セルフまとめ。手塚治虫とかアニメとか。

久美薫さんが面白いのでまとめました/コメントがあったので、その後の続きを含める更新をしました。5月16日午前。
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It happens sometimes @ElementaryGard

この第五章のなかで彼は、2004年夏に東京都現代美術館で催された「日本漫画映画の全貌」展について、ジブリに至る東映系列の作品ばかり取り上げて、手塚アニメがまったく登場しなかったことを批判的に論じています。

2015-05-05 23:31:06
It happens sometimes @ElementaryGard

>虫プロの試行錯誤とその後のテレビアニメ発展がなければ、産業としてのアニメ発展も起きず、この企画展でいう「漫画映画」の原罪に位置するスタジオジブリの業績もなかったであろうことは明らかである。(p194-195)

2015-05-05 23:33:08
It happens sometimes @ElementaryGard

一見正論ですが、実はこれ詭弁です。

2015-05-05 23:33:30
It happens sometimes @ElementaryGard

「日本漫画映画の全貌」展で、手塚アニメをはじめ『ヤマト』も『ガンダム』も取り上げられなかったのは、これらがまんが文化を出自としているからです。

2015-05-05 23:34:32
It happens sometimes @ElementaryGard

アニメーションじゃないんですよまんが文化の文脈でこそとらえるべきなんですよ『アトム』からして。

2015-05-05 23:35:13
It happens sometimes @ElementaryGard

人気まんがを原作にするか、人気まんが家を招集するか、まんが的感性を導入するかすることで日本のアニメ、とりわけテレビアニメは品数を増やしていきました。

2015-05-05 23:36:11
oyomot @oyomot

@kumi_kaoru 「まんが」の定義は聞きたいです。いまさら「手塚が作った」はないと思いますが

2015-05-05 23:36:31
It happens sometimes @ElementaryGard

ジブリアニメだってまんが原作の作品はあるし、まんがの感性がしっかり消化されていることは宮崎も認めるところです。

2015-05-05 23:37:10
It happens sometimes @ElementaryGard

しかしながらそれはエネルギー源のひとつとして活用しているのであって、まんが文化の文脈にあるわけではないでしょう。

2015-05-05 23:38:01
It happens sometimes @ElementaryGard

津堅が完全に見落としているのがここ。『アトム』はまんがのアニメーション化ではなく、アニメーションのまんが化でした。リミテッドアニメーションのふりをした、実態はいわゆる「テレビまんが」だった。

2015-05-05 23:39:31
It happens sometimes @ElementaryGard

「日本漫画映画の全貌」展で、テレビまんがが排斥されたのは、ごくもっともな判断だったとはいえないでしょうか。

2015-05-05 23:40:26
It happens sometimes @ElementaryGard

日本のアニメーションは、まんがの傀儡と化して久しい。私たちは幼少からそういう作品を見て育っているので、何もおかしいと思わない。それで自然だと思っている。

2015-05-05 23:42:04
It happens sometimes @ElementaryGard

ここでは「映像を売りにした紙メディアのひとつ」ぐらいの緩いイメージで使っています。ほんとうはそこにセックスと暴力のモチーフ論が絡むのですがそれを論じだすときりがないから。@oyomot

2015-05-05 23:54:33
oyomot @oyomot

@kumi_kaoru 便利に使いすぎてませんか。「アニメーション」を「映画」に、「マンガ」を「TV」に、置き換えて、既存の「TVが映画という映像文化を追放していった」論に合流させても別に困らない程度には、そこに「マンガ」を置く必然が見えないと思います。

2015-05-06 01:26:37
It happens sometimes @ElementaryGard

そこは私の小論のなかで宮崎駿の発言を引いて論じています。p607から。godo-shuppan.co.jp/img/kokai/kais… @oyomot

2015-05-06 13:37:07
It happens sometimes @ElementaryGard

>手塚治虫死去の前年に宮崎駿がこんな論考を著している。「日本のアニメは、マンガの原作をアニメ化し、マンガのキャラクターデザインを流用し、マンガの活力を吸収し、マンガ家志望の少年少女たちからスタッフを集めて成り立っている。@oyomot

2015-05-06 13:39:42
It happens sometimes @ElementaryGard

>もちろん、例外はあるが、一般論として間違っていないと思う。[中略]マンガを元に、しかも劇場用長編映画に比べ、圧倒的に短い週単位の製作期間しか持てないテレビシリーズとして、日本のアニメは出発したのだった」@oyomot

2015-05-06 13:40:13
oyomot @oyomot

@kumi_kaoru 読んでますが(書籍も購入してますが)、ネタ元がマンガというだけで、マンガの文脈という話にはならないと思います。素材として題材としてということなら、多くのTVドラマは既存の映画やラジオドラマや舞台劇に元ネタを求めて作ったのは当たり前にあったことですし

2015-05-06 13:42:40
It happens sometimes @ElementaryGard

欲望が絡むんですよ。例えばしずかちゃんの入浴シーンで笑いを取るまんがを幼少の頃に読んでいれば「ああここまでは大目に見てもらえてここからはアウトなんだな」と暗黙のコードを学習していきます。送り手と受け手の暗黙の共犯関係。それがアニメに持ち込まれた。@oyomot

2015-05-06 13:46:10
oyomot @oyomot

@kumi_kaoru 性愛が既存の舞台劇や映画にまるきりなかったわけでもなし、絵画でヌードがなかったわけでもなし、小説も同じく、文脈は無限にあると思います。なぜそこでマンガのそれになるのでしょう

2015-05-06 13:48:04
It happens sometimes @ElementaryGard

日本のアニメがセックスと暴力まみれだと今でも批判されますよね。アキハバラを歩いたら幼女売春まがいの絵でいっぱいではないか!とか。ああいう感性はANIMEで世界に知られたけれど、元はまんがの感性です。@oyomot

2015-05-06 13:48:12
It happens sometimes @ElementaryGard

そこは今から半世紀前に手塚治虫も感じた点です。『ぼくはマンガ家』冒頭で、『アトム』が欧米圏で暴力的と叩かれた逸話を引いて、「どうも日本のまんが自体がおかしいのではないか」と漏らしています。歪んだまんが文化の血が『アトム』に入って、それが外国人の目に映っている、と。@oyomot

2015-05-06 13:50:49
oyomot @oyomot

@kumi_kaoru いや、それでいったら、アメコミも性と暴力に溢れてると言われて、コミックスコード導入とかあったわけじゃないですか。

2015-05-06 13:53:14
It happens sometimes @ElementaryGard

日本にはコミックスコードなんてとうとう導入されなかった。ときどき国会まで巻き込んで騒がれるけれど、やがて終息する。この繰り返し。@oyomot

2015-05-06 13:54:43
oyomot @oyomot

@kumi_kaoru 庶民文化なんだから性も暴力も表現に盛り込まれるのが当たり前だと思いますが(表現方式の洗練されてく方向は、各国、各文化で異なるでしょうが)

2015-05-06 13:55:11
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