那須野が原のオオタカの繁殖成功率低下は福島第一原発事故の影響か?:論文に提示されていた1992-2013年の年ごとの変化を通しで追跡してみた
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(↑2本あるグラフの下の方、すなわち巣立ち/抱卵 x 100が繁殖成功率です。2011年には75%ありましたが、2012年には55%、2013年には50%と減少しています。上海さんの上から2枚目のグラフを見ると、2012年と2013年の営巣数/観察数の値は2011年よりむしろ大きくなっており、抱卵数/観察数の値もまあ横ばいと言っていいことがわかりますから、この2年間の巣立ちが大きく減少しているのは孵化数の減少によるものと言えます)
2011年以来、悪化してるのは数字上は確かみたい。一応可能性としては、先に書いた山側ほど環境悪化したという可能性があります。下草刈りなどが大きな影響あるんで、放射線の影響で山の利用自体が低下すると、オオタカには悪影響となります。確かめるべき交絡はここらへんかな。
2015-04-05 12:57:39オオタカにとっては毎年下草が刈られていたところで刈られなくなるというのは、結構大きいはず。(エサが獲りにくくなるんで) (探せば、そういう話はかなり出てくるはず)
2015-04-05 13:26:15論文自体はそんなに変な論文じゃないし、長期観測中の地域なんで、事故前データの信頼性も高い。詰めてほしいところは書いたんで、次回論文に期待したい。
2015-04-05 13:38:29野鳥に特化した学術誌なら、「野鳥については・野鳥調査についてはこれが常識」ということは書かないこともあるかもしれないけれど、そうでないなら方法や考察で触れて欲しいのだけれど。
2015-04-06 09:12:09空間線量率の違いは、地域が山側かどうかだけではなくて、耕作や山林利用の放棄地と非放棄地の違いだけ、という可能性もありますか。とにかく、このあたりの条件を排除できるかどうかが次回のポイントですね。
2015-04-05 13:42:27(その3)
まとめ公開後の議論を追加しました。@YUKI011407 さん、@dorasuky さん、@breathingpower さん、@shanghai_ii さん、どうも有難うございました。 togetter.com/li/804315#c184…
2015-04-05 15:02:26@parasite2006 @YUKI011407 @dorasuky @breathingpower ありがとうございます。オオタカは各地で長期観測してる方も多いはずなんで、そういう方の意見も是非欲しいっすね。
2015-04-05 15:05:55@parasite2006 埼玉県でのオオタカの生息状況のciniiからの論文 ci.nii.ac.jp/naid/130004496…
2015-04-05 15:11:59@maria_tachibana ご紹介有難うございます。この埼玉県中央部の1996-2003年の観察結果bit.ly/1MSbTmz によれば、繁殖成功率(巣立ち数/抱卵数x100)は平均72%、範囲53~87%とありますね。那須野論文も年ごとに出してみましょう
2015-04-05 15:39:27@parasite2006 あと関連まとめで togetter.com/li/801738 があります。
2015-04-05 15:43:08@maria_tachibana なるほど、産経より先に朝日が記事にしていましたか。朝日の記事が出た日にこんなセミナーbit.ly/1FuQ0D6 を開催して発表したのですね。かなり詳しいプレスリリースbit.ly/1FuQ2uw も出し相当な気合
2015-04-05 15:56:21@parasite2006 確か猛禽類の生存率はさほど高くなかった様な気がしたので、長いですが環境省の env.go.jp/press/files/jp… 猛禽類保護の進め方なども参考になるかと思います。
2015-04-05 16:03:49@maria_tachibana おやおや、那須野論文の筆頭著者の名市立大・村瀬香准教授bit.ly/1FuQ8lZ って2013年に名市大に着任する前に1年間NPO法人オオタカ保護基金の専門研究員だったことがあると書いてある。(続く)
2015-04-05 16:17:51@maria_tachibana 研究室の英語HP bit.ly/1FuQqcG では、村瀬香准教授の本来の専門は昆虫の生態らしいものの、今年出た論文の1つがベラルーシの先天性奇形の発生率に及ぼすチェルノブイリ事故の影響bit.ly/1FuQFEp
2015-04-05 16:36:59(↑この論文は掲載雑誌がごく最近発行されたばかりで、発行元の日本環境学会のホームページにも2015年4月5日現在まだオンライン版が公開されておらず、論文の現物を確認することができていません)
(その4)
2011年以来、悪化してるのは数字上は確かみたい。一応可能性としては、先に書いた山側ほど環境悪化したという可能性があります。下草刈りなどが大きな影響あるんで、放射線の影響で山の利用自体が低下すると、オオタカには悪影響となります。確かめるべき交絡はここらへんかな。
2015-04-05 12:57:39@shanghai_ii '12、'13に孵化率が極端に下がっているのは、むしろ被曝の影響と考えないとしっくりこないのでは。営巣数や巣立ち率なら給餌量が響くでしょうが。耕作放棄地の影響は全国で進んでいることですが、避難区域でなくむしろ避難先の那須塩原で突然激変しました?
2015-04-05 16:38:30オオタカの件、里山が荒れることによる環境変化の影響は全国的なもの。営巣木がなくなったり餌が不足して全体に繁殖率が下がる傾向にあるのは研究者は把握してるはず。'12、'13に突然、孵化/抱卵率がガクンと落ちたとすれば、餌による内部被曝の影響を考えないわけにはいかない。
2015-04-05 16:43:57別におかしなところは何もないと思うが> Effects of the Fukushima Daiichi nuclear accident on goshawk reproduction nature.com/srep/2015/1503…
2015-04-05 16:45:36