「高橋みなみ」について

ＵＷの落日 @uw_susu

私は、元々は「アイドル」というものに余り興味がないので、AKBの「アイドルじゃない」部分に惹かれたのだと思う。それは「『アイドルというショウ』を背景のドキュメントと一緒に見せる」というコンセプトが生み出す、いささかプロレス的でスポ根的なドラマ性なのだ。その象徴が高橋みなみだった。

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今までのAKBの面白さとは、無名のアイドル達が、がむしゃらに成り上がり成功して行く瞬間だからこそ生まれたドラマの面白さで、ずっと続くものでは無かったんだね。スラムダンクのようなスポ根ドラマが目の前で現実に繰り広げられているのを見るスリリングさだった。そして成功したらそれは終わる。

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かつて秋元康は「高橋みなみを見ていると『不可能な夢かもしれないが、自分たちを信じて頑張る』というAKBの原点を思い出す」と語り、「ＡＫＢとは高橋みなみのことである」と言った。 その高橋みなみは、最近、「現在のAKB」と「自分」とが、少しずつ乖離して行くのを感じ、苦悩していた。

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ＡＫＢが面白くなり始めた頃「これって、ちばあきおの漫画『キャプテン』の世界だよなぁ！」と思った。 しかし、AKBの成功と共にその面白さは徐々に消えてゆき、高橋みなみの卒業と共に完全に消滅するのだろう。それは、まぁ仕方がない。 後は「課長島耕作」が好きな人達が楽しめば良いのだろう。

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フジテレビめちゃイケの「高橋みなみのスキャンダルによる卒業」ドッキリでは、どうしようもなくクダラナイ構成にもかかわらず、高橋みなみが終始、堂々とリアルに演じきったのに驚いたけれど、今になって見ると、高橋みなみにとっては半分以上現実だったからこそ、リアルだったんだね。

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田原総一朗も秋元康も、高橋みなみに「政治家」になる事を勧めているんだよね。それも判るけれど、私は本当の高橋みなみは、少し違う人なんじゃないかと思う。 どちらにしても自民党は勘弁して欲しいね。 nikkansports.com/entertainment/… @nikkansportscomさんから

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高橋みなみの第一印象は「この子はシンガーの佇まいをしている」というものでした。その時は、彼女が歌手志望である事も知らなければ、その歌声をちゃんと聴いた事もなかったのですが「この子はシンガーだ」と、瞬間的に思ったのです。私は彼女に対する、この根拠の無い第一印象を信じているのです。

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私が高橋みなみの第一印象から連想した「シンガー」の姿って、ジャニス・ジョプリンとか高橋真梨子みたいな「生活はダメダメだけれど歌の女神が宿っている」タイプの歌手だった。 ところが実際の高橋みなみは、20代前半のレヴェルを遥かに超越した統率力と演説能力を持った女の子だったのだけれど。

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「政治家になるべき」と言われるような「AKBの総監督」としての姿も、高橋みなみの一つの顔ではあるのだろうけれど、この人の本質はそれだけではないと思う。 彼女は、以前から「孤独を共にできる人」だと感じている。 少女の頃から、表情にどこか陰があるんだよね。

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高橋みなみがフッと見せる表情の陰りに「ジャニス・ジョプリン的なシンガー」の素質を感じるんだよね。 多分、この直感は間違っていないと思うんだけどなー。 pic.twitter.com/MbYgZLU2wS

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結局、私はAKB48のファンと言うより、遅れて来た「初期メンバー達とそのドラマ」のファンなんだろうね。 元プロレスファン等の、サブカル・ラインからAKBに入った人達は皆そうじゃないかな？ そんな連中には、高橋みなみが卒業した後のAKBを見続けるモチベーションが見出せていないのだ。

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つまり、AKBの起こしたムーヴメントには、私のように本質的にはアイドル・ファンじゃない人間をも巻き込む巨大なパワーがあったんだよね。そしてその時代は、高橋みなみの卒業と共に終わりを迎える予感がある。 でも、それは純粋なアイドル・ファンの人達から見たら「正常化」なのかもしれないね。

ＵＷの落日 @uw_susu

あの時の高橋みなみ① AKBのドキュメンタリー映画2作目show must go onは何度も観ているのだけれど、つい最近、気がついた事がある。それは、第3回総選挙の舞台裏で、高橋みなみが3位に躍進した柏木由紀に駆け寄ったシーンだ。その瞬間に、今まで聴き逃していた声があったのだ。

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あの時の高橋みなみ② 元々、あのシーンには少し違和感を感じていた。それは「高橋みなみが、誰よりも早く祝福したい筈の前田敦子より先に、（たぶん当時はそれほど親しくなかった）柏木由紀に駆け寄った」からだ。その時、高橋みなみが珍しくカメラを気にしたのも意外だった。その疑問が解けたのだ。

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あの時の高橋みなみ③ 3位に躍進した柏木由紀を祝福した高橋みなみが、カメラから外れた後に、実は彼女が「おめでとうだよ！おめでとう以外に無いだろうが！」と怒鳴っている声が小さく入っていたのだ。私は、この声に気がついた事で、なぜ高橋みなみは真っ先に柏木由紀の所に来たのか？を理解した。

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あの時の高橋みなみ④ 高橋みなみが「おめでとう以外に無いだろうが！」と怒鳴ったのは、柏木由紀の目の前で不満げな態度を見せたメンバーが居たからだろう。その雰囲気を感じてカメラを気にしていたのだ。彼女は最初から、その状況を予測していた。だからこそ真っ先に柏木由紀の所に駆け付けたのだ。

ＵＷの落日 @uw_susu

あの時の高橋みなみ⑤ 第3回の総選挙で、柏木由紀が神7と呼ばれていた牙城を崩し一挙に3位に入ったのは、やはりメンバー達にとってもショッキングな出来事で、不協和音が発生しかねなかった。それを察知した高橋みなみは「まず自分が率先して柏木由紀を祝福して見せる必要がある」と判断したのだ。

ＵＷの落日 @uw_susu

あの時の高橋みなみ⑥ 高橋みなみが柏木由紀に駆け寄ったのは、リーダーとしての責任感から来る行動だった。彼女は当時20歳。メンバー全員が極度の興奮状態にある総選挙の現場で、ここまで客観的に状況を把握し、私情を抑えてリーダーとしての行動を取れる20歳が居るだろうか？改めて、感服する。

ＵＷの落日 @uw_susu

今連続tweetした「カメラの外の高橋みなみの声」は、本格的AKBファンの人達にとっては、とっくに常識なのかもしれませんが、私は最近気が付いたのです。ポータブルDVDプレーヤーを買って、ドキュメンタリー２作目をヘッドホンを使って再生したら、今まで聞き取れなかった声が現れたのです。

ＵＷの落日 @uw_susu

私は不勉強で初めて知ったのだけれど、NHKの「いじめをノックアウト」における、高橋みなみさんの「いじり」に関する発言には考えさせられるね。「いじられキャラ」を演じることを必ずしも良しとしていなかった、という高橋さんの心情の告白は、日本の「笑い」そのものへの問いかけにもなっている。

ＵＷの落日 @uw_susu

「いじられるということは、人に笑われるということ。良くとれば、人を楽しませられるということ。ただ、どこか自分を殺さなきゃいけない」 「でもAKB48に入った当初は、“やらなきゃ”って思いました。“それをやらなきゃここにいられないかもしれない”って」 （高橋みなみ）

ＵＷの落日 @uw_susu

「最初は苦じゃなかったと思う。 みんなも、その子が目立ってて『お前、おいしいだろ』って、きっと思ってたんだと思うんですよね」 「弱いからいじるんです」「ホントはかっこ悪いんだよ。それって。ウケをとりたいなら、笑ってほしいなら、自分でがんばれ。人を使っちゃいけない」 （高橋みなみ）

ＵＷの落日 @uw_susu

「本当はだれもいじられたくないと思うんですよ。いじらないで面白いならそれがいちばんいいけど」 「私もしばらくは、耐えた時期があったんですよ。でも、耐えてるとやっぱりみんな『いいんだ』と思っちゃう。『“たかみな”は何をいじっても笑ってくれてるから大丈夫なんだ』って」 （高橋みなみ）

ＵＷの落日 @uw_susu

ＮＨＫ「いじめをノックアウト」から（高橋みなみのコメントのソースです） 「いじりが暴走する時」 nhk.or.jp/tokkatsu/ijime… 「そのいじり大丈夫？」 nhk.or.jp/tokkatsu/ijime… 「みなみの考え」 nhk.or.jp/tokkatsu/ijime…

ＵＷの落日 @uw_susu

笑いには本来、大衆が権威や権力に抵抗するための手段という側面があって、世界ではそれがスタンダードなのだけれど、日本の特にＴＶの笑いでは、それが封印されている。日本の笑いは権力と戦わない。その反動で、仲間内や弱い者に対する「いじりと言う名のイジメ」が横行しているんじゃないかと思う。