伊勢崎賢治さん、「国家もしくは国家に準ずる組織（国準）”以外”の組織との交戦は”戦闘”ではない（だから自衛隊が交戦しても違憲ではない）」ってコレ、日本でしか通用しない。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

「自衛隊海外派遣 例外なき事前承認」って問題の本質はそこじゃなくて、軍事組織が一発撃ったら国連PKOの世界でもその時点で戦時国際法で紛争の当事者になり、その際の軍事的過失をちゃんと想定した法体系を背負わせて我が自衛隊を送るのか、だ。 tmblr.co/ZcQADm1ihqKnq

伊勢崎賢治 @isezakikenji

「国家もしくは国家に準ずる組織（国準）”以外”の組織との交戦は”戦闘”ではない（だから自衛隊が交戦しても違憲ではない）」ってコレ、日本でしか通用しない。→... tmblr.co/ZcQADm1j5U-Aq

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”①：「国家もしくは国家に準ずる組織（国準）”以外”の組織との交戦は”戦闘”ではない（だから自衛隊が交戦しても違憲ではない）」ってコレ、日本でしか通用しない。→

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”②：現場では、国準なんて存在せず、「戦闘員か非戦闘員か」そして「その区別はつかない（MONUSCO最高司令官談）」であり、平和維持軍が交戦したらその時点で戦時国際法の元の「紛争の当事者」になる（１９９９年国連事務局官報）。→

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”③：それと「駆けつけ警護」って、そもそも現場では当たり前の話だけど、今の焦点は「住民の保護」。つまり、自衛隊が”駆けつけなくても”、宿営地に篭っているだけでも、そこに住民が逃げ込んできて、それを追ってきた戦闘員か非戦闘員か区別つかない集団と交戦状態になる…。→

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”④：これが、今自衛隊が送られている南スーダンでも、最も想定しなければならないシナリオ。もちろん、そこで交戦になったら、自衛隊は「紛争の当事者」。「国準」「駆けつけ警護」。いつまで続けるんだ日本の政局は。明日の夜です。kenjiisezaki.tumblr.com/post/117129867…

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”⑤：それと、自衛隊の宿営地に避難を求めてきた住民に、交戦を避けるために、門を閉ざすことも、停戦が破られたから撤退することも、「住民の保護」が席巻する今の国際社会では許されない。非道という烙印だけでなく、そんなんなら最初から送るな、という真っ当なリアクション。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”⑥：「住民の保護」のため「紛争の当事者」になることが”前提”の平和維持の現場は一方で、そこまでのリスクを負ってまでまでの派兵に「先進国はインセンティブがない」と考えるのが”前提”になりつつある。逆に、既得利権のある周辺国の方が”真剣に”住民を保護してくれると。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”⑦：つまり、”真剣に”住民を護るインセンティブの無い先進国は、まず資金援助、そして幹部ポストの確保で平和維持軍全体の作戦が軌道を逸しないよう高所から統制する。大部隊は、昨今、旧宗主国でも送らない。あとは、周辺国じゃなくても外貨が欲しい発展途上国。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”⑧：それと”真剣に”住民を護るインセンティブの無い国々は、歴史的に「安保理の眼」であり、ミッションの一員ありながら唯一敵対勢力と信頼醸成のチャネルを維持する軍事監視団（大尉以上で非武装が鉄則）への参加が開かれている（MONUSCO最高司令官談）。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”⑨：とにかく平和維持の世界では、”ある程度”の指揮命令系統等のある武装集団との”撃ち合い”は”交戦”（日本流の”戦闘”）であり、その時点で戦時国際法が元、「紛争の当事者」として「敵」の合法的な攻撃目標となる。日本流の”国家に準ずる組織”の議論は存在しない。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

ミスリードな”国準”10：「国家または国家に準じる組織"以外"の集団との撃ち合いは、警察官が凶悪犯に発砲するようなものだから、それを自衛隊がやってもは"戦闘"、つまり戦時国際法上の武力紛争の当事者にはならない」。これが日本流”国準”の見解だが、➡︎

伊勢崎賢治 @isezakikenji

”国準”11：➡︎国連法務局の見解は、軍事組織が(国連PKFでも)、相手が誰であろうと、組織だった武装集団と撃ち合いになったら、その時点で武力紛争の当事者と見なす。つまり、”国準”は、「自衛隊=非軍事組織」じゃないと、成り立たない理論。政局の焦点がボケるから"国準”、止めよう。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

”国準”12：➡︎アフガンでタリバンは国準だから(戦闘できないから)インド洋給油活動。イラクで(サダムがつるんでいるとされた)アルカイダは国準じゃないから（戦闘できるから)陸自サマワ派遣。と今でも政府関係者が言う理屈。もちろん開戦の正当性を巡りNATOでも離脱したのはイラクの方。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

”国準”13：➡︎タリバンは国準で、アルカイダは国準じゃなかったら、今の「イスラム国」はどっち？ バカらしいから、もう止めよう、 ”国準”。

伊勢崎賢治 @isezakikenji

"国準"14: 「国家・国家に準じる組織"以外"の武装集団との撃ち合いは国際紛争ではない」という"国準"理論は、軍事組織がやる限り(国連PKFでも)、国際法的には通用しないので、この理論にこだわる限り、「我が軍」の正当性は、なくなる。