『イラストレーター・中村佑介氏のＱ＆Ａ⑳』“絵でご飯を食べたいです！”編(2015.03.30)

ありがとう @sekaigahareru

@kazekissa02 初めまして。ご多忙のところ恐縮ですがどうか私の絵を見てアドバイスをください。私は現在うつ病（障碍の疑いあり検査中）のニート2１歳です。色々あり働き口がなくいよいよ駄目かと思ったところ、昔好きだったイラストでなんとかお金を稼げないかと、質問いたしました（続

ありがとう @sekaigahareru

@kazekissa02 皆さんのように、夢や野望というきれいなことではなく、生活のお金のため職業訓練的な質問となってしまうことをお許しください。 今回描いた絵はクロワッサン、エココロという自然派の強い女性が買うような女性雑誌のイラストを想定したものです(続く

ありがとう @sekaigahareru

@kazekissa02 これから、ネットを経由で営業をし、絵でお金を頂き生活していきたいと考えております。絵のアドバイスのみならず、「考え方が根本から間違っている。こうした方がいい」という指摘もよろしかったらご教授ください。 【画材：24色色鉛筆、コピー用紙】

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@kazekissa02 イラストの方を送ります。よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/vnh9I8qkdG

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ありがとう @sekaigahareru

@kazekissa02 お目に止めていただきありがとうございます。雑誌のほうは定期購読することはなく、ジャケット買いすることが多いです。お気に入りの一冊をずっと読んでいるような読み方をしています。クロワッサンは2014年8月号、エココロは2011年9月号を何度も見ています。（続

ありがとう @sekaigahareru

@kazekissa02 知識欲という部分では雑誌はあまり買うことなく、All Aboutなどの情報サイトですませてしまいます。媒体にとらわれず強い女性が描かれているものが好きです。ベニシアさんの「猫のしっぽ カエルの手」絵画で言えばミレーの「落穂拾い」アニメ「キルラキル」（続く

ありがとう @sekaigahareru

@kazekissa02 この写真が私がジャケット買いしたものです。クロワッサンは表紙の雰囲気と中のおばあさんの笑顔で購入を決めました。エココロは誰かは知らない女の人の瞳の強さとスタイルにひかれ購入いたしました。 pic.twitter.com/PWZTPRRbQ9

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中村佑介のイラスト教室 @kazekissa02

【よはるQ&A①】本日２つ目のQは、「【ecocolo（エスプレ刊）】や【クロワッサン（マガジンハウス刊）】など、自然志向の強い雑誌の挿絵の仕事をして生活してゆきたい」というよはるさん。 pic.twitter.com/EvLAEe1Mdg

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【よはるQ&A②】それらの雑誌を想定してよはるさんが描かれた絵がコチラの２点になります。 pic.twitter.com/oCU9TOtILI

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【よはるQ&A③】今回は絵の話の前に、まずは仕事に臨む"姿勢"の話から。よはるさんはエココロとクロワッサンに載りたいが、「それぞれ１冊ずつしか買ったことがない。情報はネットで済ます」、そして表紙の女性を「誰かは知らない」と言います。 pic.twitter.com/K3V2c1OVhN

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【よはるQ&A④】絵の話は抜きに、考えてみて下さい。自分が社長をしていて、新入社員の面接で「１度ビルの前を通り過ぎただけで、一体どんな会社かはよく知らないが、とにかく入社させてほしい」という方が来たら、どう思うでしょう。

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【よはるQ&A⑤】その方の能力は抜きにして、とりあえず「失礼な人だな」とは思いますよね。僕なら入社させません。なぜなら、どんなに正直な状況の告白だとしても、堂々とそう言ってしまえる方は、他社（取引先）に対しても失礼を働く恐れがあるからです。

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【よはるQ&A⑥】だからと言って「上手くウソをつきなさい」と言っている訳でもありません。その会社に入りたいのだったら、最低限手に入る情報やものは、可能な限り集め、敬意を表す必要があると考えます。今回の場合だったら、ネットで無料で済ますのではなく、もっと雑誌を買って読んで下さい。

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【よはるQ&A⑦】それは相手への敬意だけでなく、その雑誌への理解度にも繋がります。カット（挿絵）とは、その雑誌のコンセプトや文字情報、つまり"ことば"を”ビジュアル（絵）”として表現するものなので、非常に難しい作業で、時に編集者以上に、雑誌に対しを理解を深める必要があるからです。

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【よはるQ&A⑧】「カット（挿絵）」の仕事は、その見た目の軽快なタッチとは裏腹に、そのように実に難しいお仕事です。しかしだからこそ、お金を頂けるのです。【軽快なタッチ＝軽い仕事】と思っていたら、痛い目に逢いますので、まずはその点を踏まえて目指して下さい。

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【よはるQ&A⑨】「痛い目」とは何か。それは「怒られる」ではありません。絵を持ち込みをした時に笑顔で「また連絡しますね」と言って、何の音沙汰もないという目です。大人になると（社会に出ると）誰も何も言ってくれないのです。それが仕事の厳しさです。

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【よはるQ&A⑩】ただ、ここは仕事の場ではなく、教育を目的とした教室なので、よはるさんが「では、どうしたらecocoloやクロワッサンに掲載されるような挿絵画家になれるか」を考え、伝えたいと思います。