足捌き(歩法)について 古武術 天心流兵法

足捌き(歩法)について、古武術 天心流兵法(@tenshinryu )様がお話くださった内容のまとめです。(古武術 天心流兵法様よりお許しを頂きましてまとめさせて頂きました。この場を借りまして感謝の意を表させて頂きたいと思います)
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(略)また何事においても同じですが、一つの文献でそれが普遍的なものであったと断定するのも危険な事です。──古武術 天心流兵法様のお言葉より

古武術 天心流兵法 @tenshinryu

天心流を学ぶ以前から重要視すべき心得として、「足音を立てない」というものがあります。 天心先生は体重の加増と、膝や腰の痛みで、基本的には足音うるさいのですが、ホバークラフトモードになると、静かに素早く歩みます

2015-05-03 19:07:54
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

頭も上下動せず、動く歩道の如く歩まれます。 稀に。 足音を消すと言っても、抜き足差し足忍び足ではなく、ごく自然と行わなければいけません。

2015-05-03 19:09:53
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

摺り足と申しますと、大抵は床をこするような擦り足になってしまいますが、そうではなく、あまり踵をあげず、床と足裏が水平のような心持ちで足を運び、水平のような考え方で接地します。 実際、接地はわずかに踵からですが。

2015-05-03 19:12:28
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

音を消せるというのは、足を運ぶにしても、コントロール出来ているという事です。 (もちろん隠密行動的な意味もありますが) これは稽古中のみ意識してもまず出来るようにはなりません。 日頃の心掛けが大事です。

2015-05-03 19:13:59
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

足捌きは非常に重要てすが、稽古場でそれを行う時間は限られています。ですが、現代人の生活では 一日の平均歩数は6000~7000歩らしいです。 1日7000歩で計算しますと、一年で2555000歩、二百五十万五千歩です!

2015-05-03 19:18:42
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

さらに二十年で51100000歩、五千万歩越えるのです。 平均値ですが、それだけ歩くのですから、本来なら成人する頃には誰もが歩みの達人になってもおかしくないでしょう。 でもそそんなに歩法に長けた人はおりません。 なぜか? 意識しないからです。

2015-05-03 19:21:10
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

また意識してもそれを指導して貰う機会がありません。 (それぞれ分野によって求めるべき歩法も異なるかと思いますが) 立つ事、座る事、歩む事など、何気ない所作を意識的に正せば、それはこの上ない稽古になります。 刀を振るうばかりが稽古ではありません。

2015-05-03 19:23:25
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

そういえば武術と無関係に、昔は家屋でドタバタと足音を立てると、叱られました。 日本は床座文化なので、足を踏み鳴らす振動が直接座っている人に響きます。 それはかなり不快感を伴います。 音が煩いという事だけでなく、そういった床座文化と作法は密接に関わっているのではないかと思います。

2015-05-03 20:10:57
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

座るにしても日本の礼法は細やかにありますが、やはり地響き鳴り響く如くでは、大変鬱陶しく感じます。 床座文化から椅子座文化に移ろい、和室などから遠ざかりがちな日本人には、今更逆に煩わしい作法かもしれません。

2015-05-03 20:16:41
古武術 天心流兵法 @tenshinryu

ですがせっかく古武術を学ならば、日本人が伝統の中で培ってきた文化として、礼法所作なども含めて、しっかり学んで頂ければと思います。 それが流儀に伝わるものであればなおさらです。

2015-05-03 20:17:50

今日のお猫さま

古武術 天心流兵法 @tenshinryu

@mimirinsimaji にゃんこのように軽やかに歩みたいものです。 pic.twitter.com/7iombqjr9V

2015-05-03 19:24:11
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