「母性」という幻想

さっこ＠眠れる森の人妻 @sakko_o

「魔法使いの娘」って漫画読んでた。主人公の育ての父親は最強の陰陽師。しかし人としての心を育てる機会がなかった。まるで幼子に銃を持たせているようなものだ。

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今の母親も似たようなものだと思うんだよね。

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「母性」は子供を産めば備わるものだと思ってる人がいるようだけど、それは違う。

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時々、動物園の話題で我が子を育てられない動物の話がでるじゃないですか。自然で育った動物は群れで子供と接する方法を学習する。だから育児ができるんだと思う。

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人間も一緒だと思うんだよね。

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昔は二世帯三世帯同居だったり子だくさんだったり近所の子の子守りを任されたり。そういう経験を通して自然に育児のノウハウを学んでたんだと思う。

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でも今は核家族化が進み、一人っ子が増えて親戚が少なくなり、ご近所の繋がりも希薄になった。育児のノウハウを学ぶ場がないのだ。

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それなのに「母性」が子供を産むことで備わると思ってる人々は、ありもしない母親の母性に寄りかかる。

さっこ＠眠れる森の人妻 @sakko_o

「母性」は子供を産むことで備わるんじゃない。学習することで備わるものだ、というのが私の持論。

さっこ＠眠れる森の人妻 @sakko_o

正直に言うと、心の底から我が子が可愛いと思えるようになったのは四男が生まれてからだ。3人の我が子を育てることによって「母性」を学習したからなんだろう。

さっこ＠眠れる森の人妻 @sakko_o

しかしそれまでは本当に無我夢中で、子供を可愛いと思う余裕がなかった。それでもなんとか育てられたのは夫が育児のノウハウを蓄積してる人だったから。

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夫は10代の頃から甥姪の面倒を見てきた。おむつ替えたり、ミルクを飲ませたり、お風呂に入ったり、遊び相手をしたり。

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核家族で育って子供と接する機会が全くなかった私と異なり、学習する機会があった。だから私が何も言わなくてもサポートができる人。

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長男の夜泣きがひどくて寝不足の私の代わりに夜通し長男と付き合ってくれたり、断乳の際は私を別室で寝かせてくれ、おっぱいを求めて泣き叫ぶ長男の寝かしつけをしてくれた。

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夫が私をさらっとサポートしてくれる人でなかったら、長男を産んだ時点で音をあげてたろうし、我が子を可愛いと思うことはなかったかもしれない。私は元々子供が苦手だったから。

さっこ＠眠れる森の人妻 @sakko_o

だから世の夫達に言いたい。「母性」に縋るなと。「母性」を信じるなと。ちゃんと妻を見てあげなさいと。

さっこ＠眠れる森の人妻 @sakko_o

子を持つ男性、妊娠中の妻がいる男性は新井素子の「おしまいの日」を読むといいよ。この小説で描写されてる主人公の狂気は、どの女性にも起こりうること。

さっこ＠眠れる森の人妻 @sakko_o

妻が諦めてしまう前に、妻に、子に、目を向けてくださいな。