「提督って何か怖くない?」

提督は目つきが悪い。
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Any / エニー @Any512

「提督って何か怖くない?」 「そうだよねー何か目つきがやばい」 「絶対人殺してるよあれは」 「知ってる?提督っていつも拳銃携帯してるんだよ」 「マジ?そういえば秘書艦の子が銃の掃除してる提督見たって言ってた」 「命令守らなかったら撃たれるのかな」 「小破くらいはするんじゃない?」

2015-03-30 00:38:16
Any / エニー @Any512

「・・・駆逐艦の間でこのような噂が広まっていますが、提督」 「ふー・・・ガキか!撃つわけないだろ」 「私も提督の目つきには問題があると思います」 「生まれつきだ!これは!」 「拳銃は?」 「ああこれは・・・護身用だよ」 「・・・嘘ですよね?」 「・・・」

2015-03-30 00:42:52
Any / エニー @Any512

「例え相手にならなくても、戦わなくても良い理由にはならん」 「・・・そんなことにはさせません」 「いつもそう祈ってるよ」 「私達は強くなりました。資材の備蓄も、軍艦の数も再建前とは比べ物にならないくらいです!」 「そうだな・・・」 「信じてくれないんですか?」

2015-03-30 00:48:40
Any / エニー @Any512

「・・・不安なのかもしれない。これは私の弱さだよ」 「・・・」 「あの時私は生き残ったが、旧鎮守府と共に多くの艦むすが殉職した。駆逐艦も戦艦も、ほとんどだ」 「・・・」 「君は再建の為に派遣されてきたんだったね」 「・・・ 「今でも裏手に墓参りに行くとたまらない気持ちになるんだ」

2015-03-30 00:53:04
Any / エニー @Any512

「そう、私は君達に慕われたり、普通に話したりする資格などないんだ」 「・・・そんなことありません」 「この目つきの悪さはおあつらえ向きだよ。君だってここに着たばかりの時、地獄の淵を除いたはずだ。君たちを死の淵に送り出しているのは、」 「違います!」 「私だよ」 「違います・・・」

2015-03-30 00:57:14
Any / エニー @Any512

「その時皆死んじゃったんだって」 「皆?」 「違うよ。提督と×××さんは再建前からの古株らしいよ」 「えーほんとかなあ。この辺一帯焼け野原だったらしいよ、建物も全部」 「裏手にお墓が沢山あるよね」 「あれは数え切れないよね」 「あ、×××さーん!」 「あー?なんだあ、ぞろぞろと」

2015-03-30 01:01:00
Any / エニー @Any512

「失礼しまーす。・・・提督寝てる?」 「はい、今は少しお休み中ですね。」 「△△△さん、×××さんからきいたんだけど・・・-」 「・・・ーあー寝てたか。肩いてー」 「おはようございます。」 「ああおはよう。って言っても夕方か」 「ん?なんだこれ」 「これ、駆逐艦達からです」

2015-03-30 01:07:26
Any / エニー @Any512

「提督は甘い物が好きだったらしいから、これで大丈夫ね」 「賄賂ってやつよ」 「なにそれおいしいの」 「おいしいらしいよ」 「提督、ずっと甘いものとか色々控えるようになっちゃったらしいから、これで私達の待遇はぐーんとアップ間違いなし!」 「そうかなあ」 「そうだよ」 「だといいね」

2015-03-30 01:09:58
Any / エニー @Any512

「ぶはははは!!」 「提督、汚いです」 「いやいや君、見ろよこの形!あいつらマジおこちゃまだなー」 「味はおいしいですよ」 「そうだなー・・・あーなんかおかし過ぎて泣けてきたわ」 「・・・お茶入れてきますね」 「・・・」 「どうぞ」 「すまん」 「×××さんにきいたらしいですよ」

2015-03-30 01:14:51
Any / エニー @Any512

「あいつか・・・くっそ余計なことを」 「甘いもの好きだったんですね」 「ああ・・・」 「前はこんな風に艦娘の手作りのものよく貰ってたらしいじゃないですか」 「そうだな・・・」 「私達では、駄目ですか?」 「・・・君は、もう私は許されてもいいと思うかね」 「それは、」

2015-03-30 01:17:49
Any / エニー @Any512

「あなた自身が決める事です。」 「君は厳しいな」 「ええ、だから安心してください」 「そうか」 「そうです」 「・・・今日はもう休むことにするよ」 「珍しいですね」 「これからは珍しくなくなる」 「そうですか」 「ああ」 「おやすみなさい」 「おやすみ」 「良い夢を」

2015-03-30 01:19:55