@w_swan 大変遅れましたが、12月19日の件について返答?させていただきます。とはいえ、原則としてはおっしゃるとおりだと思うので、「規制反対」という根本的な部分での反論はないです。ただ、少しだけ認識が異なるようなので、その点のみ記しますね。
2010-12-22 18:46:44@w_swan まず「18禁」という形で自主規制されている作品の扱いについてですが、書店については私もそんなに大きな問題はないと思います。小さな書店で18禁コーナーが一般書コーナーの隣にあって閉口することがあるのですが、これはもう、お客さんが随時苦情を言っていくほかないでしょう。
2010-12-22 18:46:59@w_swan コンビニについても売り場が全く隠されていないという問題がありますね。小学校の近くのコンビニでは販売禁止という話については私も聞いたことがあるのですが、ここ数日で確認してみた限り、「絶対」ではないようです。いくつかの小学校近接店舗で18禁コーナーを確認できました。
2010-12-22 18:47:25@w_swan コンビニの18禁コーナーについてはいろいろ思うところがあるのですが、せめてもうすこしマイルドな表紙にならんもんかと思います。ただ、それについてはさっそく動きがあったようです。セーラー服→ブレザーみたいな対策(?)がされるだけのように思いますが。
2010-12-22 18:47:38@w_swan で、ここからが私的な「本題」です。私が表現者側の「落ち度」として最も問題視しているのが、「18禁」という自主規制の線引きです。具体的な作品名を挙げるのは控えますが、「少年が手に取るようなカテゴリーの一般作品」で、いたずらに性描写が多い作品が目立つように思います。
2010-12-22 18:48:20@w_swan 「自主規制(自主審査)」というものは何でもそうですが、「社会」かの信頼があってこそ成立するもの。「出版社の自主規制などもう信頼できない」と言われるようになったら成立しないのです。
2010-12-22 18:48:29@w_swan 出版社がこの「自主規制」をもっと真摯に注意深く取り扱っていたら、そもそもこんな問題にはならなかなったのではないかという気持ちが「強く」あります。不景気で安易な方法に頼ってしまったツケが回ってきた印象(やっぱり「エロ」は強いですよね)。
2010-12-22 18:48:36@w_swan エロがセールスにつながることを自覚して、利用している少年誌編集者は確実に存在します。私の知り合いにも数名います。フィクションで語るのは適切ではありませんが「編集王」という作品にその辺が描かれていますね。実際は作中ほど露悪的ではありませんけれども。
2010-12-22 18:48:44@w_swan あと、一般レーベルの問題としては、18禁コーナーにおかれている雑誌で連載されている性描写過剰な作品の単行本が、コンビニの単行本コーナーに立ち読み可能な形で並べられているという問題もあります。たまに店の隅っこで見えないようにそういう作品を読んでいる子供を見かけますね
2010-12-22 18:48:52@w_swan ただ、これについては、6月の条例否決くらいから見かけなくなりました。ひょっとしたらコンビニ側でなんらかの対策を行なったのかもしれません(だとしても遅すぎたし、ある意味で「都条例」の成果と言えてしまう面があるのですが……)。
2010-12-22 18:48:59@w_swan そして「事実上18禁の一般レーベル」作品最大の問題は、親や書店が内容を「読むまで」把握できないことです。親御さんは子供に与える本をいちいち全部、目を通しません。書店は売る本全ての内容を把握していません。書店の言い分を信じるほかないわけです。
2010-12-22 18:49:06@w_swan この点について特に親御さんの責任を主張する人がいますが(子供に与える本は親が責任を持って管理しろ的な)、私は全く現実的でないと考えます。親御さんは、出版社のラベリングを信頼して買い与えているわけです。
2010-12-22 18:49:16@w_swan 繰り返しますが、そのあたりの背信行為の積み重ねが、今回の規制を後押ししたのではないかと思います。私としては「自業自得な面もあるよなあ」と思わずにはいられない。Twitterで多くの表現者がこのことに一切触れないことにはやや不信感も覚えます。
2010-12-22 18:49:23@w_swan 今回の規制は「販売規制」です。18歳以上に販売される書籍を規制する内容ではありません(非実在青少年は「表現規制」だった)。もちろん、経済的な理由でそれが「表現規制」につながることはよく理解していますが、それはまたちょっと別の話ですよね。
2010-12-22 18:49:34@w_swan もちろん、このことは規制に対する「見方」の一側面に過ぎません。多面的に見ればやはり「都条例」は悪法でしょう。ただ、表現者の皆さんは、この側面についても考えるべきだし、考えてほしい。Twitter上で表現者が憤慨しているのを見るたび、そう思います。
2010-12-22 18:49:43@w_swan 何にせよ、都条例が成立してしまった以上、今後は、それを前提に行動していくほかありません(今後のことについてはここでは措きます)。ただ、その際、社会の信頼というものについて、表現者は考えをはせるべき。「表現の自由」ももちろん大事なのですけどね。
2010-12-22 18:49:50@w_swan よく、こういう流れが規制社会に直結するという人がいます。そうかもしれません。ただ、「自由」を規制する流れを後押ししたのは社会(の構成員の多く)がそれを「行き過ぎた自由」だと感じたからにほかなりません。独裁者がたった1人の思いつきでそれを実行することは難しい。
2010-12-22 18:49:57@w_swan 「自由」を標榜する者はそれを濫用せず、その「自由」が社会に有用だということを証明し続けなければならない。“「表現の自由」は絶対。「社会」がなんと言おうと守らなければならない”という主張は確かに正しいのですが、社会の支持がなければ実現力のない理想になってしまいます。
2010-12-22 18:50:05@w_swan 現実世界に住む表現者は、その理想のために、現実世界で社会と真摯に向き合わねばならない。今回は、その点でじゃっかん無邪気すぎたのかな、と思わないでもないです。「正しいから正しい」という多くの主張を見ているとそう思います。
2010-12-22 18:50:11@w_swan 表現の自由に支えられた豊かなマンガ文化を愛する1人の人間として、「表現の自由を護とはどういうことか」を皆で考えていくべきなのかなと考えています。【終わり】
2010-12-22 18:50:22@w_swan 長々とすいませんでした。反論というより、相互補足というか何というか、とにかく目指す方向性は違っていないと思っています。今後、条例がどのように運営されていくかに、目を光らせていきたいですね。政治の円滑な運営には「信頼」と「監視」が大事だと思っております。では!
2010-12-22 18:52:29@tatsuya0324 返信ありがとうございました。おっしゃる趣旨はよくわかります。おっしゃる表現者側の「落ち度」については、同じ様な意味合いではありますが、少々違ったニュアンスで私見を述べさせていただきました。 http://togetter.com/li/81784
2010-12-23 01:32:18@tatsuya0324 今回の規制は『販売規制』と都側は説明していますが、条文がそうなってないので、改めてほしいと思っています。「18歳未満の未成年に売らないよう努める」という文章ならまだしも、文章は販売発行自体を制限を促している。表現規制をしてるのとかわらないと思うのです。
2010-12-23 01:34:49