがこのロングスピアーだ、ショートスピアーとは使い方が違うと最初にいったが～ まずロングスピアーはこうやって腰だめに構える ぐっと両手でしっかりにぎって、腰をおとし、相手にまっすぐ向ける そして・・突くんではなくこのまま襲いかかるっ！

クロカジー @RBssBO

・・・・な？私のような素人が使っても壁に突き刺さるこの威力、すばらしいだろう、ははは さて、さっき言ったが槍より弓が強い、そこで当然のように弓が隆盛を迎えるわけだ このころになると、スピアーは長い物と言う概念がうまれてきた

クロカジー @RBssBO

矢がふってくるなかで、短い槍どうしでつつき合いをしてるわけにはいかん～と言う事だな そのためロングスピアーが全盛期をむかえるわけだが～ その後様々な武器の発展により、ロングスピアーの時代も終わるわけだが～ 様々な武器の礎となったのは間違いないだろう

クロカジー @RBssBO

その後発展した様々な武器・・はまた今度とするかね～ 今日は最初に言った通りテーマはスピアーだからな まとめると、 １・スピアーは２種類ある ２・スピアーは実は軽い ３・スピアーは様々な武器の祖先 ってなところかな？