世界の見方の転換 3 世界の一元化と天文学の改革

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It happens sometimes @ElementaryGard

『手塚治虫 知られざる天才の苦悩』(手塚眞、2009年)のp102から引用。

2015-03-29 23:36:11
It happens sometimes @ElementaryGard

>父のこういうアニメの作り方に対してはいまだに議論があります。「これで日本のアニメが盛んになった」という賞賛の声と、「これで日本のアニメが大量生産の粗悪品になった」という批判の声です。

2015-03-29 23:37:33
It happens sometimes @ElementaryGard

>確かに父ほどの才能の持ち主が、うまく省略してアニメを作れば、条件が悪くてもなんとか観られるものになります。しかし、それほど才能のない人が省略すればそれは手抜きになります。

2015-03-29 23:38:39
It happens sometimes @ElementaryGard

>もうひとつは、予算が少ないなかで無理して制作したために起こった弊害への非難があります。父はマンガで稼いでいるから経済的には問題がなかったにしても、待った位のスタッフや声優は苦労のわりに報酬が少ないということです。そういう状態が後々まで続いたのは最初に無理をした父に

2015-03-29 23:40:36

待った位⇒末端

It happens sometimes @ElementaryGard

>原因があるという見方です。

2015-03-29 23:40:56
It happens sometimes @ElementaryGard

>しかし、この非難は当たっていないと思います。テレビ界は『鉄腕アトム』の成功を見届けると、雨後の筍のように続々とテレビアニメを制作放映します。絶対数の少なかったアニメ関係者は引っ張りだことなり、人件費が急騰します。

2015-03-29 23:42:41
It happens sometimes @ElementaryGard

>ギャランティーの問題が生じているとすれば、テレビアニメブームの沈静化後ではないでしょうか。

2015-03-29 23:43:28
It happens sometimes @ElementaryGard

>マンガに関しては、手塚治虫が自分の才能を開花され、表現のスタイルも作ったとぼくははっきりいえますが、アニメのスタイルに関してはそうともいえません。しかし、日本で最初にテレビアニメ『鉄腕アトム』を作ったというのは、父のいろいろな挑戦のなかで最大のものだったと断言できます。

2015-03-29 23:45:16
It happens sometimes @ElementaryGard

>他に誰もやっていなかったのですから。

2015-03-29 23:45:34
It happens sometimes @ElementaryGard

平成元年にパパが亡くなったときに宮崎駿が浴びせた世にも食えない追悼文に言い返している息子。

2015-03-29 23:48:03

こういう追悼文です。1989年。平成元年。昭和天皇崩御の一か月後。

It happens sometimes @ElementaryGard

>昭和三十八年に彼は、一本五十万円という安価で日本初のテレビアニメ「鉄腕アトム」を始めました。その前例のおかげで、以来アニメの製作費が常に低いという弊害が生まれました。

2015-03-29 23:49:57
It happens sometimes @ElementaryGard

>それ自体は不幸なはじまりではあったけれど、日本が経済成長を遂げていく過程でテレビアニメーションはいつか始まる運命にあったと思います。引き金を引いたのが、たまたま手塚さんだっただけで。

2015-03-29 23:50:18
It happens sometimes @ElementaryGard

>ただ、あのとき彼がやらなければあと二,三年は遅れたかもしれない。そしたら、ぼくはもう少し腰を据えて昔のやり方の長編アニメーションの現場でやることができたと思うんです。

2015-03-29 23:50:32
It happens sometimes @ElementaryGard

>それも、今ではどうでもいいことですけど。

2015-03-29 23:50:52
It happens sometimes @ElementaryGard

>アニメーションに関してはこれだけはぼくが言う権利と幾ばくかの義務があると思うので言いますがこれまで手塚さんが喋ってきたことというのは、みんな間違いです。

2015-03-29 23:51:49
It happens sometimes @ElementaryGard

>なぜ、そういう不幸なことがおこったかと言えば、手塚さんの初期のまんがをみればわかるように、彼の出発がディズニーだったからだと思います。日本には彼の教師となる人はいなかった。初期のものなどほとんど全くの模写なんです。そこに彼は独自のストーリー性を持ち込んだ。

2015-03-29 23:52:19
It happens sometimes @ElementaryGard

>持ち込んだけれど、世界そのものはディズニーにものすごく影響されたまま作られ続けた。結局、おじいさんを超えることはできないという劣等感が彼の中にずっと残っていたんだと思います。

2015-03-29 23:52:41
It happens sometimes @ElementaryGard

>だから、「ファンタジア」を超えなきゃいけないとか「ピノキオ」を超えなきゃいけないとか、そういう強迫観念からずっと逃れられなかったとしか思えない-ぼくなりに解釈すれば。

2015-03-29 23:52:50
It happens sometimes @ElementaryGard

>興味としてみればわかるんです。お金持ちが趣味でやったんだと思えば・・・・。

2015-03-29 23:53:08
It happens sometimes @ElementaryGard

>亡くなったと聞いて、天皇崩御のときより”昭和”という時代が終わったんだと感じました。

2015-03-29 23:53:37
It happens sometimes @ElementaryGard

手塚ジュニアによるエンペラー宮崎への反論が、これをたたき台にしているのは間違いありません。d.hatena.ne.jp/tsugata/200805… まんまですからねロジックが。

2015-03-29 23:57:05
It happens sometimes @ElementaryGard

宮崎の手塚評価は、ちょうどコペルニクスの天文モデルにあたります。 pic.twitter.com/LII8LwP73x

2015-03-30 00:00:38
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It happens sometimes @ElementaryGard

実はコペル氏の天文モデルはこんなにきれいなものではなく、離心円を使っています。詳細は省略。観測値とモデルに不整合が生じる点では天動説と大差がなかった。それで離心円モデルを使ってつじつま合わせを図った…らしい。

2015-03-30 00:03:45