【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】
- karitoshi2011
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0【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】 webneo.org/archives/29841 第3章「福島、市民の声」からの紹介の2回目。1回目は②→ togetter.com/li/799587 紹介の最初①は→ togetter.com/li/799243
2015-03-26 09:13:08【Book / 自作を語る】ノンフィクション書籍
『福島 未来を切り拓く』 text 平井有太
http://webneo.org/archives/29841
【平井有太『福島―未来を切り拓く』①】
【平井有太『福島―未来を切り拓く』②】
1【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】 ジャーナリスト藍原寛子氏へのインタビュー「今まで肩書や名前(有名人)から入っていった福島の人たち、つまり「名もなき普通の人たちの言葉」にすごい重みが生まれた。「現職首長のドミノ」にみられるように専門家とか科学者、主張とか政治家の権威が」
2015-03-26 09:13:332【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「みるみる失墜して、一般の人たちが誰の言葉に耳を傾け、採用し、共感して生きていくか。そこで人々が取った行動が、私は究極の「生物多様性」だと思っています。つまり、「現代の人間が取った、生存に向けた生物多様性の一形態」。これはすごく、大事」
2015-03-26 09:13:543【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「人間は危機的状況、経験したことのないクライシスにぶつかると、もおすごい多様性を発揮するんだという事実。多様な「考え」、「行動様式」、「言葉」が出てきて、例えばその一つが「避難」です。自主非難する人、留まって動かない人。あるいは」
2015-03-26 09:14:094【平井有太「福島―未来を切り…③】「誰かが来るのを待つ人もいた。これはたぶん、人間を塊としてみると「多様であればあるほど、いずれかの行動をとった人は生き延びられる」。つまり、全員が同じ行動をしないことによって「人間という種」が生き延びるための本能的選択がされたのではないか、と」
2015-03-26 09:14:445【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「今回それが、福島で見られた」「だから、重要なのは「そのうちの一つの行動を『いけないこと』にしない」ころです。結果が分からない段階での選択、つかり、すべての避難の行動は人間が生き抜くための重要な判断、重要な選択だったんです。」
2015-03-26 09:15:086【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「この多様性を潰したり、否定してはいけないと思います。だから私は福島取材を通じ、その多様性を一つ一つ丁寧に見ていく。やっぱり大事なことは、大変な人たちの状況を丁寧に取材していくことなんですね」脱原発も一人ひとりの日常から見ていく。
2015-03-26 09:17:257【平井有太「福島―未来を切り拓く③】「今回の事故は、被ばく量も被害の実態も多様です。一人一人が違うからこそ、自分のことだけを語って押し付けるのはためらわれたり、相手を傷つけることを恐れたりする。そういうことが福島の人に起きていて、だから、「脱原発で東京みたいに燃え上がらない」」
2015-03-26 09:17:508【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】藍原「「脱原発で東京みたいに燃え上がらない」のは、その「お互いの違いを生活レベルで体験的に知っているから」じゃないかと」平井「今後に向け懸念している点は?」藍原「一つ生々しくいうと、政治家や権力者による「福島」という名前の悪用ですね」
2015-03-26 09:18:069【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「2013年の参院選、すべての党首の第一声は福島でした。沖縄でもいいのに、それはすごく日本的というか「みんなやってるから、ウチもやろうか」という。そういうことも含め、「被害の回復無しに、福島を利用しようとする人々」による、被害者の存在とか」
2015-03-26 09:18:3010【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「被害者の存在とか声を抜きにした政策と事業。「誰でもいいから被災者の人を連れてきて」みたいな語り方に、私は危惧を覚えています。未だにそれはありますし、これからも大なり小なりあるでしょう」「政策としても、「そこに予算をつぎ込もう」と」
2015-03-26 09:18:4711【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「政策としても、「そこに予算をつぎ込もう」と言う時、重要な理念、フィロソフィーがない。ただ単に「お金をどんどん投入しよう」と言うのは、実は開発主義でしかない。そこに住んでる人々の意見や希望、声にならない訴えや叫びみたいなものを」」
2015-03-26 09:19:0712【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「拾い集めることなくして、ただただ予算を投入していくというのは、福島の住民のためではなく、誰か別の人の利益を求めてのことでしょう」「また、悲しいことに住民の間にも、そういう予算をあてにする悪い癖…「抵抗するとバカを見る」みたいな」
2015-03-26 09:19:2213【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「微妙な空気感もあります。いまの福島の「外に目を向けないこと」に代表される「何となく抑圧されたような雰囲気」とかを打破していかないと、未来はないと思います」「だから、先進性とか、「新しいものをリスクをとってでも挑戦していく気概」
2015-03-26 09:19:3514【平井有太「福島―未来を切り拓く」③】「少なくとも新しいことをやろうとする人の足を引っ張らない。それらを実現させる一つの方法として、「多様性を認める」。「自分の中の多様性を実感する」。以上、平井有太氏による福島在住のフリージャーナリスト、藍原寛子氏へのインタビューから。
2015-03-26 09:19:57