赤軍の火薬式火炎放射器と火炎放射戦車と

火炎放射器というと高圧ガスボンベやポンプを使う方式がよく知られていますが、火薬を用いて放射するタイプもちらほら……とか
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火薬式の重火炎放射器

てすら @Teslamk2t

ドイツ軍が41年冬にモスクワ前面で鹵獲したソ連のFOG-1をパクったAbwehrflammenwerfer 42。ドイツ軍内ではStationärer Flammenwerfer (固定式火炎放射器)などと呼ばれていた。 pic.twitter.com/SeUEzCqE9k

2015-03-16 22:39:20
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

赤軍のFOG-1と2(フガス火炎放射器)は名前のとおり火薬作動の単発式火炎放射器で、ドイツのと同じく本来は防御用なんだけど、なんか「攻撃時には特別な台車やソリを用いた」とかいう話が出てきて白目。そうか、コレを攻撃に持ち出すか…… pic.twitter.com/pRD7dxkv4c

2015-03-16 22:54:53
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

そもそもFOG-2の開発経緯が「敵砲火の下を移動させやすくするために長さを短縮した」とかで。FOG-1の時点ではそうでもなかったのが、FOG-2になって攻撃的性格を強めたようです。尤も、短くなってもまだ装填状態で52kgもあるんですが

2015-03-16 22:58:35
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

FOG-2火炎放射器は一見防御専用っぽいけど、実際用途的には戦後のTPO-50だのの歩兵用重火炎放射器と同様って事かしら。例の知る人は知る(知らない人は知らない)中国の謎改造T-34-85がくっつけてるアレがTPO-50(のコピー) pic.twitter.com/KIRxsX3XqF

2015-03-16 23:05:30
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

ソ連はなぜか重火炎放射器としては火薬式火炎放射器を好んでいて、TO-34やKV-8が積んだATO-41、ATO-42だのの車載火炎放射器も火薬式だった。火薬カートリッジを用いて焼夷剤を放射するので連続放射はできず、"再装填時間"もかかるけど、でも射程は圧縮空気式より長くしやすい

2015-03-16 23:09:49

火薬式の軽火炎放射器

えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

50年代ソ連には車輪つきで重機関銃めいて牽く火薬式の歩兵用重火炎放射器TPO-50なんてのがあったけど、他に火薬式なのに背負い型な「歩兵用軽火炎放射器50(LPO-50)」なんてのもあったのね。火薬式なのでエアタンクが無い pic.twitter.com/8lgnqlovlR

2015-03-25 13:55:25
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

LPO-50火炎放射器のタンク。見ての通り燃料タンクが3つで、エアタンクは無い。それぞれのタンクには電気発火式の装薬がついてて、このガス圧で焼夷剤を放出するわけ。つまり放射可能な回数は3回。「一発」あたり1.5〜2秒持続する pic.twitter.com/Tq8TZh19wT

2015-03-25 13:59:14
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

LPO-50は他の携行火炎放射器に比べて放射可能な回数が少ないけど、火薬式なので射程は長く、70mにも達する。その特性を活かすためか、この手の武器としては珍しいことに二脚と簡単な照準器がついてる pic.twitter.com/52rnP1MVFV

2015-03-25 14:02:21
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

LPO-50の銃口(?)。火炎放射器は着火の確実性とか何やらの都合で色々な点火方式のものがあるけど、こいつは点火にも電気発火の装薬を使う。タンクが3つなので着火装薬も3つ。火薬式は確実性が高いためか、着火失敗はしない想定っぽい pic.twitter.com/og4Isql0BM

2015-03-25 14:09:01
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えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

火薬式の採用によって長射程を得たLPO-50火炎放射器だけど、高圧に耐える燃料タンクは結局必要なので、重量は他の火炎放射器と同等の25kgくらいにはなってしまう。そのへんが嫌われてか、しばしの空白の後、ソ連の歩兵用火炎放射器はロケット弾式に移る……という事でいいのかな

2015-03-25 14:16:28
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

しかし、ソ連以外では火薬式火炎放射器の採用例があんまり無い気がするんですが、どうしてなんでしょうね。長射程がメリットだとして、ではどんなデメリットがあると思われてたんだろう?

2015-03-25 14:39:59
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

火薬式火炎放射器は連続放射はできないけれど、2秒以上の連続放射って火炎放射器の使い方としてよくあるものなのかしら。火炎放射器の典型的な使い方がよくわからないので、どうもフワフワしてる

2015-03-25 14:42:04
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

おれは火炎放射器が要るか要らないかの話をしているんじゃない。火炎放射器がある前提の話をしているんだ……!

2015-03-25 14:50:59
kyu190a4(サブキュッチャン) @kyu190a4

@FHSWman (ヽ´゜ω゜)弾幕に相当するのが噴射し続ける火炎放射なので、なんかこう、MGの働きが期待されてるカテゴリにボルトアクションライフル放り込んだようなミスマッチ感有ったんじゃないでしょうかね火薬式火炎放射器

2015-03-25 14:53:53
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

@kyu190a4 そもそも火炎放射器って弾幕に相当する役割を期待されてるものなんでしょうか? ゲーム的イメージだとそうですが、実際に薙ぎ払うように使ったりするもんなのか、どうもよくわからないのです

2015-03-25 14:56:03
kyu190a4(サブキュッチャン) @kyu190a4

@FHSWman (ヽ´゜ω゜)少なくとも米軍の運用法だと連続噴射し続ける事は結構ありそうなんですが、ソ連がどういう要請の元作ったのかわからんことにはどうにも・・・。イギリスやドイツでも塹壕や洞窟・要塞の亀裂に向けて噴射するような運用ですよね多分・・・

2015-03-25 14:58:50
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

@kyu190a4 米軍の火炎放射器運用法も、「なんか洞窟とかにぶわーっとやってそう」くらいのイメージしか私には無いもので……。実際にどう照準して一目標にどれくらい放射していたものだったのか、サッパリなのです

2015-03-25 15:05:17
kyu190a4(サブキュッチャン) @kyu190a4

@FHSWman (ヽ´゜ω゜)映像見る限り閉所に噴射してるのが多いんですが、状況的に適任だから使われただけという可能性もあるんですよねー・・・。個人的に火炎放射器使う側にも良い物じゃない感があってあんまり詳しくないですね・・・WW1ならともかくWW2ではもう自殺行為的な感が

2015-03-25 15:08:11
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

そう、書いてて気づいたけども、私には火炎放射器の運用法がよくわかっていないようです。「なんか洞窟とかにぶわーっとやってそう」くらいのイメージしかなくて、実際にどういう状況で、何に対して、どれくらいの距離から、どれくらい放射したとか、そのへんがまったくフワフワしてる

2015-03-25 15:09:27
kyu190a4(サブキュッチャン) @kyu190a4

(ヽ´゜ω゜)火炎放射器、正規軍相手の戦いに持ちだしたらバグパイプ吹きの方がよっぽどマシなんじゃないかってぐらいのイメージである(

2015-03-25 15:11:39
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

@kyu190a4 なんかそれも、映画で火達磨になる火炎放射兵のイメージに毒され過ぎな感もありますけどもね。実際のところ、戦争後半・戦後になっても新規開発したくなる程度には旨味のある装備ではあったようですし

2015-03-25 15:16:12
kyu190a4(サブキュッチャン) @kyu190a4

@FHSWman (ヽ´゜ω゜)実際どうだったのかってのが思えば全然わからん分野ですねこいつは・・・。LAノワールでは相当ひどいポジションみたいに言われてましたが、いくらなんでも嘘だろうというぐらいのいいようだったんで微妙です。

2015-03-25 15:21:46
えすだぶ@C103日曜東3"サ"-58a @FHSWman

火炎放射兵と見るや必ず火達磨にする映画にはもうウンザリではないか? いいかげん松明扱いはもう十分なのではないだろうか?

2015-03-25 15:20:10