【 #執務室はお茶の時間 その2】音楽プレイヤーだからといって音楽しか入れてはならない法律は無い

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

任務や書類仕事もほぼほぼ片付いた夕暮れ時の執務室 執務室に隣接してる和室の卓袱台では北上がお茶を飲んでいます 「なあ北上」 「・・・」 「北上」 「・・・」 「きーたーかーみー？」 「・・・ん？あ！ごめんごめんイヤホンしてたから気づかなかったわ」 #執務室はお茶の時間

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「おお、こっちこそすまんな、音楽聴いてるとは気づかなかった」 「あはは、女性って髪にイヤホン隠れるしねぇ」 「ちなみに何聴いてたんだ？」 「ん？落語」 「音楽ですらねぇのかよ」 「ちなみに柳家小三治の『味噌蔵』」 「ド巨匠じゃねぇか」 #執務室はお茶の時間

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「お前・・・いつも何聴いてんのかと思ったら落語かよ・・・！」 「いや〜なかなか面白いからさぁ」 「一応聞いておこうか、好きなネタは？」 「死神」 「とんでもねぇセレクトしやがる」 「あと子別れ」 「そして人情噺かよ」 #執務室はお茶の時間

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「提督の好きなネタは〜？」 「お前な、誰もが音楽聴くノリで落語聞いてると思うなよ」 「えー？」 「普通の人間はウォークマンに小三治とか志ん朝が入ってたりしねぇよ」 「そういうもん？」 「そういうもんだ」 「で、好きなネタは」 「狸賽」 「聞いてんじゃん」 #執務室はお茶の時間

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「あと粗忽長屋」 「バッチリ嗜んでんじゃん提督も」 「『この死んでる奴が俺なら、それを担いでる俺はいったい誰だい？』って奴な」 「『あの海域で邂逅した艦娘が北上なら、ここにいる北上はいったい誰だい？』みたいな？」 「分かりにくい上にブラックだな」 「だね」 #執務室はお茶の時間

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「ところで北上、お前って普通の音楽とかは聴くのか？」 「うん、聴くよー？」 「例えば」 「最近良く聴くのはカウント・ベイシーかな」 「小三治からのギャップが酷いギャップが」 #執務室はお茶の時間

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「いちいちうるさいなぁ、そういう提督は何聴くのさ？」 「俺？俺は・・・スティービー・ワンダーとか、あとブルースブラザースとか」 「ブルースブラザースだと何が好きなの？」 「監獄ロック」 「それブルブラのオリジナルじゃないじゃん」 「ブルブラって略すな」 #執務室はお茶の時間

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「そういえばウチの艦娘共の音楽の好みってどんななんだろうな」 「多摩姉ぇはよくクラシック聴きながら工廠で作業してるけどね」 「へ〜、そうなんだ？」 「こないだはワーグナー聴きながらMP43作ってたわ」 「合ってるけど、確かに合ってはいるけども」 #執務室はお茶の時間

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「あーあと球磨姉ぇも射撃訓練の時とかにクラシック聴いてるわ」 「射撃訓練？拳銃のほうの？」 「そうそう」 「ほう、なんとなく意外」 「こないだはアレ、なんだっけ、えーと、ティル・オイスターシュリンプの愉快な悪戯って奴聴いてた」 「間違い方が器用すぎる」 #執務室はお茶の時間

蝦夷貂提督@お茶の相手は北上さま @green_teabreak

「ティル・オイレンシュピーゲル、な」 「そうとも言う」 「そうとしか言わんわアホ」 #執務室はお茶の時間