ノー・リグレット・イン・ヒズ・ライフ(仮題)　＃１

金蝙蝠 @kinnkoumori1

◆◆◆◆◆男性器◆◆◆◆◆

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これより投下するのは今出ているお題と実際関係ないニンジャスレイヤーの二次創作です。TL汚しが気になった場合は容赦なくフォロー関係をスレイするように。 まだ序章しか書けていないが投げちまえば続きも書けよう

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……「イヤーッ！」「アバーッ！」　1

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薄暗い倉庫に断末魔が響いた。腹を貫かれたニンジャ、ロックピッカーは ゴボ、と血を吐きながら相手を見る。「アバッ……掃除屋如きが……」震えながらの 呪詛も、流れ出る血と共に力を失っていく。　2

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「そうだ、掃除屋如きだ。ロックピッカー＝サン」幾分自嘲のこもった声で返すのはくたびれたサラリマンスーツめいた装束のニンジャだ。「始末屋に殺される程度のサンシタだ、お前は」痙攣するロックピッカーの腹に刺さっていた手刀を引き抜き、蹴り飛ばす。　3

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「……サヨナラ！」爆発四散。知らなければ気づかぬ程度の跡をコンクリートの床に残し、ロックピッカーはマッポーの世から消えた。「なんとかなる物だな」スーツのニンジャがソウカイエンブレムが刻まれたネクタイを締め直していると、倉庫の奥から呻き声が聞こえた。　4

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「ドーモ。メトダ＝サン」ツカツカと近づき、声の主の前で立ち止まる。「俺が来た理由は分かるか？」メトダと呼ばれた肥満体の男は動揺したままだ。「馬鹿な、奴には大金を積んでいたんだぞ！」スーツのニンジャはスリケンを投げた。メトダの脚に突き刺さる。「アイエエエ！」　5

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「これで話が出来るな？」「アバッ、ナンデ、バレ」荒い息をつきながらメトダが返す「そうとも。お前たちのビジネスの、な」「大したことのない横流し程度で」「イヤーッ！」「アバーッ！」容赦なく膝を踏み抜くスーツのニンジャ！「それだけではあるまい」　6

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「その裏でザイバツとの繋がりも作っていただろう」実のところロックピッカーは身元ははっきりしない。恐らくはスーツのニンジャの推測通りの素性であろう。メトダの頬が引きつる。「図星か。この計画、どこから漏れたと思う？」「し……知らん！漏れるはずがない！」　7

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「イヤーッ！」「アバーッ！」容赦なくもう片方の膝を踏み抜くニンジャ！「ジャーナリストよ。お前さんの情婦から聞いたそうだぞ。着服、背信、更には杜撰な隠蔽」メトダの顔が更に青くなる。「俺自身は気の長いほうだが流石に、な」ニンジャはため息とともにメトダを見下ろした。　8

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「に、二千万だ！頼む！見逃してくれ！」「ほう？」「さ、三千万！」「ふむ……」交渉が成立しそうな雰囲気に、メトダの顔にやや血の気が戻る。　9

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「メトダ＝サン」「ハイ」「小金欲しさにラオモト＝サンを裏切れと？」「エッ……」「そりゃ御免こうむる」「待ってください！足りないならいくらでも」「イヤーッ！」「アバーッ！」メトダの首を容赦なくニンジャの回し蹴りが刈り取った！吹き飛んだ生首が倉庫のゴミ箱にイン！ポイント倍点！　10

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スーツのニンジャは一仕事を終え、懐からタバコを取り出し一服する。それからIRC端末を取り出し、部下のハッカーに連絡をする。「タカハラ＝サン。終わったか？」「ええ、ボス。裏帳簿の確保、できました」「よし。証拠の隠滅が終わったらハマダ＝サンと合流。撤収しろ」「イエス、ボス」　11

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彼はソウカイヤの掃除屋だ。主に組織内の粛清を任務としている。彼自身はシックスゲイツの六人に数えられるほどのワザマエではなかったが、今回の相手は上に協力を仰ぐほどではなかった。組織への反逆、あるいは背信を調査し……、手に負える相手ならば己自身と、部下を伴って任務を行う。　13

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メトダとロックピッカーの処分は一任されていた。彼らが担当していた盗品市場自体も今のソウカイヤの規模からすれば取るに足らぬ利益しか生まぬ。後は傘下のヤクザクランにでも任せればよい。部下達の撤収を確認した彼はその足でトコロザワ・ピラーに向かう。　14

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彼に下された次の任務は、IRCも届かぬ中国地方の奥地、ヨロシサン製薬の研究所の調査であった。長期にわたることが予想される任務ゆえ、単独行となった。彼は部下達に万一の際はセーフハウスにこもるように指示を出し、独り中国地方へ向かう。　15

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……ネオサイタマの死神がソウカイヤを打倒したことを知ったのは、その2か月後だった。　16

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ノー・リグレット・イン・ヒズ・ライフ(仮題)　＃１　終わり