「筆箱忘れました」の対処法。忘れていない子の存在を、忘れていないか。

教師必読。
17
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「筆箱忘れました」と頻繁に言いにくる子で勉強ができる子に会ったことがない。一度もない。野球選手が「バット忘れました」と言っているようなもんだよ、と私は毎回言う。

2015-03-12 04:20:32
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

「筆箱忘れました」という子は、だいたい10回に3回くらい忘れる。注意したって変わらない。たぶん一生、変わらない。だから私はいちいち感情的にはならないし、小言も「バット」だけ。渋りつつも、すぐにすべて貸し出す。で、勉強させる。教師がまず変えるべきは学力。生活態度、ではない。

2015-03-12 04:23:43
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

それにしても不思議なのは、「消しゴム忘れました」という子がよくいること。鉛筆も赤鉛筆も定規もある、でも消しゴムがない。謎。なくしたのか、落としたのか、取られたのか、まあいろいろあるだろうけど。

2015-03-12 04:24:38
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

ついでに書くと、短い鉛筆を短いままで使っている子は、成績が若干劣る。長さを調整することのできるキャップを使うならいいが(踏んだら割れるプラスチックキャップでは意味がない)。

2015-03-12 04:26:09
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

手のひらの横幅より短い鉛筆は使うなとよく指導している。筆箱を見ると、たいてい、長いのがちゃんと入っている。なぜ最初からそれを使わないの。使いなさい。役目を果たさなくなった道具を使い続けることは、モノを大事にすること、ではない。単なる執着。役目を全うした道具は手放すべし。

2015-03-12 04:28:02
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

学校教師はよく忘れ物チェックシートみたいなのを作っているが、やめたほうがいい。特に、シールを貼ったりしているのは、ひどい。特定の子の忘れ物が増えていくだけ。変わらないものは変わらない。変えられる部分を変えてあげる。それが教師の仕事。

2015-03-12 04:32:54
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

それでもチェックが好きな教師は、忘れ物チェックシートなんてやめて今すぐ逆をやればいい。「忘れていない子チェックシート」。毎回まじめに一切の忘れ物もせず完璧に持ち物を揃えている子の名前をチェックし、褒め称えてあげれば良い。そのほうが、忘れ物を自主的に減らそうとする子も少しは増える。

2015-03-12 04:34:13
福嶋隆史@ふくしま国語塾 @FukushimaKokugo

少なくとも、金をとって授業をしている塾の教師は、子どもの忘れ物に対して小言を言うことによって失われていく「忘れ物をしていない子の学習時間」を秒単位で意識し、それでも小言を言うべきだと思うなら、忘れ物をしていない子に一言断ってから小言を言うべきである。でも言わずに貸し出すのが一番。

2015-03-12 04:41:00