「作家」雑談 #narou

まとめました。
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おかざき登@居酒屋がーるカクヨムで公開中! @RaccoonBlack

かつて清掃の夜勤をやってたとき、たいていの新人は我々の仕事を見て「簡単そう」と思う。我々はそれを見ていて、翌日にニヤニヤしながら「じゃあ、やってみて」と言う。それで上手く出来る新人なんかいない。たかが清掃でも、プロの仕事というのは無駄が徹底的にそぎ落とされ、簡単そうに見える。

2015-03-18 00:33:28
おかざき登@居酒屋がーるカクヨムで公開中! @RaccoonBlack

案外、プロの仕事ってのはそういうモノなんじゃないかな、と思う。してみると、「ラノベなんか誰にでも書ける」と思う人が出てくるのも、我々がプロの仕事をしている証拠なのかもしれない。

2015-03-18 00:34:29
おかざき登@居酒屋がーるカクヨムで公開中! @RaccoonBlack

いや、実際、誰にでも書けるよ。もちろん、それを商品になるレベルにまでするには、相応の努力がいるけどね。書くだけなら誰にでも書ける。面白いかどうかは知らんけど。

2015-03-18 00:35:41
おかざき登@居酒屋がーるカクヨムで公開中! @RaccoonBlack

だから、職業に貴賤はないって本当だと思う。どんな職にでも技があり、コツがあり、簡単にできることではない。だからこそ、人件費はケチっちゃいけないと思うのよ。もちろん、働く側も本気でやらなきゃならんのだけれども。

2015-03-18 00:38:20
蝉川夏哉 @osaka_seventeen

まず10万字以上のお話を描くという事がハードルではあるけど、それさえ達成すれば何とかなると思う。

2015-03-18 02:25:19
蝉川夏哉 @osaka_seventeen

小説家になろうへの参入者があれほど多いのは「別に10万字書かなくても始められる」というのが大きいだろうな

2015-03-18 02:25:50
蝉川夏哉 @osaka_seventeen

ジャンルの隆盛にはクリエイターと受け手の継続的な流入が必要で、衰退はどちらかの流入が止まった時に始まる。小説家になろうは「これくらいならおれでも書ける」という新しいクリエイターの流入によって大きく下支えされていると思うので、みんなどんどん侮ってくれればいい。書いてくれればなお良い

2015-03-18 02:28:10
蝉川夏哉 @osaka_seventeen

どんどんクリエイターが流入して、どんどん読者も流入して、面白い物が作られればそれでいいじゃない。

2015-03-18 02:31:15
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

小説の新人賞がだいたい10万字から18万字ぐらい、400字詰め原稿用紙で250枚から450枚ぐらい。自分の仕事量だと、月に100枚ぐらいだから、250枚というのはハードルとしては非常に低いんだが、ここら辺もそれを商売とする人間とそう出ない人間の意識の差が出るんだろうなぁ。

2015-03-18 03:03:05
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

赤川次郎先生が年に22冊ぐらい書いていた記憶があるから、ほぼ月に2冊ペースか。ソレを考えると10万字で怯んでたら、お話にならないわな。これは漫画家でも同じ。で、素人投稿系のサイトを見ていると、週刊連載並みのペースで作品をアップしてる人がいる。ナマケモノのプロよりよほどスゴイ。

2015-03-18 03:13:58
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

では、その中で評判を取って本当のプロになれる人間がゾクゾクと出るかと言えば、やっぱり一握りなんだよなぁ。自分はむしろ、ああいう放し飼い系の方が、一般の雑誌より低いと思っている。編集が才能の片鱗を感じ、自分のノウハウを提示し、良い点を見出していく部分が弱いから。

2015-03-18 03:17:23
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

雑誌デビューする新人で、自分の力だけで才能を伸ばせていけるのは10人に一人で、たいがいの作家は編集とあーでもないこーでもないと、切磋琢磨しながら伸びていく者だから。人をたくさん集めて、読者投票で評判の良い人間だけ刈り取れば良い、というのは効率が良さそうで、実はそうでもない。

2015-03-18 03:21:13
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

ほっといても育つ作家は絶対数が限られているから。毎月150本も送られてくるWJの投稿作で、デビューできるのが年に10人で、その中で連載をもらえて10年後も生き残っているのは数人で、その中でさらにほっといても育つ作家は…と考えれば、放し飼い系だと月に3000本ぐらい投稿作が必要。

2015-03-18 03:27:45
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

だいたい、そういう作家はメジャー誌に投稿して、とっくに刈り取られているから、新興の放し飼い系のウェブ雑誌に流れてくる投稿者の質というモノを考えた方が良いだろうなぁ。漫画onWebのネーム大賞で見かけた人間がとても多い、って点だけでもね。数年中にウェブ漫画のバブルは終わるでしょ。

2015-03-18 03:33:50
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

編集時代、他の編集全員にそいつは絵も下手だし才能はないと言われた新人を、トータル100万部超えるヒットまで持っていったことがあるけれど、そのために連日数時間の打ち合わせを数ヶ月続けた訳で。才能ある作家が潤沢に投稿してこない環境では、そこにエネルギーを選択と集中させるしかない。

2015-03-18 03:40:20
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

一見ムダに思えるけれど、WJ投稿者の1万人に一人の「ほっとていても育つ作家」が来るのを、月に10本も投稿作がない雑誌で待っていても、確率論的に無理。昔担当したベテラン作家さんから伝授された、新人の才能を見分ける秘伝と、自分で試行錯誤して見つけたノウハウで選択と集中が、実は効率的。

2015-03-18 03:48:24
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

昨年、少人数でネームを叩くという講座をやってみたが、思ったより結果が出たので、今年もやってみようと思う。けれど、コレは半分が引導渡しで、半分が道楽。才能ないのでプロになるのは諦めて趣味で楽しみなさい…と引導を渡しつつ、可能性のある人間のネームを編集の視点で叩いて完成度を高める。

2015-03-18 03:54:30
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

実際、参加した人の中には大きな賞をもらってデビューした人もいたから、彼我のネーム力の差があからさまに見えちゃう。そこで自信をなくす人も出るけれど、差が解るのは重要。彼我の実力差が全く見えていない人の方が、致命的。傷つき悩み打ちのめされながらも、勇気を持って前進することが大事。

2015-03-18 03:59:55
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

中島敦の『山月記』が名作なのは、作者自身の作品作りの体験が投影されてるから。拙著でも『徒然草』の一節を引用したように、下手だダメだと笑われ叱られながらも怯まず切磋琢磨する人の方が、臆病な自尊心を抱えている人より伸びる。なので、ビジネスとしては赤字だけれど、道楽でやろうと想う。

2015-03-18 04:05:10
ちょこらーたはwファイザー+モデルナ @tyokorata

自分は「アニメ化してもらえるラノベ作家」(自分を嘲笑い)になりたかったけど、実のところ業界人になって承認欲求を満たしたいだけだと気がついた。 故に、シナリオ教室で、自分が書いた連作シナリオを評価されたり、論評されているだけでも愉しくて、また書く楽しみが味わえる事で喜んでる。

2015-03-18 02:59:34
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

「喜多野先生、ネームを見てください」という投稿者は多いけれど、基本的に「キミにはスゴイ才能が隠れている!」とか言って欲しい系がほとんど。なので、見て自分なりのアドバイスをしても、それを参考に手直ししたモノを再度持ってくる人間は少数派。では、持ってきた人間は? ほぼ結果を出してる。

2015-03-18 04:26:09
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

承認欲求で作家を目指してるタイプは、まず再考を持ってこない。なので、編集時代から投稿者には褒めて育てるはやっていない。いくら才能があっても、承認欲求で作品作りしてる人間は、プロになっても持続しないから。褒めるときは、引導を渡すとき。

2015-03-18 04:30:52
喜多野土竜【⋈】腰痛持ち💉💉 @mogura2001

将棋のプロを目指す人間が師匠から引導を渡されるときは、平手で差して師匠がわざと負けるそうな。その上で「こんなに強いなら、もう自分には教えることはない」と。立川談志家元も、破門するときは丁寧な言葉遣いで言い渡していたとか。「テメェ破門だッ!」より、そっちの方が絶望感が大きい。

2015-03-18 04:36:03