唯物論的（？）『ＫＡＧＥＲＯＵ』論

中沢忠之@インボイスやめちゃえ @sz6

水嶋ヒロの小説、アマゾンでもう21件のレビューが付いてる。はええ。

中沢忠之@インボイスやめちゃえ @sz6

KAGEROUのアマゾンのﾚｳﾞｭｰ、数も驚きだけど、評価が１か５かというスゴイことになってるｗ　

中沢忠之@インボイスやめちゃえ @sz6

でも、ポプラ社の策略とか機会不均等（芸能人だから選ばれた）とかいうのはどうでもいい話。この国のリベラル幻想は根強い。その一方でコネ王国でもあるわけだが。小説書きたければ、出版社に依存せずに自分でどうにかできる環境は今では山ほどある。

中沢忠之@インボイスやめちゃえ @sz6

他方で、出版社や作家本人が毀誉褒貶渦巻くこの状況を悲観しているのであれば、それは当然自分たちの責任。実名公開した以上は、芸能界の枠組みを利用しますよということだから。作家本人もまだ文学の言葉で語ってないでしょう。

中沢忠之@インボイスやめちゃえ @sz6

結局芸能人が小説を書いたという文脈に依存している。それで本一つで、作品それ自体の評価をしてくれというのは虫が良すぎる。こういう状況だと、批評家やレヴュアーがまともに評価しようとしても、立ち位置読まれるだけ。

中沢忠之@インボイスやめちゃえ @sz6

ともあれ、水嶋氏が映画とかじゃなくて小説を書いたことは、個人的にはとてもうれしい。何といわれようと、書き続けてほしい。

中沢忠之@インボイスやめちゃえ @sz6

要点は、文学賞を噛ませたことですよね。それがなければタレント本という括りで済んだ。文学賞を噛ませたから、文学的な価値をめぐってみんな騒ぐことになる。でも文学的な価値なんてないっすよｗ

中沢忠之@インボイスやめちゃえ @sz6

いうまでもなく、芸能界と文学界という差異から生み出される価値ではそう長くはやっていけない。だから早いとこ文学の文脈を知り、文学の言葉で語りださなければならない。それで初めて芸能界で培ったリソースも活きてくる。

yoshihyde 📽️ @yoshihyde

齋藤智裕『KAGEROU』を読了。感想をこれから連続ツイート。

yoshihyde 📽️ @yoshihyde

なぜ描写がスカスカなのか、なぜやたらと冗長なのか、なぜ寒いオヤジギャグがあるのか。これらには「シナリオを書いている」と仮定すればすべて答えられる。水嶋ヒロは、俳優時代に読み慣れた脚本を「小説として」再生産している。

yoshihyde 📽️ @yoshihyde

冗長さは映像を思い浮かべ、筒井康隆のあの小説よろしく、進行している時間と読んでいる時間をパラレルに置いていけば、まぁ許せる程度の瑕疵である。物語がいったん動き始めるとなかなかのドライブ感で、これが本作の最大のウリだろう。

yoshihyde 📽️ @yoshihyde

早い段階でこのルールに気づけば、齋藤智裕『KAGEROU』は割と読める「小説」になる。本作に文体やレトリックを求めるのは、パンクに演奏のうまさを求めるのと同じ。

yoshihyde 📽️ @yoshihyde

ダジャレについて付言すると、単純に鈴木おさむ脚本、小栗旬・水嶋ヒロ主演の連ドラ『東京DOGS』の影響かと。観てないけど。同じギャグでも、読むのと聞くのとでは当然印象は変わる。

yoshihyde 📽️ @yoshihyde

半分冗談だけど、ウォルター・Ｊ・オン(グ)『声の文化 文字の文化』をもとに『KAGEROU』の批評とか書けそう。

yoshihyde 📽️ @yoshihyde

本文に自己批評してもらいツイートを終わる。ちょっと意地悪かな。「ヤスオとしてはそれなりに自信のあるシャレだったが、いとも簡単に受け流されてしまった。」(21)

yoshihyde 📽️ @yoshihyde

｢方法｣さえわかれば読めない小説なんかないし、自分は誰かが捨てたテキストをひっそりと｢すくい(掬い・救い)｣たかったんです。 RT @ishikawakz:マジすか！ RT @ yoshihyde:齋藤智裕『KAGEROU』を読了。感想をこれから連続ツイート。