デザイナーも同じ生き物です

よんてんごP@モチャおじさん @yontengoP

昼にデザイナーさんと話す機会があったのだけれど、その時に 「デザイナーとかイラストレーターは、カネ支払わなくても仕事してくれる」 って風潮には、芸術家、ってもののイメージが強いのではないか、という話があった。

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そのデザイナーさんいわく、 どうも日本の人は、デザイナーとかイラストレーターをゲイジュツ家の一派、と見なす傾向があって、なおかつそこにはゲイジュツ家に対する偏見があるのではないか、と。

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ゲイジュツ家といえば、ストイックに美を追求し、家庭とかを顧みずひたすら自らが求める理想に向けて、寝食を忘れて取り組む… みたいなイメージがありませんか？と

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で、デザイナーとかイラストレーターって仕事も、そのゲイジュツ家の一派である以上は、その「ストイックさ」を受け継いでるものだと、心のどこかで無自覚に思われてる気がするんです、と。

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手っ取り早く言うと、ゲイジュツ家って想像するイメージってと、 吉野家で牛丼食ってるところとか、カラオケ行ってるイメージじゃないじゃないですか、と。 だから、我々デザイナーに対しても、フツーに人がすることをしているイメージが沸かないんじゃないか、って気がします、と仰った。

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どうもデザイナーならば飯も食わずにただひたすらに何か作業をすることに喜びを見いだす、特殊な生き物、って思われてるんじゃないかとそのデザイナーさんは言っていた。

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なのでまずは 「デザイナーも人間ですから飯も食いますよ」とか 「その飯を食うためにお金が必要で、そのために今私はアナタからの仕事を請けるんですよ」 っていう 当たり前の所から説明をしないといけない気がしている、と。

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デザイナーさんいわく、 カネの話とかをすると、イヤな顔をされたりするのは序の口で、「えっお金掛かるんですか」とビックリされたり、芸術家とはそういうモノじゃない、と説教された経験もあるそうな。

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デザイナー「デザイナーだからってね、絵の具とか食って生きてるわけじゃ無いのにって思いました」 ぼく「なるほどそうですよねぇ」 デザイナー「まぁ食ったことはあるんですけどね」 ぼく「えっ」

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デザイナーさん的には、まずその 「デザイナー=芸術家論」と「芸術家はメシ食わない論」を早めに打破したい、とのこと。 「作るモノが自動車か、絵か、ってだけの違いですからね。メシも食いますし遊びにも行きたいですよ」

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本人がこう思うようになったのは、 客先でモノを作ってるときに昼飯にハンバーガーを食っていたところ、客から 「デザイナーさんも同じようなもん食べるんですね」 と言われて、「何か完全に自分たちとは違う生き物だと思われてるのかな」と感じたそうな。

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ちなみにこの話のオチとしては、 我々SEもたまに何か電気を食う生き物か何かだと思われる傾向がありますので、 合わせてご注進申し上げます。 フツーの人と同じモノを食べます。 レッドブルだけを飲んで生きている不思議な生き物ではありません。

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この業界も SE「システム完成した後も運用保守が必要なので月○○円が必要です」 客「いいよコッチで出来るからそのくらい」 SE「そうですか？」 →数ヶ月後 客「突然機械が止まった！不良品だ！」 SE「だから月ｲﾁで内部ログ消せって言っただろ！」 とかありますしおすし

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SEもキチンとお金を貰って働く生き物ですし、 「よく分かんないけど何かパソコンでｶﾁｬｶﾁｬして法外な料金をかすめとってるから俺でも出来ると思ってた」ではないのです。

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まあその件についてはしっかり 「メンテナンスの作業一覧リスト」 みたいなモノは渡したけど内容が難解すぎて、 とりあえず客先は月ｲﾁでサーバをハタキで掃除する、程度の認識しかなかったらしいから相互理解不足ではあるけども。

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そして俺の所に続々と寄せられる 絵の具を食べるときの諸注意ﾘﾌﾟﾗｲ