- ElementaryGard
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とりあえず一教科限定で。理科を小3から中3まで目を通してみた。これで理科好きの子は育たないよと思った。大事なことなので何度も言いました。
2015-03-25 19:39:37そうそう中三理科の教科書でイオンが登場します。唐突なんですよ。砂糖水は電気を通さないけれど食塩水は通すのはイオンに分かれるから、と。そんなの目に見えないのになんでわかるん?と生徒がツッコミ心を育んでしまう。
2015-03-25 20:49:17水に食塩や砂糖が溶けることは小4理科で登場。飽和量とか、溶けてもまた結晶として取り出せるとかの話も。小5で再登場。凝固点降下が登場。しかしながら「なんで透明になってしまうん?」「そもそも『とける』ってなんだべ?」という最も素朴な問いには答えないまま。
2015-03-25 20:54:23水分子に砂糖の分子が囲い込まれるから。砂糖の分子はきわめて小さいから、仮に日本列島いっぱいにスイカを敷き詰めても波にさらわれて太平洋いっぱいに散らばると宇宙ステーションから眺めてもスイカが見えなくなる。
2015-03-25 20:59:04食塩の場合、スイカがさらにパカッと二つに割れるイメージ。いえもっと厳密にいうと、小さいスイカが紐でペアで括られていたのが、波にさらわれて紐がほどけてばらばらになって太平洋に散らばる感じ。
2015-03-25 21:01:30とにかく小四と小五で習った「溶ける」が、何年も経って中三でやっとイオンの話題で再登場するんです。もはや伏線として機能していない。だいたい透明になってしまうのになぜイオンに分かれるとか断定できる?顕微鏡なら見えるわけ?
2015-03-25 21:04:36前にも述べたけど、理科の教科書には科学史の視点がない。イオンは19世紀後半に神童アレニウスが若干25歳でまとめたスーパー論文で提唱された。むろん見えないけれどこう考えれば謎の現象に説明がつく、と。
2015-03-25 21:06:25子どもの頃に読んだトランジスタの発明の本が面白いでだしでした。著者が大学生の頃、宇宙から飛来する宇宙線だか電子だかに反応して音が鳴る装置を学園祭で展示したら、熱心なおじいちゃんが「電子って見えるんですか。見えないのになんで電子があるってわかるんですか」と食い下がられたという話。
2015-03-25 22:25:03イオンなんてまさにそうだけど、目に見えないし触ることもできなくても、どこがどうなっているのか断定しようと奮闘するのが科学。
2015-03-25 22:27:06理科の教科書にはこのスピリッツがない。「砂糖水は電気を通さないけど食塩水は通すのは、食塩は水に溶けると⁺イオンと⁻イオンに分かれるからなんですよ」と言われても、「じゃあなんで砂糖はそのイオンに分かれないんですか。そもそもなぜ分かれる分かれないと断定できるんですか」と聞きたくなる。
2015-03-25 22:29:16